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導入事例

マネスタで「気づきの機会」をつくり、メンバーに心底寄り添うマネジャーを育てる

株式会社Magic Moment

マネスタで「気づきの機会」をつくり、メンバーに心底寄り添うマネジャーを育てる
  • 公開日:2019/12/09
  • 更新日:2024/04/14

事例概要

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背景・課題

Magic Momentは約20名の組織(2019年10月現在)です。事業拡大を見据えてマネジャーの育成を進めています。代表の村尾氏は、マネジャーとして豊富な実績がありますが、その理論は自身の体験に基づくため、より体系立ててマネジメントを学べる体制を整えたいと考えていました。

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検討プロセス・実行施策

同社のビジネスの中心を担っていく2人がマネスタを受講しました。マネスタ受講の決め手は、コンテンツのなかにPDCAサイクルを回す仕組みがある点です。トレーナーと目標を設定し、次の振り返りまで目標を意識しながら行動し、自分と対話をしながら「気づく」という流れが効果的な学びにつながると考え、導入しました。

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成果・今後の取り組み

マネジャーはこれまで以上にメンバーと向き合うようになりました。メンバーとの接し方を試行錯誤し、その成長を後押しすることで、結果にも結びついています。村尾氏はメンバーと向き合い「反省の日々」を過ごすことが、結果を出すための王道であると断言します。マネスタはその重要な「反省の日々」を過ごすきっかけとなりました。

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背景・課題

複雑なマネジメントの世界を、限られた時間で伝えることは難しい

複雑なマネジメントの世界を、限られた時間で伝えることは難しい

当社は、さまざまな企業のビジネスオペレーションの構築支援を行い、さらなる事業成長を支援しています。顧客獲得プロセスに課題を抱えている企業にありがちなのは、マーケティング・セールス・カスタマーサクセスのチームが、それぞれバラバラにオペレーションしている状態です。この状態から脱却するために、マーケティング・セールス・カスタマーサクセスが一丸となって取り組めるよう、部門を横断して共通した目標を設定し、顧客との関係性を構築するチームをつくることを支援しています。またMA・CRMなどのツールをワンストップで統合し、顧客との接点を一元管理することで、ビジネスの課題や成功要因を簡単に分析できる「Insight Board」というサービスを展開しており、来年には顧客エンゲージメント全体のプロセスを大胆に変え得るプロダクト・サービスを提供予定です。

当社は今、より多くの企業を支援するために、事業拡大を進めており、来年のプロダクトローンチを見据えビジネスの変化、スピードアップを支える組織づくりを今から目指しています。私は人が増えたからマネジャーが必要になるのではなく「優秀なマネジャーがいるから事業拡大できる」と考えています。そのため、マネジャーの育成は最重要課題です。

私自身、Googleやfreeeといった、組織づくりのトレンドに挑戦的で最先端を行く企業で多くの結果を残してきました。しかしながら、マネジメントの基本をメンバーに教えたいと思っても、自分の体験に基づくものですし、非常に複雑であるため、限られた時間のなかで、体系立ててメンバーにマネジメントのあり方を伝えていくことは難しい。さらに今は20名程度の組織のため私から直接伝えられますが、いずれ限界がやってくるでしょう。

自信満々のマネジャー経験者は、あまり信用できない

自信満々のマネジャー経験者は、あまり信用できない

一方で、私は「マネジャーとして人を育てた経験がある」という人をあまり信用していません。これまでのキャリアでマネジャーを務めてきた私自身も、マネジメントの苦悩と向き合い続けており、あるべき形を追い求めている状態です。簡単に答えが出るものではありません。

「人を育てる」などとよく言いますが、「Grow」は自動詞です。成長するかしないかは、本人次第。例えば、野球のコーチがバッティングフォームを教えても、打席に立つのは選手自身。指導を得る機会を通じて自らが学び、何度も打席に立つなかで、自ら工夫し改善を繰り返すからこそ、打てるようになるのではないでしょうか。私は人を成長させるための完璧なプログラムも、教育メソッドもこの世のなかには存在しないとすら思っています。

