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リスケ(リスケジュール)とは? 意味やビジネスの場での使い方や会話・メールでの例文を紹介

  • 公開日:2025/01/21
  • 更新日:2025/01/21

ビジネスやプライベートなど、あらゆる場面で耳にする「リスケ(リスケジュール)」。この記事ではリスケとは何かを解説すると共に、具体的なシーンごとの使い方から、伝え方の注意点、リスケを依頼する際のマナーまで詳しく紹介します。

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リスケ(リスケジュール)とは

リスケとはreschedule(リスケジュール)を略した言葉で、「日程や予定の再調整」を意味します。ビジネスの現場において頻出する言葉で、会議や納期の日程変更や調整を行う際に用いられることがあります。

ただし、比較的カジュアルな表現のため、取引先や上司に使うと失礼になる場合があります。使用する際はTPOに気をつける必要があるでしょう。

キャンセル・ドタキャンとの違い

リスケと似た意味を持つ言葉に「キャンセル」や「ドタキャン」があります。しかし、キャンセルとは「予定を取り消すこと」を意味し、ドタキャンは「予定を土壇場でキャンセルすること」の略語で、リスケのように「スケジュールを再度調整する」という意味合いは含まれません。

キャンセルやドタキャンをする場合は「予定を中止し、再度進行する意思がない」とみなされるため、リスケとキャンセル・ドタキャンを正しく区別する必要があります。

ペンディングとの違い

ペンディングとは「保留・先送り」という意味の、リスケと似ている言葉の1つです。英語の「pending(ぶら下がる)」に由来しており「未決定の・宙ぶらりんになっている」という意味を持ちます。ビジネスシーンにおいては「保留・先送り」をそのまま使用するとネガティブな印象を与える可能性もあるため、「その案件は一旦ペンディングさせてください」のように、あえて保留や先送りを「ペンディング」と言い換えて使用することもあります。

ペンディングとリスケの違いは、具体的な予定の再設定があるかどうかです。リスケは予定の再調整を目的とした言葉であるのに対し、ペンディングは予定の時期を決めないのが特徴。またリスケは日時に使われるケースが多く、ペンディングは案件やプロジェクト単位で使われるケースが多いという違いもあります。

リスケの使い方と具体的な場面

続いては、リスケの使い方と具体的な使用場面を紹介します。

会議や打ち合わせ日時の変更

急な予定変更や交通機関の乱れなどのトラブルにより、会議や打ち合わせの日時を再調整したい際にリスケを使用します。

今週火曜日の会議を、金曜日の同じ時間にリスケをさせてください。
電車の遅延により打ち合わせへの参加が難しそうなので、来週のどこかにリスケすることは可能ですか?
急遽お客様が来社することになったため、本日のミーティングを明日のどこかの時間でリスケさせてください。

納期の変更

受注した商品が何らかのトラブルで必要個数が揃わない、商品数量の変更などにより納入期限を延期したいといった場合の社内連携にも、リスケが使用される場合があります。

お客様が納期の短縮を希望されていますが、リスケはできそうですか?
追加発注があったので、当初の予定よりも後ろの日程にリスケをお願いできますか?
必要な部品が揃わないため、納期をリスケしてもらえるか先方に確認してみましょう。

顧客に提示した納期のとおりに、商品を納入できるのが最善です。しかし、間に合わないと判断した場合は早めにリスケの連携を取ることで、トラブルを避けられるかもしれません。また、時間管理を適切に行うことで納期の遅れを防げる場合もあるでしょう。納期の遅れが度々みられる場合は、タイムマネジメントを学び、時間管理を適切に行えるように訓練するとよいかもしれません。

タイムマネジメントについて詳しく知りたい人は、以下の記事も併せて読んでみてください。

金融機関への返済計画の変更

金融機関に対する返済計画の変更にも、リスケという言葉が使用される場合があります。事業者が経営不振により借入金を返済できなくなった際や、社会情勢の変化により事業の継続が一時的に困難になった際にも使用されます。

想定の売上を大きく下回っているため、現行の返済計画をリスケさせていただけますでしょうか。
取引先が倒産に至り資金繰りが悪化しているため、返済条件のリスケをお願いします。
原材料高騰により収支が逼迫しているため、返済条件をリスケさせてください。

なお、金融機関に対して使用するリスケは、ビジネスシーンで使用されるリスケと意味合いが異なります。ビジネスシーンで使用されるリスケは予定や日時の再調整ですが、金融機関に対して使用するリスケは、返済期日や金利の減免など返済条件の変更を指すのが特徴です。

リスケの会話例・メール例

次に、会話やメールでリスケを依頼する際の具体的な例文と、押さえておくべきポイントを解説します。

リスケするときの会話例文

会話のなかでリスケを依頼する際は、リスケの原因と再設定する日時を具体的かつ端的に伝える点を意識するとよいでしょう。

恐れ入ります。来週月曜の13時から予定している会議ですが、急なアポイントが入ってしまったため、翌日火曜日のどこかにリスケしていただけないでしょうか。

申し訳ありません。体調不良により本日の打ち合わせを来週の○日、または○日にリスケをさせていただくことは可能でしょうか。

リスケするときのメール例文

メールでリスケを依頼する際は、日時の代替案を複数提示するのがポイントです。メールのラリー回数が増えると相手にも負担をかけることになるため、なるべく一度の返信で完結するように作成するとよいでしょう。

