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導入事例

新任マネージャーに“普遍的な学び”を——社内研修に+αで知識と行動を引き出す社外研修の活用法

株式会社HRビジョン

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  • 公開日:2025/09/16
  • 更新日:2025/09/16

事例概要

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背景・課題

私たちは2017年頃から、新任マネージャーにはリクルートマネジメントスクールの「管理職研修<マネジメント基礎>(会場オンライン開催)」を継続的に受講してもらっています。なぜなら、新任マネージャーに「普遍性の高いマネジメント知識」を得てほしいからです。社内マネジメント研修も行っていますが、それだけでなく、マネージャーが第一歩を踏み出すためのプロセスとして社外研修を活用しています。

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検討プロセス・実行施策

リクルートマネジメントスクールの管理職研修を活用しつづけている理由の1つとして挙げたいのは、「知識と講師が高いレベルで標準化されている」点です。マネジメント知識の普遍性が高く、講師のレベルも安定しており、マネジメントの原理原則を学ぶ場として優れています。もう1つの理由は、他企業のマネージャーの皆さんとの「グループディスカッションが多い」ことです。社外のさまざまな方と対話する経験が、受講者の深い理解につながると考えています。

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成果・今後の取り組み

実際に受講者からは、管理職研修を通して多くの気づきがあったとの声が届いています。「自分がマネージャーとしてできていること、できていないことへの理解」「業務アサインの際に重要となる観点への学び」などを深められたほか、「1on1を通して個々に寄り添う意識の向上」もみられ、業務から離れ、内省と振り返りに丸2日をかけたことに大きな価値を感じたと述べています。

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背景・課題

マネージャー昇進時には「マネジメントの原理原則」を学ぶ機会が欠かせない

中川様の画像

中川:私たちHRビジョンは、人と組織の課題を解決するHR領域のプラットフォーマーです。日本最大級の人事ポータルサイト『日本の人事部』の企画運営を中心として、人・組織に関する取り組みを対象にした表彰制度『HRアワード』の企画運営、情報誌『LEADERS』の発刊、メディア事業のネットワークとデータベースを活用したマッチングやスキル支援など幅広く展開しています。

私たちは2017年頃から、新任マネージャーにはリクルートマネジメントスクールの「管理職研修<マネジメント基礎>」を継続的に受講させてきました。なぜなら、新任マネージャーに「普遍性の高いマネジメント知識」を得てほしいと考えているからです。

マネージャー昇進時、私たちは新任マネージャーに「社内マネジメント研修」と「社外マネジメント研修」の両方を受講してもらっています。社内研修では、創業者の想い、自社におけるマネージャーの期待役割など、社内状況もふまえたマネジメントを巡る情報を主に伝えます。対して、社外研修では、世のなかのマネージャーが一般的に求められるマネジメント知識やスキルを得てほしいと考えています。

私たちは、新任マネージャーをはじめ各従業員にとって、社内外の研修はどちらも欠かせないと考えています。活躍のためにはその企業独自の情報やノウハウが必須ですが、それだけでは知識やノウハウが偏ったり、研修受講者自身が、自社でしか通用しないスキルや考え方しか得られていないのではないかと不安になります。外部研修を受けると、マネジメントとは何か、マネージャーにはどのような活動と成果が求められるのか、といった普遍的な知識、つまり「マネジメントの原理原則」を学ぶことができます。実は、社内研修でも同様のテーマや考え方を伝えているパートも少なくありません。社内外の研修を比較できる状態にすることで、両方で扱われているテーマや考え方は、それだけ普遍性が高い「原理原則」と判断できますし、自社独自のノウハウなどもはっきりと認識出来ます。研修で学んだスキルや振る舞いの多くが、自社だけでなく、社会全体でも普遍性の高い事柄、考え方であると理解すると、行動の納得感が生まれます。その腹落ちも、日々マネージャーとして役割を果たすうえで大切です。

