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導入事例

チーム全体に「マネジメント・マインド」を浸透させ、受講者が次の受講者を育てる文化をつくる

株式会社WizWe

チーム全体に「マネジメント・マインド」を浸透させ、受講者が次の受講者を育てる文化をつくる
  • 公開日:2020/04/27
  • 更新日:2024/05/14

事例概要

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背景・課題

WizWeは第二新卒の採用割合が高く、しかも入社2年目、3年目で中堅社員として扱われる非常に若い組織です。入社半年の社員が後輩の育成を担当することも珍しくないため、入社年次を問わず、誰もが育成に携われることが理想。チーム全体で「人を育てる力」や「マネジメント・マインド」を養うためにマネスタを導入しました。

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検討プロセス・実行施策

受講者はマネスタでの学びを現場で実践し、受講者同士で情報交換をしながら日々に活かしていきました。また、1期生の受講者が2期生の「キックオフガイダンス」「中間レビュー」「実施後レビュー」という3回のガイダンス&レビューのファシリテーションを担当。キックオフで受講の「意味づけ」を行い、業務内容やカルチャーに合わせてコンテンツをアレンジしながら実施しました。

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成果・今後の取り組み

マネスタのコンテンツを修了した後も、受講者が自主的に振り返りの機会をつくるなど、積極的な活用が行われています。チームのコミュニケーションも以前にまして活発になりました。また、2020年3月からの3期生の実施で対象チームのほぼ全員がマネスタを受講することになり、マネスタで学んだ内容がメンバーの「共通言語」になりつつあります。

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背景・課題

入社半年の若手にも「マネジメント・マインド」が不可欠な組織

入社半年の若手にも「マネジメント・マインド」が不可欠な組織

※マネスタは2022年6月で新規受付を終了いたしました。

当社はテクノロジーを使って学習の習慣化を支援する、「Smart Habit」というアプリケーションを提供しています。企業のeラーニングなどで語学を勉強した人が、目的達成まで完了させる割合は、2割から3割といわれていますが、データに基づくサポートとヒューマンサポートの両面で伴走するSmart Habitによる完了率は90%。語学コンテンツの制作ではなく、メンターが学習進捗をサポートし、プログラムの最後まで伴走して学習者の目標を達成することに特化している点が他社との違いです。

もともと当社は、株式会社WEIC(現SALES ROBOTICS株式会社)という企業の一事業としてスタートしました。分社化した当時は15名ほどでしたが、わずか1年で35名まで増えました。第二新卒の割合が比較的高く、入社2年目、3年目で中堅社員として見られています。入社半年未満の社員が後輩の育成を担当することも珍しくないため、入社年次を問わず、誰もが育成に携われることが理想。特にSmart Habitの学習者をサポートするCSチームの人数が最も多く、また人を育てる力も求められます。そのため、マネジメントができるリーダーを育成するというより、チーム全体の「人を育てる力」や「マネジメント・マインド」を伸ばすために、マネスタの導入を検討しました。

マネスタ導入の決め手になったのは、モバイルラーニングで手軽にインプットでき、職場での実践がしやすく、受講者同士の振り返りを通じてマネジメント・マインドを養える点です。また導入コストが安価なため、費用対効果も高いと感じました。現在、当社における受講生は2期生までおり、1期生が2期生に対して、キックオフガイダンスと中間レビュー、実施後レビューのファシリテーションをしています。(写真:細川様)

検討プロセス・実行施策

ケーススタディが、まさにチームの課題と同じだった

ケーススタディが、まさにチームの課題と同じだった

これまでマネスタ以外にもeラーニングでマネジメントの理論を学ぶ機会がありましたが、当社の実務と結びつけることはなかなか難しいと感じていました。しかしながら、マネスタは「このケースはまさに今チームで起こっていることと同じだ……」と思える内容だったのです。例えば、メンバー育成に関する仕事量が増えているのに、他の誰かに仕事を任せることができずに、結果として大量の仕事を抱え込んでしまうこと。私を含め、育成と業務のバランスがうまく取れずに悩むメンバーがいました。

また、メンバーに仕事を任せないとうまく回らないと分かっていつつも、なかなか行動に移すことができなかったのですが、マネスタを受講したことであらためて「やっぱり任せることを意識していかなくては」と決意し、仕事を抱え込むことも少なくなりました。コンテンツにあるケーススタディが、私たちの身近な課題と似通っているため、学んだことをすぐに現場で実践できたことはとてもよかったと思います。(写真:新城様)

マネスタが一人ひとりのマネジメント・マインドを養うきっかけに

受講後、それまで以上にメンバーに関心を持ち、話を聞く機会をより増やすことを意識するようになりました。今は、少しでも表情が曇っているメンバーを見つけたら、積極的に話を聞きにいきます。スタッフの相談に対して具体的なアドバイスができないこともありますが、話を聞いたことがきっかけでメンバーが自ら課題解決のために前向きに行動を起こしてくれることもあります。(新城様)

学びと実践、振り返りを行うことで、自分の強みを生かした「寄り添うマネジメント」や「信じて任せるマネジメント」など、受講者はその人に合ったマネジメント・マインドを養うことができたようです。受講する前は、「○○さんみたいにならなきゃ」という具合に、ロールモデルと自分を比較しながら取り組んでいました。しかし、自分の強みを発揮していけばいいと気づいたことで、みんなが自信を持って仕事に取り組めるようになりつつあります。

