講師特集〜私が大事にしていること〜。社員研修・社員教育のリクルートマネジメントスクール

講師特集〜私が大事にしていること〜

私は、リクルートマネジメントスクールで新人・若手育成をテーマにした講座を担当しています。
今回は、日々講師がどんなことを考え、何を大事にしながら運営しているのかをお話ししたいと思います。

▽担当しているコース▽
新人・若手時代の成長の鍵 〜日々の経験から学ぶ力を高める〜
今の時代の新人・若手育成のポイント 〜育て方を変えればここまで変わる〜
通常の研修は1〜2日あるのに対し、担当講座は3時間ととても短いです。
その中で届けられるものは限られていますが、一番大事にしているのは、「今日は学びがあった」という学習満足度ではなく、「職場の実践につながるかどうか」ということです。
ですので研修の満足度を測る受講後アンケートよりも、1ヵ月後の「実践後アンケート」の結果を大事にしています。そこに、「やった手ごたえや喜び」がどれだけ書いてもらえるかが私の腕の見せどころです。
例えば、「受講して若手への見方が変わった。学んだことを実践したところ、担当新人の営業数値が向上し、且つ失敗を反省して振り返るようになってきている。これまで指摘してきたことを実践にうつそうと努力し始めている。少しずつだが手ごたえを感じている」のようなコメントがあると、この仕事をやっていてよかったと心から思える瞬間です。
そのために、「実践知」を大事にしています。
例えば新人若手の育て方については、世の中にいくらでも情報があります。どれも「なるほど」ということが書かれています。しかし、実践されない、実践したとしても効果があがらないという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
私が担当している研修でも、冒頭では受講者の方からの「現実はそんなに甘くない」、「あなたは実際やれているのか」という見えない訴えをひしひしと感じて始まります。
10年ほど前にある企業でコンサルティングをしていたとき、厳しい現実の中でやらねばならない現場の方になんとか役立ちたいと思い、私は「理屈で絶対に終わらせない。全て自分自身でトライし、実践の中から使えるものを届ける」ことを自分のルールに決めました。
以来、他社でも提供しているような育成ハンドブックの作成や研修をするだけでなく、実際にそれを実践する現場におもむき、なぜできないのかを聞き、どうすればできるようになるかを一緒に考え、お客さまとともに試行錯誤しながら、結果が出るまでやり続ける仕事を意図的に増やしました。また自社の新人育成もお客さまと同じような課題を抱えているので、有志とともに新人育成プロジェクトを組んで、自社の新人育成に積極的に関わり、現場の苦しみを味わいながら、ともに実践知を磨いていきました。
このような経験から、研修の場ではまず、「理屈を知りたいわけではないでしょう? なので、理屈を聞いて、とはいえと思うことをどんどん出してください。できない理由大歓迎」と言って、現場の思いを吐き出してもらいます。すると、「うちの新人はこんなにひどい、できない」という話がたくさん出てきます。そして、みなさんが知りたいことは、一般論ではなく、「こういうときでもやりようあるの?うちの新人でも変わることができるのか」ということです。ですので、「そういう現実はよくあること。それでも、変化した事例がいっぱいある。例えばこんなケースが。私自身はこうやっています」というように、理論だけでなく、実践知をお伝えしています。話にリアリティがあると感じてもらえると、会場のムードが変わってきます。研修の最後には、「理論一辺倒ではなく、実際の経験を踏まえた話なのでリアリティがあり、驚きとともに学ぶことができました」などの声もいただきます。

こうなれば、あとは現場で実践あるのみです。
厳しい中で育成に取り組むのは大変ですから、その手ごたえとやりがいを感じて欲しいと切に願います。
そういう人が増えることで、日本企業における育成の文化が少しでも広まっていくことを夢見て、これからも現場に立ち続けながら学びを届けていきたいと思います。