件名:【日時再調整依頼】〇月〇日(会議名)の日程変更について

○○株式会社
△△様

いつもお世話になっております。□□株式会社の××です。

このたび、〇月〇日(曜日)〇時から予定しておりました〇〇会議ですが、
急な社内都合により参加が難しくなりました。誠に申し訳ございません。

つきましては、以下のいずれかの日程で再調整をお願いしたく存じます。
- 〇月〇日(曜日)〇時~〇時
- 〇月△日(曜日)〇時~〇時
- 〇月□日(曜日)〇時~〇時

お忙しいなか恐れ入りますが、ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。
調整が難しい場合は、そちらのご都合に合わせますので、遠慮なくお申し付けください。

お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

メールで相手に意向を伝える際は、適切なビジネス文書の書き方を学ぶ必要があります。ビジネス文書の作成に自信がない人は、読み手に負担をかけずに必要な情報を分かりやすく効果的に伝える研修がお薦めです。

リスケの伝え方の注意点とマナー

続いては、リスケを伝える際の注意点とマナーを紹介します。リスケを依頼する際は相手に配慮し、適切な伝え方をすることで良好な関係性を維持しやすくなります。

上司や取引先には「リスケ」は使わず言い換える

リスケはどちらかというとカジュアルなニュアンスを持つ言葉で、略語であり丁寧な言葉ではありません。そのため上司や取引先に使用すると、失礼にあたる可能性があります。ビジネスシーンでは同僚や後輩、気心が知れた人以外には、使用しない方がよいかもしれません。

上司や取引先にリスケを依頼する際は、リスケを「日時の再調整」などと言い換えるとよいでしょう。

リスケが判明したら早めに連絡する

リスケの必要があることが判明した段階で、相手に早めに連絡することも大切です。リスケの連絡が遅くなればなるほど相手が調整に使える時間が減り、負担が大きくなります。また早めに連絡すれば、リスケにより空いてしまった時間に、相手が新たな予定を入れられる可能性も高くなるでしょう。

また、リスケの依頼が予定の直前になると「ドタキャン」と認識されるケースもあります。スケジュールに無理がありそうだと判断したら、その段階ですぐに連絡することを心がけるとよいでしょう。

基本的に電話か対面で伝える

リスケの連絡は、電話か対面で伝えるのが基本です。しかし電話がつながらなかったり相手が出かけていたりする際は、取り急ぎメールやチャットで連絡をするケースもあるでしょう。

文書でリスケを伝える際は、相手が連絡に気がつかない可能性もあるため、メールやチャットで連絡をした後に電話か対面で再度リスケの旨を伝えるのがお薦めです。電話や対面であらためてリスケを伝えることは、相手に誠意を示すことにもつながるでしょう。

リスケのお詫びと納得できる理由を伝える

リスケを伝える際は、お詫びと併せて相手が納得できる理由も伝えることが大切です。リスケは、相手の時間を確保したにもかかわらず放棄するという迷惑行為であることを認識する必要があります。

納得できる理由やお詫びを丁寧に伝えるといった誠意ある対応をすることで、相手との関係性の悪化を防ぐことができ、リスケにより相手に与える不快感も軽減できるかもしれません。

リスケの日程は複数提案する

リスケの日程は、相手の都合を優先しながら、複数提案するのがポイントです。複数の日程を提案すると相手の都合を尊重しやすくなるうえ、連絡のラリーを減らして、効率的に調整できるメリットがあります。

メールやチャットなど文書でリスケの連絡をする際は、「ご多忙のところ恐れ入りますが、調整が難しい場合はご都合のよい日時を教えていただけますと幸いです」など、相手を配慮する一文を添えるのがお薦めです。

リスケを繰り返さない

リスケは、一度予定を確保してくれた相手に対して迷惑をかける行為です。そのため、何度もリスケを行うと相手に負担をかけるだけでなく、自分の信用も失いかねません。やむを得ず予定を変更する場合は1回までにして、何度も繰り返さないように心がける必要があります。

まとめ

リスケとは、予定の再調整を意味する言葉です。一度予定を取り付けても、突発的なトラブルや病気などのやむを得ない事情で、リスケをしなければならないケースもあるでしょう。やむを得ずリスケを依頼する際は、相手の都合を優先し、配慮しようとする姿勢が大切です。また相手が納得できる理由を丁寧に伝えてお詫びをしたうえで、何度もリスケを繰り返さないように心がけましょう。

リスケを依頼する際は、状況に応じた適切な伝え方や謝罪の仕方が求められます。下記の研修では、リスケをする場合にも必要になる、相手の理解を得るビジネスコミュニケーションを学ぶことが可能です。興味がある方は、ぜひ一度下記リンクもご一読ください。

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