導入事例
顧客期待に応えられるように「SPI3テストセンター」を導入し、採用の質を高める
株式会社一条工務店
- 公開日:2026/02/24
- 更新日:2026/02/24
事例概要
背景・課題
私たちは新卒採用の本選考にSPI3の「WEBテスティング」を活用していましたが、26卒採用から「テストセンター」に変更しました。1つ目の理由は、受検結果をより公平で信頼できる形で把握するためです。2つ目は、テストセンター活用が、求める人材をより高い精度で見極めることにつながるからです。また、学生への動機づけや、入社後の配属・活躍などの質も高めることができると考えました。
検討プロセス・実行施策
エントリー数への影響が懸念されましたが、過去データでシミュレーションし、工夫すればエントリー数は確保できると判断しました。テストセンターには自宅から受検できる「オンライン会場」があり、「前回結果送信」の仕組みを使うことで学生負担も軽減されます。学生にはSPIの選考観点や心構えをお伝えし、受検率向上に努めました。上司も「より良い採用にしよう」と後押ししてくれました。
成果・今後の取り組み
SPI3受検率は想定の範囲内で少し下がりましたが、説明会参加者を増やし影響は最小限でした。テストセンター導入が志望意欲のスクリーニングの役割を果たし、歩留まりが向上しました。結果、予定通りの採用数を達成できました。当社での活躍適性の高い内定者も増え、これまで以上に良い採用結果となりました。今後は入社後の活躍のために、初期配属検討にSPI3を活用する構想も進めていきます。
背景・課題
SPI3の受検結果をより公平で信頼できる形で把握したいと考えた

私たち一条工務店は、26卒(2024年度)の新卒採用からSPI3の受検方法を「WEBテスティング」から「テストセンター」に変更しました。その決断をした背景には2つの理由があります。
1つ目の理由は、受検結果をより公平で信頼できる形で把握したいと考えたからです。
私たちは、SPI3の結果を採用選考だけでなく、入社後の育成にも活用しています。配属先には事前にSPI3の結果を共有し、その方の強みやつまずきやすい傾向を把握したうえで、受け入れ体制を整える材料としていました。
配属先の担当者からも「SPI3の結果は、人物像を理解するのに役立っているので、より育成に活用したい」という声を聞きました。配属先がSPI3の結果を信頼して準備を進めているからこそ、人事としても、その信頼に応えることが重要だと感じたのです。
SPI3の結果への信頼性は、採用・育成の質を高めるうえで大切な要素です。だからこそ、すべての受検者が同じ条件で受検できる環境を整えることが重要だと考えるようになりました。
そこでリクルートマネジメントソリューションズに相談したところ、テストセンターの活用を薦められました。テストセンターは、専用会場で本人確認を行ったうえで、統一された環境下で受検できる仕組みです。これにより、選考の公平性がより確実に担保され、一人ひとりの能力や適性をより適切に把握できるようになります。こうした状況を踏まえ、テストセンターへの変更を検討しました。
テストセンター活用は、求める人材をより高い精度で見極めることにつながる
テストセンターへの変更を検討した背景には、もう1つ大きな理由がありました。会社規模が大きくなり、お客様の期待も高まって、社員により高レベルの能力が求められるようになったからです。
私たちが最も大切にしているのは、お客様に喜んでいただくことです。例えば住宅営業では、顧客のニーズを的確に把握し提案する「高いヒアリング力と論理的思考力、提案力」が求められます。また、ミス・漏れのない丁寧なアフターフォローも必要です。人生における最大の買い物に携わるからこそ、担当一人ひとりの対応が、お客様の人生を左右します。だからこそ、採用段階で当社に合う人物かどうかを、しっかり見極める必要があるのです。
しかし、新卒採用では、一人ひとりにかけられる時間が限られています。そこで重要になるのが適性検査です。SPI3で性格や能力を可視化することで、限られた時間のなかでも効果的に人柄をつかみやすくなり、人物理解が深まります。
また、面接ではSPI3の結果をもとに、個人の強みが当社の仕事でどう生かせるのかを伝えています。ある学生との面接では、SPI3の対人面の項目を踏まえて、面接官が「この強みはお客様との信頼関係を築く場面で生きるはず」と伝えたところ、学生の表情がぱっと明るくなったことがありました。
入社後につまずきやすいポイントなども伝えながら、入社後の働き方や活躍を具体的にイメージしてもらうことを大切にしています。
さらに、私たちにとってSPI3は採用だけでなく入社後も欠かせないツールで、入社後の配属や指導員とのマッチングなどにおいても重要な役割を果たします。だからこそ、SPI3の結果への信頼性が何より大切なのです。
一条工務店は創業当初から、優れた人材採用にこだわっており、採用への投資を惜しまない会社です。テストセンターに変更することで費用は増えますが、上司も「より良い採用にしていこう」と積極的に後押ししてくれました。
一方で、テストセンターは受検日時が予約制です。専用会場だけでなく自宅などから受検できる「オンライン会場」も選ぶことができますが、WEBテスティングのように「いつでも思い立った時に受検する」というわけにはいきません。そのため、学生にとっては受検へのワンステップが増えることは考慮する必要がありました。
検討プロセス・実行施策
過去データを使ってシミュレーションし、影響は限定的だと判断した