当社の受講2期生には、入社して1年未満のメンバーやアルバイト社員もいました。受講に際し、「どうして入社したばかりの私がマネジメントの研修を受けるのですか?」という反応があったのも事実です。そのため、リーダーでなくても「マネジメント・マインド」が必要であることを啓蒙し、前向きに受講してもらうための“意味づけ”を行いました。受講する際に、自分が受講することに対して納得感があるのとないのとでは、吸収力が全く異なると考えています。(細川様)

成果・今後の取り組み

受講1期生が2期生のためにコンテンツをアレンジ

受講1期生が2期生のためにコンテンツをアレンジ

マネスタ受講の1期生だった私が、2期生のファシリテーションを担当しました。チームメンバーや業務の内容について知っているので、内容をそのまま運用するのではなく、当社向けに少しだけアレンジして実施しています。例えば、マネスタで使われている言葉の言い換え。マネジャーや上司という言葉を「受講者」、または「同僚」と、ケースによって読み替えるなどの工夫をしました。これは私が一度、受講者として学んだ経験があるからこそできたことです。

また私自身が受講者だったからこそ、メンバーの悩みを理解することができます。2期生が今、どういう状況に置かれているのかを踏まえて、一緒に考えることができるわけです。忙しい日々の業務のなかでは、どんなことに悩んでいるのか聞く機会がありません。マネスタがきっかけで、それを聞くことができたことも、チーム全体をよくするうえで意味のあることでした。普段は話しにくいことも、中間レビューなどの振り返りの場があるからこそ話せます。悩みを2期生と私で一緒に考えることによって、実際にコミュニケーションの問題が解決したケースもありました。(新城様)

受講者の発案で行った半年後の振り返りが、さらに有意義な場に

マネスタは、受講スタートから3カ月のあいだの2回のレビュー機会で、自分たちがどのようなマネジメント・マインドを持ってチームを動かしていきたいのか内省して、実践していくという流れですが、その後にまた悩みにぶつかる受講者もいます。受講者の声かけで「もう一度振り返りをしよう」ということで、開始から半年後に1期生が集まりました。もともと気の合うメンバーではありましたが、マネスタを経てより絆が深まったようです。プログラムには含まれていない、自主的に行った復習レビューですが、とても有意義な場になりました。2期生以降も半年後の振り返りレビューは続けていきたいと考えています。

また2020年3月から3期生の受講がスタートします。3期生の受講が終わった時点で、CSチームのメンバーのほとんどがマネスタを受講したことになります。ここで学んだことが、「人を育てる力」を持つチームの文化をつくっていくうえでも、いい基盤になりそうです。以前と比較して、褒める文化はより浸透しましたし、時にはメンバーに気づきを与えるために、相手のことを思ってフィードバックするなど、学びが共通言語になりつつあります。

ただ単に褒めるだけではなく、相手が褒められたら嬉しいところを褒めるなど、メンバーに関心を持つことがチームに浸透してきました。一方で、褒めることに比べるとネガティブフィードバックは苦手なようです。とはいえ、何でもかんでも肯定してばかりで、企業としてブレてはいけない軸を揺るがすようなことがあってはいけません。仲が良ければいいというところから一歩進んで、みんなで教え合い、高め合う文化を醸成していければと考えています。(細川様)

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受講者の声

新城翔子様の顔写真

業務遂行中心の考え方から、人材育成中心へシフトしました
株式会社WizWe Human & IT Support部 Leader
新城 翔子様

これまでは「いかにして業務遂行を効率的にするか」というところに神経を使っていましたが、マネスタの受講を通じて人材育成の視点を持つようになり、「メンバーにどんな任せ方をすれば成長につながるのだろう」と考えるようになりました。

また、受講者同士が互いにフィードバックしたことも、仕事や自分自身に対する意識の転換につながっています。毎日のように目の前の業務に追われていると、なかなかお互いのことを褒めたりする機会をつくることができません。しかしながら、キックオフや中間レビュー、振り返りのタイミングで、お互いにフィードバックし合ったことで、メンバーとの接し方や、自分の強みや弱みをより深く理解できるようになりました。

特に、自分では気づけなかった長所を受講者から指摘されたことが、自信につながっています。みんなでお互いの強みを付箋に書いたのですが、その付箋に書かれた内容を見ると勇気づけられるので、受講が終わってからもずっと大切に保管しているメンバーもいるほどです。受講者の気づきのポイントはそれぞれ異なるかもしれませんが、全員が何かしらの変化の兆しを感じられるコンテンツでした。

取材日:2020/04/27

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企業紹介

株式会社WizWe

2018年設立。1万人の学習行動データをもとに、最適なタイミングでメンターが学習進捗をサポートし、プログラムの最後まで伴走して学習者を目標達成に導く習慣化プラットフォーム「Smart Habit」を開発・運営。人の目標達成を支援するサービスをデジタルとヒューマンの両軸から磨き抜き、圧倒的な低コストで提供することで世界中に自律自走の輪が広がることを目指す。

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