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導入事例

「100年持続可能な企業体」を創るために次世代リーダー育成研修をスタート

株式会社毎日コムネット

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  • 公開日:2024/10/15
  • 更新日:2024/10/15

事例概要

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背景・課題

2023年7月、私たちは新社長のもとで中期経営計画を打ち出し、「100年持続可能な企業体へ」というスローガンを掲げました。100年持続可能な企業体を創るために今最も注力すべきことの1つは、10年後、20年後に経営層・部長層となる若手人材を育成する「次世代リーダー育成」だと考え、2023年6月から、グループリーダーを対象にした「次世代リーダー育成研修」をスタートしました。

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検討プロセス・実行施策

本研修は、「若手社員の成長や協働を促せるマネジャーになってほしい」、「対話やロールプレイングの時間を多く設けて実務に役立つ知恵を学べる研修にしたい」という私たちの想いを形にしました。社風に合わせて、現状課題を解決できるプログラムを作りました。研修では、受講者同士が白熱した議論をしたり共感したり、相談したりして、お互いの絆を深めたグループリーダーが多くいました。

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成果・今後の取り組み

私が最も大きな成果だと考えているのは、受講者たちが業務の完遂だけでなく、「成長」や「協働」を大事にし始めたことです。また、経験豊富なグループリーダーにも学びの多い場で、彼らの多くが部下との世代間ギャップを埋めるための一歩を踏み出しました。さらに、本研修の影響は早くも周囲に波及し、上司の課長の中にも変化しつつある人が出てくるなど、組織全体が変わりはじめています。

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背景・課題

10年後、20年後の経営層・部長層を育成することが最も大事だと考えた

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辻:私たち毎日コムネットは、1979年の設立以来、首都圏大学生の合宿研修に特化した旅行業からスタートし、新卒採用支援などに事業領域を拡大した「学生生活ソリューション事業」と現在の中核事業である「不動産ソリューション事業」を展開している会社です。

2022年、創業社長から小野田新社長へのバトンタッチがありました。そして、2023年7月に小野田社長のもとで新たな中期経営計画を打ち出し、会社の目指すべき姿として「100年持続可能な企業体へ」というスローガンを掲げました。

小野田社長と経営陣、そして私たちは、100年持続可能な企業体を創るために今最も注力すべきことの1つは、10年後、20年後に経営層・部長層となる若手人材を育成する「次世代リーダー育成」だと考えています。そこで私たちは、中期経営計画の発表直前の2023年6月から、課長と一般職の間の「グループリーダー」を対象にした「次世代リーダー育成研修」をスタートしたのです。

検討プロセス・実行施策

毎日コムネットの社風に合わせて、現状の課題を解決できる研修プログラムを作った

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辻:20年以上前からリクルートマネジメントソリューションズの新入社員研修を継続的に実施しており、プログラムの質の高さや、当社の特徴を踏まえた研修運営をしてくれるサービスの良さも分かっていました。さらに、新入社員研修は同じトレーナーに長く担当してもらっており、私たちのことを深く理解してくれていました。

リクルートマネジメントソリューションズには、2022年から次世代リーダー育成研修の相談をしていましたが、どちらの研修も同じ会社にお願いすることで、新入社員研修の用語などを次世代リーダー育成研修にもそのまま使えるため、社内の「共通言語化」につなげられるメリットもありました。そのため、最初からリクルートマネジメントソリューションズにお願いしようと考えていました。

本研修を導入するにあたって、ポイントは2つありました。1つは、新任グループリーダーと経験豊富なグループリーダーのどちらにもプラスになるプログラムを用意することでした。

もう1つは、毎日コムネットの社風に合わせて、現状の課題を解決できる研修プログラムを作ることでした。私たちは営業主体の会社で、一人ひとりが自分の役割を完遂する意識は強いのですが、上司が部下の成長を促したり、上司中心にチームで協働したりすることはあまり得意ではありませんでした。そのため、本研修を通して、グループリーダーたちには「若手社員の成長や協働を促せるマネジャーになってほしい」、という想いがありました。また、話し好きな社員が多く、対話や議論を大事にする社風なので、「対話やロールプレイングの時間を増やして実務に役立つ知恵を学べる研修にしたい」という気持ちもありました。リクルートマネジメントソリューションズには、この2つのポイントを的確にクリアできるプログラムを提供してもらいました。

受講者同士が研修内で共感したり相談したりしてお互いの絆を深めた

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辻:私たちの次世代リーダー育成研修は、マネジメント研修や360度サーベイをいくつか組み合わせたプログラムでした。2023年6月から2024年4月まで、5回に分けて実施しました。受講者はプログラムの合間に学びを実践し、経験や悩みを次の研修に持ってきて、学びをさらに深めていました。

一連の施策の最初に、360度サーベイを実施しました。実施前、私は受講者たちが360度サーベイの結果を冷静に受けとめてくれるか不安でした。実際、周囲からの評価に衝撃を受けていた受講者が少なくありませんでした。ただ同時に、多くの受講者がネガティブな評価も含めて積極的に自己開示し、ネガティブ評価の原因も冷静に自己分析していました。そうした開示を受けて、前のめりにアドバイスし合う受講者もいました。つまり、多くのグループリーダーが、360度サーベイの結果を素直に受け入れ、自分を変えようとしていたのです。私はその姿を見て、良いスタートが切れたことに本当に安心しました。