私たちはリクルートマネジメントソリューションズから、導入のプラス面・マイナス面の両方について詳細な情報提供を受けました。そのうえで、過去データを使いながら、テストセンターに変更した場合の説明会参加から応募までの移行率を事前にシミュレーションしました。
その結果、説明会参加者を増やすなどの対応をすれば、選考エントリー(SPI3受検)に進む人数は確保できると判断しました。テストセンターに変更しても、適切な母集団形成を行えば、採用目標の達成は十分可能だと見込んだのです。
加えて、テストセンターには「前回結果送信」という仕組みがあります。過去1年以内にテストセンターで受検した結果があれば、その結果をテストセンターを活用している別の企業にも提出できるため、複数社を受ける学生にとっては何度も受検する負担が軽減されます。学生側にとってもメリットがあることも、導入を後押しする要素となりました。
こうした検討を踏まえ、短期的な受検率低下を心配するよりも長期的な採用・育成の質向上を優先して、26卒採用からテストセンターを導入することとしたのです。
実際の導入では、学生がスムーズに受検できるよう、きめ細かい情報提供も行いました。例えば、説明会では、「リアル会場」と「オンライン会場」の2つの選択肢があることを伝え、直前で慌てないように早めに予約することをお薦めしました。
■オンライン会場について:
テストセンター受検には、リクルートマネジメントソリューションズが運営する専用会場のパソコンで監督者の監督のもと受検する(リアル会場)方法と、自宅などのパソコンで専用のシステムを通して監督者の監督のもと受検する(オンライン会場)方法があります。
成果・今後の取り組み
26卒は予定通りの採用数を達成でき、これまで以上に良い結果となった
結果的に、私たちは26卒の採用選考を、想定シミュレーションに近い形で進めることができました。SPI3の受検率は想定の範囲内で少し下がりましたが、その手前の説明会参加者を増やすことができ、さらにSPI3受検後の選考辞退率が改善され、最終的には予定通りの採用数を達成できました。
SPI3受検後の選考辞退率が改善された理由の一因は、テストセンター導入がある種の志望意欲のスクリーニングの役割を果たし、「お試し受検」の学生が減ったことだと考えています。26卒採用は、当社での活躍適性の高い内定者も増え、これまで以上に良い結果となりました。彼らが入社後早期かつ長期に活躍してくれると自信を持って言うことができます。
「初期配属」にSPI3を活用する構想も進めている

当然ながら、新卒採用だけでなく、「入社後の活躍」も大切です。私たちは今、入社後の領域でもSPI3の活用を進めています。具体的には、新人と指導員のマッチングにSPI3を活用しています。指導員にもSPI3を受けてもらい、極端に合わないタイプの組み合わせを避けながら、できるだけ相性の良い組み合わせをすることで早期活躍・長期定着を目指しています。
さらに現在、新人の初期配属にSPI3をサポートツールとして活用する構想も進めています。私たちはこれまで、担当者一人が数百人の新人と個別面談したうえで、担当者の経験と感覚に基づいて初期配属を決めてきました。このプロセスにはかなりの労力がかかっており、少しでも工数を削減できたらと考えていました。
また、担当者の属人的な能力・経験・感覚に頼りすぎている部分も問題視していました。SPI3を活用すれば、工数削減につながるだけでなく、より科学的で納得感の高い配属が可能になり、さらに再現性のある適切な配属が実現するのではないかと期待しています。
採用数が増えれば増えるほど、私たちが学生や新人一人ひとりに割ける時間や労力は減ってしまいます。だからこそ、短時間で的確に人材を見極めるSPI3を上手に利用して、減らせる工数は削減し、その分をより重要な人事業務に充てる工夫が大切だと考えています。このような活用の際にも、テストセンターの信頼性の高さが役に立っていると感じています。
さらにいえば、テストセンターの活用は、「一人ひとりを公平に評価する」という企業姿勢を学生に示すことにもなり、新卒採用に力を入れていることの証しとして、中長期的に「採用ブランディング」にもつながるはずです。テストセンターへの変更は、さまざまな面で人材の質を高めることに寄与すると考えています。
ソリューションプランナーの声

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
ソリューションプランナー 本杉 佳子
「採用・育成の質をさらに高めたい」とお考えではありませんか? 一条工務店様も同じ課題を抱えていました。同社はコマーシャルを行っておらず、就職活動で初めて知る学生も多い企業です。だからこそ、「興味を持ってくれた学生一人ひとりを大切にしたい」という強い想いを持ち、学生と真摯に向き合い、人柄を丁寧に理解し入社後の活躍を支えることを大切にされています。
WEBテスティングは利便性が高く、多くの企業で効果的に活用されています。一条工務店様の場合は、「採用」だけでなく「入社後の育成」にまでSPI3の結果を活用されているため、より高い信頼性が求められ、テストセンターが最適な選択となりました。
また、私たちは、同社の「学生を大切にする」姿勢も踏まえ、テストセンターの「前回結果送信により他社受検の負担が軽減される」「統一された公平な環境で受検できる」といった学生にとってのメリットをご説明し、それらを学生にどう伝えるかを一緒に検討しました。
結果、予定通りの採用数を達成し、営業適性の高い内定者が増加。さらにテストセンター導入が志望意欲の確認となり、選考を続ける学生が増えるという副次効果も生まれました。
適性検査の結果を配属・育成にも活用する企業様が増えていますが、その一方で昨今は、生成AIを使ったエントリーシート作成が広がるなど、応募者の人柄を見極める難しさが増しています。一条工務店様のように、学生一人ひとりを大切にしながら、入社後の活躍まで見据えた採用を志す企業様に対して、どのようなご支援ができるか。私たちはこれからも向き合い続けてまいります。
取材日:2025/10/07
企業紹介

株式会社一条工務店
1978年の創業以来、一条が23万棟の住まいづくりに込めてきたもの。それは「住まいを科学し、性能を進化させる」という信念です。安心・安全・快適・健康。お客様の暮らしにとって大切な本質の性能をどこまでも高めていきます。
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