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インプット・アウトプットとは? 成果を出すためのポイントを解説

  • 公開日:2024/10/03
  • 更新日:2024/10/03

インプット・アウトプットとは「情報を取り込み、それを活用する」ことです。効果的に行うことで、仕事の質も上がるでしょう。そこでインプット・アウトプットを行うメリットや、上手に行うポイントについて説明します。

インプット・アウトプットとは?

インプットとは「新しい知識やスキルを習得すること」、アウトプットとは「インプットした知識やスキルを実際に活用すること」です。一般的に両者はセットで扱われ、インプットとアウトプットを繰り返すことで、効果を発揮します。インプットとアウトプットの繰り返しは、ビジネスパーソンには欠かせない作業といえるでしょう。

インプットとは

インプットとは、日本語で「入力」という意味です。もともとはコンピューター用語で、信号やデータを送り込むことを指します。ビジネスシーンでは、新しい情報やスキルを身につけることを意味します。例えば「本や資料などから知識を得る」「ツールの使い方を学習する」などです。ビジネスで結果を出すには、常に正確で良質なインプットを心がけることが重要です。

アウトプットとは

アウトプットとは、インプットの逆で「出力」という意味です。インプットで身につけた情報やスキルを、「書く」「話す」「発信する」などして実際に生かすことを指します。例えば「本で得た知識を営業トークに入れ込む」「新しく覚えたツールを使って資料を作る」などにあたります。ビジネスシーンでは、インプットした情報やスキルを活用してさまざまな場面でアウトプットすることが求められます。

アウトプットとアウトカムとの違い

アウトプットと似た言葉に「アウトカム」があります。アウトカムとはアウトプットしたことによる成果や結果のことを指します。例えば資料作成でいうと、アウトプットは資料を作るという行為、アウトカムは完成した資料そのものを指します。しかし実際にはアウトプット=アウトカムとして使われるケースもあり、成果物自体をアウトプットと呼ぶこともあります。

インプットとアウトプットを繰り返すことのメリット

インプットとアウトプットは、どちらか一方を行うのではなく、両者を繰り返すことで効果を発揮します。ここで具体的なメリットを紹介しましょう。

スキルや能力が定着する

テスト勉強をする際、ただ教科書を読むよりも、ノートに書いた方が覚えやすいという経験はないでしょうか。インプットした知識や情報は、アウトプットすることで記憶に残りやすくなります。仕事においても同様で、インプットとアウトプットを繰り返すことで、スキルや能力の定着につながります。

例えば商品知識を身につける場合、ただカタログやマニュアルを読むだけではなく、文章にまとめてみましょう。情報を整理することで、商品への理解度が深まります。不足している情報や曖昧な点にも気づくでしょう。また実際に誰かに説明するのも効果的です。自分に欠けている知識やスキルは何か、気づくきっかけになるでしょう。

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周囲からの信頼が得られる

例えば営業担当者がどんなに高度な営業ノウハウを学んでも、実際の商談で活用しなければ、成約にもスキルアップにもつながりません。インプットした情報は、活用しないと宝の持ち腐れです。インプットした知識や情報を確実に生かすことができれば、仕事のパフォーマンスも上がるでしょう。

仕事のパフォーマンスが向上すれば、周りからの信頼も得られやすくなり、評価も高まります。また有益な情報を発信し続けることで、新しい人脈形成にもつながるかもしれません。

仕事への自信が向上する

良質なインプット・アウトプットにより、仕事で結果を出して周囲の信頼を得られると、仕事への自信もアップします。また、スキルやノウハウを身につける時間が短縮され、スキルアップのペースも加速するでしょう。自分自身の成長を実感し、さらに高いモチベーションを維持して仕事に取り組めるようになるはずです。仕事の幅も広がり、自身のキャリアにも弾みがつくでしょう。

インプットとアウトプットを上手に行う方法

インプットとアウトプットを効果的に行うには、どのような点に気をつければいいのでしょうか。上手に行うポイントを5つ紹介します。

目標や目的を明確にする

インプットやアウトプットをする際は、何のために行うのか具体的な目標を立てることが重要です。目標が曖昧なままだと、どこまでインプットやアウトプットをすべきかが分かりにくく、達成度も確認できません。目標は具体的な数値で設定すると、より効果的です。例えばアウトプットについて「プレゼン資料を1日5枚作る」「◯日までにプレゼンの練習を3回する」という目標を立てるといった具合です。

