課題解決力?orマネジメント力? リーダーに必要な資質とは。社員研修・社員教育のリクルートマネジメントスクール
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課題解決力?orマネジメント力? リーダーに必要な資質とは

会社における「リーダー」とは、チームのメンバーをまとめあげ、会社が掲げる目標に向かって導く人を指します。

組織は異なる人間の集まりです。能力に差がある、目標が共有されていない、モチベーションにバラつきがある……。さまざまな要因で足並みが揃わないことが多くあります。チームの力を最大限に発揮するには、目標を明確にしたうえで課題解決の方向性を示し、メンバー個々の能力やモチベーションを引き出すリーダーが不可欠です。

しかしリーダーの育成は一朝一夕にはいきません。外部から採用しようにも、人手不足が問題となるなか、優秀な人材の獲得はますます難しくなっていくでしょう。そのため、なるべく早い段階から社内でリーダー候補を見つけ、計画的に育成していくことが重要です。

ビジネスを取り巻く環境は常に変化しています。リーダーは新しい環境に対応しながら未知の課題を解決したり、人材をマネジメントしたりする必要があります。ビジネスにおける不確実性が高まるなか、リーダーにはどのような資質が求められるのでしょうか。
ここでは、リーダーに必要な3つの力をご紹介します。

中堅リーダーおよび管理職に求められる、課題解決能力の評価および育成研修については、以下の講座で詳しくご紹介しています。

◆次代を担う中堅リーダーに求められる課題解決能力のアセスメント(評価)・育成研修(R&C-Z)【2日】

◆管理職に求められる課題解決能力のアセスメント研修(公開版R&C I)【3日】

【1】課題解決力


近年は業務が複雑化し、課題解決が困難なケースも増えています。今までのセオリーが全く通用しないこともあるでしょう。リーダーは定型的な課題を効率良く解決するだけでなく、非定型的な課題を見つけて原因を突き止め、創造的な解決を目指すことが求められます。幅広い視野を持ち、さまざまな意見に耳を傾けたうえで、課題の解決を図ることが重要です。

【2】マネジメント力


個人の能力が高くても、リーダーにマネジメント力がなければ個々の能力を生かせません。組織の目標達成のためには、個と組織の力を引き出すマネジメント力が不可欠です。

単に組織としての目標をメンバーに提示するだけではなく、各メンバーにそれぞれの目標を与える必要があります。また、リーダーはメンバーの自発性を促し、リーダーの指示がなくても動ける組織づくりができることが求められます。その他、各メンバーには得意・不得意があるため、適材適所を実現できるかどうかも大きなポイントとなるでしょう。

【3】部下育成力


担当業務に関する高い専門能力を持っている場合でも、1人で対応できる業務量は限られています。したがって、リーダーは部下の計画的な育成を実施し、組織のレベル底上げを図る必要があります。リーダー自身が受けてきた指導をそのまま部下に行うのではなく、部下によって指導方法を変えたり、必要に応じて権限委譲を進めたりすることが大切です。

リーダー育成の必要性を認識しているものの、社内の年齢構成が偏っており、社員がマネジメント経験を積んでいないという企業もあります。以下のポイントを押さえ、リーダー候補や既存リーダーの能力開発に取り組むと良いでしょう。

【1】マネジメントの基礎の理解と課題設定


最近では新入社員が職場に入ってこない状況も増えています。そのため、若手社員時代と担当業務が変わらず、このままリーダーやマネージャーになったときに、後輩指導などのプレマネジメント経験がないという中堅社員もいます。

リーダーやマネージャー候補の社員がマネジメントの基礎を理解していない場合は、マネジメントのフレームワークを活用した、行動の振り返りや適切な課題の設定が有効です。

【2】マネジメントの現状把握


リーダーがマネジメントの課題を設定するためには、自らのマネジメントが周囲に与える影響を客観的に把握することが重要です。部下のために良いと思って行ったことが、その逆の結果をもたらしてしまった経験はないでしょうか。
普段の何気ない接し方が部下に威圧感を与えてしまったり、部下のモチベーションを下げたりすることがあります。部下を意識しながらロールプレイを行い、他者からフィードバックをもらう方法が効果的です。

リーダーはチームメンバーを率いるのが任務です。リーダーとしての肩書があっても、メンバーからの信頼がなければチームを成功に導くことはできません。ではメンバーから支持されないリーダーの特徴とは何でしょうか。主な3つをご紹介します。

【1】コミュニケーション能力が低い


チームをまとめあげるには、メンバーとの円滑なコミュニケーションが不可欠です。コミュニケーション能力というと「話す力」を重視しがちですが、リーダーに求められるのは「聴く力」。メンバーの話によく耳を傾け、理解することが重要です。自分の発言を優先したり、部下の意見に耳を貸さなかったりといった姿勢では、支持を得られないでしょう。

【2】適切な指示ができない


リーダーが的確な指示を出せないと、チームの方向性が定まらず、課題解決から遠ざかってしまいます。優先順位が曖昧、指示に一貫性がない、自分の仕事に手一杯で指示を出す余裕がないなど、問題点はいろいろ考えられます。チームがうまく回っていないと感じたときは、適切な指示ができているかを振り返り、改善していくことが大切です。

【3】人望がない


どんなに仕事ができても、そもそも人望がなければ部下はついてきません。気分屋で感情の起伏が激しい、相手によって態度が変わる、陰口を言う、部下の功績に嫉妬するなど、人望を失うきっかけは多くあります。部下の信頼を得るためには、仕事に直結するスキルを磨くだけでなく、日頃の立ち居振る舞いにも注意を払いましょう。

ご紹介したとおり、リーダーに必要な資質は多岐にわたります。これらは先天的なものではなく、学ぶことで後天的に身につけられるものばかりです。求められるリーダー像は時代により変化していくので、常に学び続けることが重要です。

リーダーとしての資質を磨きたいなら、社内外の研修やセミナーなどを積極的に活用することがお薦めです。基礎から応用まで、プロの講師から体系的に学ぶことで、今の時代に求められるリーダーに一歩近づけるでしょう。

今回はリーダーに必要な資質についてご紹介しました。チームとしての成果がなかなか出せない、部下との意思疎通がうまくいかないなど、リーダーという立場に難しさを感じている方も少なくありません。能力開発に取り組み、リーダーとしてのパフォーマンスを高めましょう。

中堅リーダーおよび管理職に求められる、課題解決能力の評価および育成研修については、以下の講座で詳しくご紹介しています。

◆次代を担う中堅リーダーに求められる課題解決能力のアセスメント(評価)・育成研修(R&C-Z)【2日】

◆管理職に求められる課題解決能力のアセスメント研修(公開版R&C I)【3日】