学生気分が抜けない新入社員が社会人としての自覚を持つためには?。社員研修・社員教育のリクルートマネジメントスクール
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学生気分が抜けない新入社員が社会人としての自覚を持つためには?

「学生気分が抜けない新入社員がいる」というお悩みを、毎年多くの企業からご相談をいただきます。
入社したばかりであれば、学生気分が抜けないのはある程度仕方がないことかもしれません。しかし、新人研修後に各部署に配属され、OJTがスタートしているにもかかわらず、なぜ「学生気分が抜けない」と思われてしまうのでしょう?
今回は、学生気分の抜けない新入社員が社会人としての自覚を持ち、成長してくために必要なことをお伝えいたします。

学生から社会人になる自覚を芽生えさせるには、学生と社会人の違いを本人にしっかりと理解してもらう必要があります。学生の本業は勉強であり、自分の興味のある分野を自分のやり方で学ぶことができます。一方、社会人は上司や同僚、そしてお客様といった、周囲の人々とかかわりながら、課題や業務に取り組み、成果を生み出すことが求められます。

新入社員よりも中堅社員やベテラン社員が高い成果を求められるように、期待される成果は入社後に徐々に高まっていきます。社会人としての成長とは、成果を生み出す力を向上させ続けることを意味します。

成果を生み出す力を向上させるためには知識、スキル、スタンス(姿勢)の向上が不可欠です。知識とは、ビジネスマナーや敬語などの一般常識と担当職務ごとの専門知識、スキルとは、報告・連絡・相談などの基礎的スキルと各分野の専門スキル、スタンスとは、モノの見方や考え方、仕事観や顧客意識、こだわりなどを指します。

社会人として成長していくために必要なことについて、下記のコースでもご紹介しています。
社会人3年目までに身につけたい「自律的成長のためのPDSサイクル」【3時間】

マネジメント手法の1つにPDSサイクルがあることはご存じでしょうか。PDSサイクルとは、Plan(計画)、Do(実施)、See(検討、振り返り)という一連の流れを繰り返し、業務改善などを目指す手法です。

PDSサイクルは、成長のためのツールとして活用することが可能です。大きく成長をする社員は、自分の目標や課題を明らかにした上で計画立案、計画の実施、そして結果や途中経過を振り返り、次の計画立案に反映させています。

PDSサイクルを回しながら業務に取り組む上で、意識すべき重要なテーマがあります。意識的にこれらのテーマに取り組むことで、自然と社会人としての自覚を持つことができるでしょう。

1.目的意識
仕事には必ず目的があり、常に目的を意識しながら仕事に取り組むことが重要です。目的を達成できなければ、これまでに積み上げた努力はすべて水の泡となります。

2.顧客意識
お客様に満足していただき、買っていただかなければ利益は生まれません。お客様のニーズは何か、いかにしてお客様の期待を超えられるかを考えることがビジネスの基本です。

3.協働意識
相乗効果が生まれなければ、わざわざ組織で仕事をする必要はありません。相乗効果を生むためには、一人ひとりが協働意識を持ち、チームワーク良く働くことが重要です。

4.改善意識
社員が現状維持で満足した瞬間、企業の成長は止まります。日々の作業の中に無駄な作業はないか、職場環境を改善できないかといった改善意識を常に持つことにより、企業としての競争力が増すのです。

5.品質意識
与えられた条件の下で、できるだけ質の高い製品やサービスを目指さなければ競争に勝てません。自社、もしくは作る側から見た品質の高さだけではなく、お客様から見て高品質であることが大切です。

6.コスト意識
仕事に投入可能な資源(ヒト・モノ・カネ)には限りがあります。したがって、最小のインプット(投入)で最大のアウトプットを生もうとする姿勢を持たなくてはなりません。

7.納期意識
仕事には必ず納期があります。納期の遅延はお客様や関係者からの信用を失墜させ、今後の取引への影響は避けられません。

8.安全意識
身体的・物理的な安全だけでなく、情報管理やコンプライアンスといった観点からの安全管理の重要性が増しています。

新入社員が一人前の社員に成長するためには、上司や先輩が日々のかかわりの中で上記のような観点を伝え、PDSを回すサイクルを意識させていくことが重要です。新入社員を指導する立場にある方は、目の前の仕事の手順のみを教えるだけではなく、PDSサイクルを回しながら、自身の行動を振り返り、検証する習慣を身に着けるよう働きかけてみてはいかがでしょうか。

社会人3年目までに身につけたい「自律的成長のためのPDSサイクル」【3時間】

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