もちろん、外部研修を受けたらすぐに良いマネージャーになれる、というわけではありません。マネージャーは日常的にうまくいかないことが多い仕事です。日々の経験から学びを得たり、マネージャー会議などで悩みを話し合ったりして、徐々に成長していく必要があります。社外研修は、その第一歩を踏み出すために欠かせないプロセスと捉えています。

検討プロセス・実行施策

知識と講師のレベルの高さが、リクルートマネジメントスクールを選ぶ理由

中川:私たちがリクルートマネジメントスクールの管理職研修を活用しつづけている理由の1つは、「知識と講師が高いレベルで標準化されている」からです。マネジメント知識の普遍性が高く、講師のレベルも安定しており、マネジメントの原理原則を学ぶ場として優れていると感じています。

もう1つの理由は、他企業のマネージャーの皆さんとの「グループディスカッションが多い」ことです。リアルなマネジメントのケースを巡って、社外のさまざまな方と対話する経験が、受講者の腹落ちにつながることが多いのです。実際、これから話す受講者の髙橋は、グループディスカッションから学ぶことが多かったと語っています。

この2点は、管理職研修だけでなく、リクルートマネジメントスクール全体に言えることです。そのため私たちは、例えば「コーチング基礎研修」など、従業員が業務推進に必要なスキルを得る講座も必要に応じて利用しています。

成果・今後の取り組み

自分がマネージャーとしてできていること、できていないことがよく分かった

髙橋様の画像

髙橋:ここからは、2025年1月に新任マネージャーとして実際に管理職研修を受講した私・髙橋が、受講した感想と成果をお話しします。

私は、HRビジョンに編集者としてキャリア採用で入社した後、2025年1月にマネージャーに昇進しました。

管理職研修は、昇進した直後に受講しました。正直にお話ししますが、編集者は1人のプレイヤーとして働きつづけたいタイプが多く、概して昇進意欲が高くありません。私も例に漏れず、昇進したいと強く願っていたわけではなく、昇進には不安がありました。ただ一方で、キャリア入社で社歴が浅いにもかかわらず、高い評価を受け昇進できたことを嬉しく思う気持ちもありました。昇進直後は、「私で大丈夫だろうか」という不安が半分、「会社の力になりたい」という前向きな気持ちが半分でした。

そんな私が管理職研修を受講して、いくつかの学びを得ました。第一に、管理職研修の「マネジメントの原理原則」を通じて、自分がマネージャーとしてできていること、できていないことの両方がよく分かりました。

例えば、受講前の私は、業務アサインとは単にメンバーに業務を割り振ることだと考えていました。ところが、管理職研修で『マネージャーに求められる四つの成果』のフレームワークを学び、業務アサインの際に「メンバーの成長」を促したり、「メンバーの協働」につなげたりする観点が大切だと知ったのです。その結果、今は「〇〇さんには△△の経験を積んでほしいから、この業務をアサインしよう」「この2人が組むと成果が2倍以上になりそうだから、ペアで業務を進めてもらおう」といったことを考えて、業務アサインをするようになりました。管理職研修から得た学びが役に立っている分かりやすい事例です。

『マネージャーに求められる四つの成果』のフレームワーク

『マネージャーに求められる四つの成果』のフレームワーク
出典:リモート時代のマネジメント課題を乗り越えるには

1on1を通して個々に寄り添う意識が高まった

髙橋様の画像

髙橋:また、マネージャー昇進前は、昇進意欲が高くなかったこともあり、他のメンバーのことを深く考えたことがありませんでした。その私が、管理職研修を通して、マネージャーには個々のメンバーに寄り添う姿勢が欠かせないことを知りました。