検討プロセス・実行施策

「気づき」を生むフィードバックループがマネスタ導入の決め手

「気づき」を生むフィードバックループがマネスタ導入の決め手

※マネスタは2022年6月で新規受付を終了いたしました。

では、今回なぜマネスタを導入しようと考えたのか。マネスタにはプログラムのなかにPDCAを回す仕組みがあるからです。まず、トレーナーと目標を設定して、次の振り返りまでの期間は、設定した目標を意識して行動し、マネジメントの原則に「気づく」ことが大事です。この「気づき」を得るには、自分との対話が不可欠。自分で発見することに加えて、メンバーやトレーナーのフィードバックも貴重です。マネジメントを学ぶためには、適切なタイミングで気づきを与えてくれる存在がいて、次のフィードバックまでの期間は自分で発見するというフィードバックループをつくる以外にないと考えています。

マネスタは、マネジメント職に就いている人は全員受けた方がいいと思います。経験が少ない人はもちろん、経験があると考えている人にもいい振り返りになりますし、自分との対話の機会になるからです。当社の場合は、これから中心となってビジネスを支えてもらいたい2人を選びました。同じ時間、同じコンテンツで学びますので、まったく同じ条件でこの2人の変化を比較できるところも、私にとっても気づきの多い機会になりました。

マネスタ受講後、メンバーと向き合う様子が伝わってくるように

マネスタ受講後、メンバーと向き合う様子が伝わってくるように

1人はマネスタを受けてから、より人と向き合うようになりました。自分自身ともよく対話しているように感じています。人と向き合っている様子は、いろいろなところで見られます。飲み会やランチなど、日常的な会話のなかから、メンバーのことを考えて、悩んでいる様子が伝わってくるのです。マネジャーが悩むのは、メンバーと真剣に向き合っている証拠。

彼らのマネジャーである私としても、そうした変化に気が付けるかどうかが重要だと思っています。マネジメント行動の変化は、一見小さなものです。マネジャーたちが、マネスタを通じて、メンバーに対して、どんなトライをしようとしているか、どのような顔色でメンバーと接しているのか、その変化の兆しを捉えられるように心がけています。

「マネスタ」を受けてマネジャーに変化がなかったとしても、「マネスタ」が悪かったとは考えません。プログラムのせいではなく、受講したメンバーの能力が追いついていなかったと捉えています。そのこと自体、私にとっては重要な気づきの情報であり、「まだ彼にはメンバーを預けられないな」と気づくきっかけになるのです。

成果・今後の取り組み

マネジャーが「反省の日々」を送ることが、結果を出すための王道

マネジャーが「反省の日々」を送ることが、結果を出すための王道

もし「マネスタ」の価値を最大限に引き出したいなら、発注者自身が、受講者の変化に本気になって目を向けることが重要ではないかと思います。プログラムの最中にも心境の変化がないかだとか、そのなかで自分がアドバイスできることがないかなど、彼らの変化や苦悩を捉え続ける存在として、マネジャーの近くにいるべきです。例えば、マネジャーが発した飲み屋でのちょっとした一言を聞き流さないとか、大事なのはそういうことです。私は、人の成長は連続と非連続の体験の組み合わせだと考えています。一定の角度で右肩上がりをしているのではなく、連続的努力から成長をコツコツ積み重ねていると、あるときバーンと大きく成長するタイミングがある。そのタイミングにおいては、必ず誰かがそれを期待し待ち続けている必要がある。なぜなら、その瞬間を本人は気づかないからです。そして、それを担うのはマネジャーの責務ですし、これはずっと大事にしている考え方です。