<図表1>育成プログラム全体像

研修では、やはり対話やロールプレイングの時間が盛り上がりました。マネジメントの基本を学ぶことはもちろん大切ですが、知識を詰め込むだけでは実践につながりにくいのが現実です。座学だけでなく、受講者同士で白熱した議論をしたり共感したり、ロールプレイングのなかでうまくできなかったことをその場で相談してアドバイスをもらえたことも、彼らが学びを実践につなげるうえで大きかったのです。さらに、そうした心の交流を通して、お互いの絆を深めたグループリーダーも多くいました。この研修には、彼らの連携力を高める効果もありました。

また、組織を越えたつながりも生まれました。社内では、学生生活ソリューション事業と不動産ソリューション事業の人的なつながりが年々薄まっていることが潜在的な課題になっていました。今回の研修では、あえて両事業のグループリーダーを混ぜたテーブル配置にして、組織を越えた交流を活性化させることもねらいました。その点もうまくいき、組織を越えて仲良くなった受講者が何人もいます。

成果・今後の取り組み

受講者たちが完遂だけでなく、「成長」や「協働」を大事にしはじめた

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辻:本研修で学んだことを現場で実践し、早くも変化しつつあるグループリーダーがいます。新任グループリーダーのなかには、部下との1on1をプレッシャーに感じる者もいたのですが、そうした不安を取り除くこともできました。また、グループリーダー同士の連携も確実に深まり、日常的に悩みを相談できるような関係性が増えました。

また、経験豊富なグループリーダーにも学びの多い場だったと感じています。彼らの大きな課題の1つは、若手社員との世代間ギャップです。私が見る限り、本研修を通じて、多くの経験豊富なグループリーダーが世代間ギャップを埋めるための一歩を踏み出しました。若手社員の考え方を理解し、彼らに寄り添う姿勢を見せたのです。研修後に全社で「風通しサーベイ」を実施したのですが、グループリーダーと若手メンバー間の風通しが最も良い、という結果が出ました。世代間ギャップはすでに解消し始めているのかもしれません。

私が最も大きな成果だと考えているのは、受講者たちが「成長」や「協働」を大事にし始めたことです。彼らには研修最終日に「未来の行動計画」を立ててもらいましたが、そこに自分の仕事の完遂だけでなく、協働や成長という言葉がたくさん書かれていたのです。彼らはこれからきっと、部下の成長や協働を促せるマネジャーになっていくでしょう。そんな彼らの姿を見て、若手社員たちが「自分もグループリーダーになりたい」と憧れる好循環が生まれたら理想的です。

実は、その研修最終日、小野田社長が研修に同席して、「行動計画の実現に必要なことがあれば、いつでも私に相談してください」と受講者たちに直接語りかけてくれました。これは経営の本気度が伝わるとともに、彼らのモチベーションが高まる重要な出来事でした。

上司の課長層にも変化が出てきて、組織全体が変わりはじめている

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辻:さらにいえば、本研修の影響は早くも周囲に波及し、組織全体が変わりはじめています。特にグループリーダーの上司である課長の中からも、自ら声を上げて変化を望む人がでてきました。受講後のグループリーダーと関わることで、彼らの変化が課長たちにもポジティブな効果をもたらしているのです。

今後、360度サーベイは年1回の頻度で継続します。2024年度から課長も対象者に加えました。複数の課長たちから「自分も360度サーベイを受けたい」というリクエストがあったからです。初回でどの社員も本気で評価してくれることが分かり、「360度サーベイは自身の成長につながる」という評判が立ったことが大きく影響しています。

さらに、社内で3カ月に1回行っている「グループリーダー会」や「課長会」のなかで、自身の棚卸しや振り返り、ディスカッションや情報交換を行ってお互いに学び合う場を創っていきたい、とも考えています。こうした場が、次世代リーダー育成研修の学びをさらに深め、実践につなげるうえで役立つに違いありません。

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ソリューションプランナーの声

金川の顔写真

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
マーケティング営業部1グループ
ソリューションプランナー
金川 奈央

初めての管理職研修を実施いただくにあたって、単発の研修とするのではなく、複数回にわたって段階的に学びを深めていくこと、そして研修と研修の間に実践機会を設け、研修での学びを職場で実践し振り返り、さらなる実践につなげるという経験学習サイクルを回すことが施策設計におけるポイントでした。

全プログラムが終了し、悩みながらも研修での学びを職場で実践されている方、実践することによる変化実感を得られている方など、前向きな変化がうかがえることを非常に嬉しく感じていると共に、受講者のみならず上司やメンバーにも影響が波及しつつある様子に大きな兆しを感じています。これらは、研修前後における細やかなフォローなど、人材開発グループの皆様のご尽力あってこその結果です。

この前向きな変化の積み重ねが、組織風土の醸成につながり、100年持続可能な企業体の礎になることを信じ、今後も弊社一丸となって支援させていただきたいと思っております。

取材日:2024/08/02

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企業紹介

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株式会社毎日コムネット

1979年の設立以来、首都圏大学生の合宿研修に特化した旅行業からスタートし、新卒採用支援などに事業領域を拡大した「学生生活ソリューション事業」と現在の中核事業である「不動産ソリューション事業」を展開している。最近では、中核事業となった「不動産ソリューション事業」の領域をさらに拡大し、公共団体や企業に対してPRE(公的不動産)・CRE(企業不動産)戦略を成功に導く「ワンストップ・ソリューション」を提供することで、ヒト・モノ・カネ・情報に続く第五の経営資源とされる「不動産」の潜在的価値を引き出し、企業価値増大の実現を図っている。

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