私は今、メンバー5人と毎週1on1を行い、定期的にコミュニケーションを取っています。私のチームメンバーは、新人からベテランまで本当に多種多様です。本人が求めるものも、組織として果たしてほしい役割も、今後のために積んでほしい経験も、一人ひとり異なります。私は彼らと毎週対話し、彼らのやりたいことや将来の展望、現在の課題などの理解を深めながら、組織と個人のベクトルを合わせるべく調整を続けています。このように個々に寄り添う意識が高まったきっかけの1つは、間違いなく管理職研修です。

他企業の方々とのグループディスカッションからも多くの学びを得た

髙橋:他企業の方々とのグループディスカッションからも、多くのことを学びました。私は今回、エンジニアで課長に昇進した方と、広報・PRマネージャーの方と3人でチームを組みました。2人とも私にはない視点を持っており、対話の時間はとても面白かったです。広報・PRマネージャーの方はすでにマネジメント経験が豊かな方で、悩み相談に乗ってもらい貴重なアドバイスをもらいました。

もう1人のエンジニア課長の方は、エンジニアにはコミュニケーションがあまり得意でない人が多く、コミュニケーション不足になりがちなことを不安に感じていました。当然ながら会社や職種ごとにメンバーの特徴には違いがあり、マネジメントのポイントも変わります。それなら編集者にはどのような特徴があり、どのようなことに気をつけながらマネジメントするとよいのだろう、と考えるようになり、グループディスカッションで、多くの気づきを得ました。

大人の学びは楽しい方がよいと思います。グループディスカッションで語り合い、新たなつながりをつくることは楽しい経験でした。管理職研修のようにグループディスカッションが多い研修をまた受講したいです。

業務から離れ、内省と振り返りができた丸2日に大きな価値があった

髙橋:私は今回、2日間の研修を久々に受講したのですが、丸2日も業務から離れ、内省と振り返りができたこと自体に大きな価値がありました。内省する時間が十分にあったからこそ、さまざまな気づきを得られたのです。研修に時間を使う必要性を実感できました。

今後も、マネージャー昇進時には社外研修を継続的に活用予定

中川様の画像

中川:今後も、マネージャー昇進時には継続的に管理職研修を活用していきます。また、リクルートマネジメントスクールの他の研修も適宜利用する予定です。なお今回の研修に関しては、私たちが運営する『日本の人事部』にも、「研修体験ストーリー」として掲載しています。

こちらも併せて読んでもらえると、私たちの考えをより深く理解してもらえると思います。

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サービス担当シニアスタッフの声

奥野の顔写真

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
サービス統括部HRDサービス共創部公開サービスグループ
シニアスタッフ
奥野 康太郎

HRビジョン様の新任マネージャー育成における取り組みで特に注目すべきポイントは、「社内研修と社外研修の役割分担」を設計されていることです。社内研修では自社固有の情報を、社外研修では普遍的なマネジメント知識の習得を目的とし、それぞれの特性を生かした効果的な組み合わせを実現されています。

また、中川様が社外研修を「マネージャーとして第一歩を踏み出すために欠かせないプロセス」と位置づけられているように、外部研修を単発の学習機会ではなく、マネージャーとしての成長プロセスにおいて重要な起点として捉えられている点も素晴らしいです。

実際に受講された髙橋様の「自分がマネージャーとしてできていること、できていないことの両方がよく分かりました」という振り返りからも、他社受講者との対話を通じた客観的な自己認識の獲得という外部研修ならではの効果が表れています。継続的にリクルートマネジメントスクールをご活用いただいている背景には、こうした明確な目的設定と効果検証のサイクルがあると感じております。

取材日:2025/06/18

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企業紹介

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株式会社HRビジョン

HRビジョンは、人と組織の課題を解決するHR領域のプラットフォーマーとして、HRに関するさまざまな情報や機会を提供し、人と組織が最高のパフォーマンスを発揮するための、プラットフォーム創出およびHR領域の活性化に取り組んでいる。人と組織の課題解決を目指し、自らマーケットを創り出し、育み、社会に貢献していく。

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