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チームビルディングの目的とは 取り組み方・効果的に進めるポイントを解説

  • 公開日:2025/12/01
  • 更新日:2025/12/01

チームビルディングの目的は、個々の頑張りだけでなく、チームで相乗効果を発揮して大きな成果を生み出すことのできる状態をつくることです。目標や役割を共有することで各メンバーに主体性が育まれ、ワークショップや実践演習、オンラインでの活動など、さまざまな手法を通じて協働を深めていくことができます。

チームビルディングとは

チームビルディングとは

チームビルディングは、メンバー一人ひとりの能力や経験を引き出し、高い成果を発揮できるチームを形成する取り組みです。組織全体の生産性を高めるうえで欠かせないプロセスであり、複雑化したビジネス環境に対応し、自律的かつ迅速に行動できる体制を築く基盤ともいえます。

チームビルディングの効果・メリット

メンバー間のコミュニケーションが活性化したり、信頼関係が深まり、モチベーションや主体性が高まったりする効果があります。また、コミュニケーションや情報共有が円滑になることで、前向きな議論が促され、新しい発想やイノベーションが生まれやすい職場づくりにつながります。

チームビルディングの目的

企業では、チームビルディングは主に以下のような目的で実施されます。

ビジョンの定着

チームビルディングが上手くいっているチームでは、すべてのメンバーがチームとしての目的を深く理解し、その達成に向けて一体感を持って行動できるようになります。
そのためチームビルディングは、従業員に組織のビジョン(将来像)を強く意識させる目的で用いられることがあります。

適材適所な人材配置

能力や個性の尊重を後押しするチームビルディングには、チーム内のコミュニケーションを活発にする効果もあります。コミュニケーションを通じてメンバー間の相互理解が深まれば、一人ひとりの強みや苦手分野がはっきりと分かり、人材の配置もより的確に行えるようになるでしょう。

心理的安全性の確保

チームビルディングによって従業員間のやり取りが盛んになると、チーム内には「ここでなら何でも相談できる」という安心感(心理的安全性)が形成されます。その結果、意見交換はさらに活発になり、気づきや問題点を気軽に指摘できることで問題解決力の向上が期待できます。

組織のパフォーマンス向上

チームビルディングが目指す「誰もが実力を発揮できる環境の実現」は、パフォーマンスの向上や新たなイノベーションの創出にもつながります。例えば、自分の持つスキルを周囲が認めてくれるチームでなら、メンバーはより高いモチベーションで業務に取り組めるようになり、新たなアイディアも生まれやすくなるでしょう。

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チームの連携強化

従業員同士の意思疎通が円滑なチームでは、おのずと業務における協力関係も強固なものとなっていくでしょう。こうして培われた連携は、チームの課題の解決やトラブルの回避に大きな効果を発揮します。

マインドセットの形成

チームで1つの目標を達成するうえでは、ものの見方や考え方といった「マインドセット」をチーム内で共有することも大切です。特に、「このチームで目標を達成したい」というマインドセットの形成は、チームの粘り強さを高めるうえで非常に効果的です。

新入社員・若手社員・中途社員の育成

従業員同士の教え合いや意見交換が盛んなチームでは、新たに加わった従業員も早くから多くのノウハウを吸収できます。また、チームビルディングにより現時点の実力をフルに発揮できるようになれば、既存のスキルもさらに磨かれていくはずです。

リーダーの育成

チームビルディングを主導するリーダーは、メンバーの管理や調整などさまざまな役割を担うこととなります。そのため、チームビルディングは人材に幅広い経験を積ませ、優れたリーダーを育てる取り組みとしても優れています。

チームビルディングの目的を達成するための取り組み例

チームビルディングの目的を達成するための取り組み例

チームビルディングの取り組みとしては、以下のようなものがあります。

  • 心理的安全性を高める環境づくり
  • 価値観を共有するためのイベント開催
  • 主体性を促すワークショップの実施
  • 相互理解を深めるためのゲーム
  • 団結力を高めるためのアクティビティ
  • リモートワークにおけるコミュニケーションの活性化

チームビルディングを実施する際の注意点

チームビルディングは現状のチームのパフォーマンスをよりよくするための取り組みですが、以下の点に注意が必要です。

適切な目標設定を行う

チームビルディングを「なんとなく」実施するのではなく、「何のために行うのか」「どのような状態を目指すのか」を明確にしてから取り組みましょう。目的が曖昧なまま実施すると、メンバーの理解や協力を得られず、期待した効果が得られない可能性があります。

一度きりで終わらせない

チームビルディングは継続的な取り組みが必要です。単発のイベントやワークショップだけで終わらせてしまうと、一時的な効果にとどまり、持続的なチーム力向上につながりません。定期的な振り返りや改善を行い、継続的にチームの状態を向上させていく仕組みをつくりましょう。

効果測定を怠らない

チームビルディングの効果を客観的に測定し、改善点を把握することが重要です。メンバーへのアンケートや業績指標の変化などを通じて、取り組みの成果を定期的に評価し、必要に応じて手法や内容を見直しましょう。

チームリーダーなどがチームビルディング研修を受講する

チームリーダーが主体的に研修へ参加することは、効果的にチームビルディングを進めるための大切な一歩です。グループ活動を通じて協働の体験を積み、他の参加者からのフィードバックを得ることにより、自身のリーダーシップを振り返る機会となります。

また、研修を通して良いチームの特徴である、開放・相互信頼・目的共有・協働意欲・完遂・挑戦・相互成長の7つの要素を理解することで、職場の現状を整理し、改善の方向性を考える視点につながります。

まとめ|チームビルディングの目的と実践のポイント

チームビルディングは、成果を高めるための重要なプロセスです。目的や役割を共有し、信頼関係を築くことで、組織の結束は強まります。ワークショップや演習、オンラインでの実践を通じて継続的に取り組むことが、変化の大きい環境に対応できる体制づくりにつながります。

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