チームリーダーの条件から考える中堅社員に必要なスキルと教育。社員研修・社員教育のリクルートマネジメントスクール
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チームリーダーの条件から考える中堅社員に必要なスキルと教育

中堅社員には漏れなくリーダーとしてのスキルが求められます。では、チームリーダーにとって必要なスキルとは、具体的にどのようなものを指すのでしょうか。
ここでは、リーダー候補の中堅社員へと効果的な教育を行うため、「チームリーダーの条件」ともいうべきスキルについてご説明します。

中堅社員に必要なスキルといってもさまざまですが、今後組織を率いる立場になるチームリーダー以上の条件から考えると「広い視野で仕事を考える力」「人を動かして仕事を進める力」「変化や不確実性に対応する力」の3つが必要になるでしょう。

■広い視野で仕事を考える力
リーダーを担う中堅社員は、現状の仕事におけるチームの課題を見つけなければなりません。また、課題をクリアするためのプロセスを明確にするスキルも不可欠です。これらは、「広い視野で仕事を考える力」と定義することができます。

■人を動かして仕事を進める力
仕事のアサインや進捗のマネジメントなど、「人を動かして仕事を進める」ことは、職場における中核メンバーの非常に重要な役割です。メンバーの中心に位置する人材として十分に機能するためには、個々のメンバーと関係を築くコミュケーションスキルや、メンバーの業務意欲をわかせるスキルが必要となるでしょう。

■変化や不確実性に対応する力
さらに、中堅社員には業務上たびたび遭遇する変化や、不確実な要素に対応する力も必要になってきています。自身の裁量で責任を持ってメンバーに指示だしを行わなければなりません。指示は説得力を持たせるためにも、自己の更新を続けて1プレーヤーとして秀でている必要があります 。

一方で、企業の多くは「役割転換不全」「キャリア形成不全」という、中堅社員のリーダー育成に関する大きな問題を抱えています。それぞれについて、以下でご説明します。

■組織のフラット化による役割転換不全
近年の企業において顕著に見られる傾向が、「組織のフラット化」です。組織のフラット化により、リーダーポジションが形骸化している現場が少なくありません。形だけのリーダー職に昇格しても、フラット化した組織内ではスキルを磨く機会や、自覚を持つためのチャンスが生まれにくくなっています。

■未来の不透明性からのキャリア形成不全
ビジネスパーソンとしての未来に不透明性を感じていることから、会社に帰属せず一定の距離を保つ従業員が増えています。1プレーヤーとして役に立つスキル形成だけに躍起になり、組織リーダーとして機能するための能力形成には興味を持っていない方が多い傾向にあります。

このように、現在の中堅社員は、そもそもリーダーとしてのスキルを身につける意欲が低いことに加え、組織のフラット化により中堅リーダーへの役割転換の機会も与えられていません。このような構造的な要因も、中堅リーダーが育たない一因です。

先述した課題と中堅社員に求められるスキルから、「理想のチームリーダー像」に近づくためには、以下の2点が今日的なアプローチになるでしょう。

■自己のビジネスキャリアへの意味付けする
組織における期待役割を果たしているだけでは、リーダーとしての自覚を持てず、力を磨くことがことができません。「リーダーであること」にキャリア上の意味を自発的に見いだすリーダーが望ましいです。

■常に課題を創出する
チームリーダーになると、ルーティン化した業務の中で、いかに課題を創出し、成長機会を生み出すことが非常に重要です。また、必要となる課題を見定めるために、常に自信のスキルセットや力量を鑑みることも求められるでしょう。

優秀なチームリーダーとなるために、中堅社員は日常業務でのスキル構築フローをPDSサイクル(Plan[計画]→Do[実行]→See[統制]という一連の流れ)に落とし込むことが必要です。
ファーストステップとなるのは「チャレンジの創出」です。続いて、創出したチャレンジに基づく「環境づくり」と「実行」、最後の「自己の成長の振り返り」をもってこのフローは完結します。このフローの繰り返しで、組織にとって有益なチームリーダーが作り上げられるのです。

リーダーという立場を求められる中堅社員には、さまざまなスキルが求められており、そのためには会社からの中堅社員に対する育成 支援が必要です。
弊社では組織の中で効果的に機能する人材育成を目的とした中堅社員研修リーダー研修を提供しております。今回ご紹介したようなメソッドで、これまでもたくさんの人材のリーダーシップを引き上げてまいりました。自社の組織力不足を懸念されている方は、ぜひ一度ご相談ください。