用語集
クロンバックのα係数とは
- 公開日:2024/12/23
- 更新日:2024/12/23
クロンバックのα係数(以下”α係数”)はアセスメントを構成する尺度がどれくらい安定しているかを示す信頼性の指標の1つであり、尺度を構成する項目の等質性(内的整合性・内的一貫性とも)を算出するものです。
信頼性を捉えるうえで比較的簡便な手法であり、心理統計の分野では頻繁に用いられる指標です。
α係数は0から1の値を取ります。絶対的な基準はありませんが、「採用選考ハンドブック」によると能力適性検査については0.7~0.9、性格適性検査については0.6~0.9が1つの目安とされています。
ただし、α係数が高ければよい尺度であるとは限りません。
例えば、α係数の値は尺度を構成する項目数が増えれば高まる傾向があります。しかしα係数の値に比べてあまりにも項目数が多い場合は、意味合いが異なる項目が交ざっている可能性があります。この場合、尺度としての意味のまとまりが悪くないかを検討する必要があります。
また、意味がよく似ている項目ばかりで尺度を構成している場合は、α係数が0.9以上といった高い値になることがあります。この場合は、測定しようとしている概念を構成する項目で網羅できるのか、項目の意味の幅が狭すぎないか、を検討する必要があるでしょう。
また、α係数は信頼性の概念をすべて網羅するものではありません。信頼性については「人事アセスメントの品質とは?」をご覧ください。
<参考文献>
産業・組織心理学会編「産業・組織心理学ハンドブック」、2009、丸善
二村英幸・国本浩市「採用選考ハンドブック」、2002、人事測定研究所
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