最初は量をこなす

最初から上手にインプットやアウトプットができる人はいません。まずは「質より量」を心がけ、コツを掴んでいきましょう。インプットやアウトプットは量をこなすことで、効果やメリットを実感できるはずです。また何度も繰り返すことで、反省点や改善点、自分に合った方法も見えてきます。次のインプットやアウトプットで見つけた改善点を反映させることで、ブラッシュアップされていくでしょう。

十分なインプットの時間を設ける

質の高いアウトプットをするには、インプットに時間をかけることも大切です。そもそもインプットが正確でないと、間違った情報を発信してしまう恐れがあります。また内容が浅すぎて、期待したような結果につながらないことも。アウトプットの質が上がらないと感じる場合は、インプットに問題があるかもしれません。新たな情報を取り入れる機会を増やしたり、日々の気づきや学びをメモしたりするなどして、インプットを強化してみましょう。

インプット・アウトプットに費やす時間を決めておく

インターネットが発達した現代では、膨大な情報があふれています。しかし「インプット・アウトプットしなければ」と1日中情報に触れていては、脳に負担がかかり、知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまいます。1日の中で何も考えない時間を設けて、リラックスする時間を積極的に作りましょう。適度に脳を休ませることで、いざというときに質の高いアウトプットを実現できるでしょう。

アウトプットを意識したうえでインプットを行う

インプットする際に重要なのは「アウトプットを意識して行う」ことです。例えば「視察に行って、報告書を提出する」という状況をイメージしてみましょう。「あとで報告書を書かなくては」と考えると、何枚も写真を撮ったり注意深く観察したりするなどして、インプットを入念に行うのではないでしょうか。アウトプットを意識することで、インプットする情報の質が上がるでしょう。

アウトプットは実際に書いたり話したりする

簡単なアウトプット方法は「書く」ことです。インプットした情報は、メモやノートに書いてまとめてみましょう。ポイントは、本の内容などをそのまま書き写すのではなく、自分の言葉で構成し直すことです。自分なりに組み立てながら書くことで、頭に残りやすくなります。また誰かに話すのも効果的です。人に伝わるように話すには、情報を論理的に組み立てなくてはいけません。きちんと伝わるように工夫しながら話すことで情報が整理され、自分のなかにも情報が定着するでしょう。

インプット・アウトプットが苦手な人の特徴

「インプット・アウトプットが苦手だ」という方もいることでしょう。苦手な人には、いくつかの共通点があります。苦手だと感じている方は、以下の点の改善を意識してみましょう。

自分に自信がない

アウトプットをする際、間違いを指摘されるのが不安という人もいるでしょう。その場合はインプットの質を上げることでアウトプットの質も上がるので、自信を持つことです。また友人や同僚、家族といった身近な人を相手にアウトプットし、経験値を上げるのもお薦めです。成功体験を重ねることで、誰に対しても自信を持ってアウトプットできるようになるでしょう。

インプットが足りていない

インプットの質が良くないと、質の高いアウトプットはできません。十分にインプットしたつもりでも、情報が不十分であったり、しっかり身についていなかったりすることは、よくあります。「メモを取りながら行う」「誰かに説明することをイメージする」などして、インプットの質を高めましょう。

全部を覚えようとしている

「読んだ内容を丸暗記」など、すべての情報を覚えようとするのも良くありません。脳の容量には限界があるため、あまり詰め込むとパンクしてしまいます。また人間は一度に3つのことしか覚えられないという説もあります。インプットする際は、必要なポイントを絞って効率よく行いましょう。

まとめ

良質なインプット・アウトプットができるようになると、仕事の成果が上がり、自身の成長にもつながります。しかし「やっているつもりでも、できていない」という方は意外と多いもの。本記事で紹介したコツやポイントを押さえて、ぜひ効果的なインプット・アウトプットにチャレンジしてみてください。

なお「映画を観て、友人に感想を話す」など、インプット・アウトプットの練習は日常生活でも行えるため、主体的に取り組むことで、確実にスキルを磨けます。

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