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リーダーとマネージャーはどう違う? リーダーに求められるスキルや役割について解説

  • 公開日:2024/09/11
  • 更新日:2024/09/11

組織やチームを団結させ、先頭に立って動かしていく「リーダー」は、ビジネスの場においても欠かせない役割を担う存在です。本記事では、そんなリーダーの定義や役割、必要とされるスキルやマネージャーとの違いについて紹介します。

リーダーとは?

リーダーとは、集団を1つにまとめ、目的の達成に向けて導いていく人物のことです。組織のモチベーションや生産性の向上に影響を及ぼす重要なポジションである一方、その役割を十分に果たすためにはふさわしい資質=リーダーシップが求められます。

リーダーという言葉は「統率者」「先導者」といった意味を持ち、具体的には方向性やビジョンの立案・共有、メンバーへの具体的な指示などを担当する人間を指します。つまりビジネスシーンにおいては、会社の舵取りを担う経営者や管理職もリーダーにあたります。企業においてはチームリーダーや管理職ではない職場リーダーを、中堅リーダー層と位置付けることも多いです。

優れたリーダーシップを持つリーダーの存在は、メンバーの結束力を高め、一人ひとりが持つ力を最大限に引き出します。そのため、組織を運営するうえでは、リーダーシップに長けた人材をいかに育成するかが重要なポイントとなります。

リーダーとマネージャーの違い

マネージャーが組織のなかでの役職を示す名称であるのに対して、リーダーは厳密にいうと役割を示しているため、「チームリーダー」「プロジェクトリーダー」などさまざまなポジションが存在します。組織によってはマネージャーとは別に組織のなかに「チームリーダー」の役割を果たすポジションを置いていることもありますし、マネージャーが組織のリーダーを兼ねている場合もあります。

何かしらの目的へと組織を導くリーダーシップが必要な部分は、マネージャーにもリーダーにも共通する要素です。

マネージャーは、組織としての確かな成果に向けて、人材やプロジェクトがうまく動くように管理するポジションです。マネージャーとは別にリーダーがいる場合、リーダーは、自らも現場に入って、組織を先導しながら成果を生み出していく役割を担います。

マネージャーもリーダーも同じく求められるリーダーシップについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

マネジメントとは? 意味や目的・求められる能力を簡単に解説

リーダーに必要な役割

リーダーは組織において、主に以下のような役割を担います。

目標・目的の設定、達成計画の立案

目指すべきゴールが定まっていない、またはそれぞれのメンバーが異なる方向を見ているといった状態では、組織は動き出すことができません。業務を開始する際には、まずはリーダーが目標や目的を決定し、メンバーに向けて周知・共有する必要があります。

また、目標が決まった後は、いつまでに何をするのか、達成までの具体的な計画を立てて組織を導くこともリーダーの重要な役割です。リーダーが先頭に立って進むべき方向を明確に示すことで、メンバーは安心して業務に取り組めるようになります。

モチベーション向上

組織の生産性を高めるため、リーダーはメンバーのモチベーション向上にも積極的に取り組みます。例えば、組織に対しては業務への意欲を後押しする目標評価制度を導入し、成績が下がっているメンバーには声がけや業務遂行のサポートを通じて再起を促します。

加えて、リーダーには自らが率先して活躍することで、周囲のメンバーにとっての規範になるという役割もあります。前向きに粘り強く業務に臨むリーダーの姿を見せることは、組織全体の士気の上昇につながるでしょう。

メンバーの育成

目標達成に向けて業務に取り組むなかでは、並行してメンバーの育成を進めることも大切です。
特に、組織を構成するメンバーには一人ひとりに得意・不得意な分野があり、持っているスキルの内容や習熟度も異なります。

そのため、リーダーにはそれぞれのメンバーの特性を把握し、配慮しながら的確に育成を実施することが求められます。具体的には、教育・研修制度の整備のほか、場合によってはリーダー自らが指導を行います。

リーダーに必要なスキルや要素

優れたリーダーとして活躍するためには、以下のような資質が求められます。

目標達成・計画立案力

組織が動くための目標や計画の内容は、メンバーのモチベーションや実際の生産性を大きく左右します。なかでも目標の立案においては、いきなり大きな目標だけを提示してしまうと、達成への道のりが遠く感じられ、進んでいる実感も得にくいでしょう。

メンバーの意欲を持続させるためには、大きな目標までの間により現実的な目標をいくつか設定し、1つずつ達成させていくといった方法が有効です。このようにリーダーには、メンバーが主体的に取り組めるような目標や計画を考える力、スケジュール管理力、プロジェクトマネジメント力が必要とされます。

洞察力・問題解決能力

目的を達成するまでの過程において、リーダーには複雑な状況下での行動や難しい課題の解決を迫られる場面が幾度となくあります。そこで求められるのが、状況を的確に把握する洞察力や、セオリーにとらわれない柔軟な問題解決能力です。

洞察力とは、単に多くの情報を収集するだけでなく、得られた情報を正しく分析する能力を指します。また、問題解決能力にはその場で解決方法を考える力に加え、前もって選択肢を複数用意し、不測の事態に備えるといった力も含まれます。

モチベーション管理能力

どれだけリーダー自身の業務遂行能力が高くとも、後に続くメンバーの意欲が低いままでは組織で目標を達成することはできません。メンバーの様子に絶えず気を配り、状況に応じて背中を押してやる気を出させることも、リーダーの重要な資質のひとつです。

モチベーションを管理する主な方法としては、適切な目標設定をはじめ、業務に取り組むうえでのサポート、成果に対する評価やフィードバックなどが挙げられます。

決断力・責任感

判断の難しい状況や、メンバー間で意見の相違が発生した際には、リーダーが組織を代表してはっきりと方向性を示すことが重要です。リーダーが自信や責任感を持って決断を下すことで、メンバーも迷わずに落ち着いて自分の役割を果たすことができます。

さらに、目標達成に向けて動くなかでは、緊急事態への対応など、時として瞬時に判断を下さなければならない場面もあります。時間をかけて正しい答えを導き出すことも大切ではありますが、リーダーシップにおいては決断の迅速さも欠かせない要素です。

コミュニケーション能力

リーダーが決めた目標や計画を、メンバーに対して正しく伝えるためにはコミュニケーション能力が欠かせません。実際の業務を遂行するのは主にメンバーであるため、リーダーは一人ひとりの立場や気持ちに配慮しつつ、分かりやすく説明や指示を行う必要があります。

また、メンバーの意見や主張を的確にくみ取り、素直に受け入れることも、組織を動かすうえでは大切なコミュニケーション能力の1つです。日頃から円滑に意思疎通を行うことは、人間関係を構築し、組織の団結力を高めることにもつながります。

まとめ

テレワークの導入や働き方改革など、ビジネスを取り巻く環境が変化を続ける現代において、組織を率いるリーダーの役割はますます重要なものとなっています。

特にこれからの時代のリーダーには、一人ひとりのメンバーの「自分らしさ」を生かしつつ、自律的に組織を牽引していくスキルが求められます。下記の研修を通じて、早くから身につけておくことがよい結果につながるでしょう。

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