仕事を愉しめる
社会づくりをしたい
研修トレーナー
齋藤 芳明
(さいとう よしあき)
前職は金融機関のシステム部門でネットワークを担当していました。忙しいながらも”日本経済の屋台骨を支える意義のある仕事”と考え充実した毎日を送っていました。部下も同様に忙しい毎日でしたが、きっと付いて来てくれるだろうと考えていました。
ある日上司に呼ばれ、私の部下が異動を希望していると言われました。早速本人に事情を聞いてみると、業務量やプレッシャーに耐えられないとのこと。私は2つの意味でショックでした。一つは、部下のそのような気持ちに気づけていなかったこと。そして、もう一つは部下にとって私は困ったときに相談できる存在ではなかったこと。
この時の部下のように仕事に行き詰っている人がいたら、乗り越えるためのサポートをしたい、また、この時の私のように部下育成に課題を感じる管理職の支援もしたい。
そう思ったのが、トレーナーに転進したきっかけです。
人と向き合う仕事を通じて、「もっと仕事に前向きに、仕事を愉しめる社会づくりのお手伝いがしたい。」と思ったのです。
研修の場面では、受講者の表情がパッと明るくなる瞬間があります。それは、自分自身のそして職場の現実を改めて掴むことが出来たときです。多くの受講者が「頭では今のままではいけないことは薄々わかっている、でも出来ていない・・・。」と感じながら研修に臨んでいます。研修を進めていく中で「それは何故だったのか」という自分の内にある要因が見出せたとき表情は変わり、前向きに進もうという意欲が湧いてきます。
机上論で頭の理解だけで終っては、研修は意味がありません。実際の職場に戻ってから、何か1つでも良いので、課題解決に向けて”これをやってみよう”、”ここを変えてみよう”と思える何かを掴んで頂くことを大切に、研修に臨んでいます。