マネジャーたちの3カ月間を振り返り、マネスタの価値を一言で表すとしたら、「反省の日々」を生み出す機会となったことです。個人的にはマネジャーの資質とは「反省の日々」を送れるかどうかだと思っています。「彼はどうしたら伸びるんだろう」「メンバーが担当しているあのお客様に、どうしたら最大の価値を提供できるだろうか」など、悩んでも悩んでもマネジャーの悩みは尽きません。しかも、行く先にはさらに厳しい道が続いている。マネジャーの役目は、その悩める日々を適切に過ごすこと。メンバーのために悩むことが結果を出すための王道なんです。

私が最初に勤めた会社でマネジメントを任されたときにやっていたのは、やはりメンバーと本気で向き合うことでした。昔のメンバーから「村尾さん、あのときにかけてもらった言葉、今も覚えています」と言われることがあります。そのくらい、コンテクストも、メンバーの悩みも、何もかもを共有していた ということだと思います。そのときに最も価値のある言葉を選ぶことは、私にとってとても楽しい。そして、それがメンバーにとって人生において成長のきっかけとなるなら、この上ない喜びです。よく結果を出すためにモチベーションを上げると言いますが、モチベーションが高いから結果が出るのではなく、結果が出ているからモチベーションが上がるのです。これと同じように、マネジャーがメンバーと本気で向き合うから結果につながるのだと確信しています。

売上などの数字は、わざわざ聞かなくてもツールを使えばすぐに見ることができます。だから、私は1on1のとき、仕事に関する悩みやアイディアをはじめとする、そのメンバーが抱えていることについて話すことが多いです。私の人生の30分をメンバーのために提供する意識で、1on1をしています。その30分の時間を使ってメンバーを応援したい。マネジャーたちにも、メンバーのために時間をしっかり取って、心の底から応援できるようになってほしいです。メンバーと向き合うことは、マネジャーになってからずっと続きます。しかしながら、メンバーと向き合い、「反省の日々」を積み重ねることが、競争力の源泉になり、「Bring Magic Moment to every company in the world」というビジョンの実現へと近づけてくれるのだと私は考えています。

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受講者の声

佐藤史崇様の顔写真

メンバーを本気で想うからこそ「厳しさ」も必要だと知りました
株式会社Magic Moment VP, Engagement Platform
佐藤 史崇様

Magic Momentに入社するまで、マネジメントの経験はほとんどありませんでしたが、前職から一緒に働いている村尾の影響もあり、メンバーにしっかりと寄り添うことを意識してきました。メンバーは年齢も経験も違いますし、インターン生もいます。それぞれの個性を尊重して向き合うことを大切にしてきました。かつて私が村尾のチームメンバーだったころ「おそらく、村尾の方があなたよりあなた自身のことを考えているよ。そしてより理解している部分も多いと思う」と言われたことがあります。自分もそこまで相手を想うマネジャーになることが目標です。

私がマネスタに期待していたのは、マネジメントの型(かた)を学ぶことでした。1人のトレーナーの経験に基づいた教えではなく、リクルートマネジメントソリューションズが積み上げてきたマネジメントのノウハウを学べるコンテンツという点にも興味を持ちました。

プログラムのキックオフの際に、マネジメントの現状を確認するために実施したサーベイによると、メンバーからも「寄り添っている」と思ってもらえていることが分かりました。一方で、厳しさを見せられないところが自分の弱みであることを知り、メンバーとのコミュニケーションのなかで意識するように。具体的には、ファクトを集めて現実を見つめさせることにトライしました。3カ月間のチャレンジで、メンバーのやる気を引き出すことができ、結果にも結びついています。

最初は厳しさを見せることで、メンバーと心が離れてしまうのではないか、嫌われてしまうのではないか、そして組織をダメにしてしまうのではないかと恐怖心もありました。しかし実際に厳しく接してみて、本気で相手のことを想う気持ちがあれば、簡単に信頼関係が崩れるわけではないと知りました。マネスタでのチャレンジを経て、メンバーの1人は確実に頼もしくなってくれたので他のチームメンバーに好影響を与えてほしいと考えています。これからもメンバーたちにとことん寄り添い、時には厳しさを見せつつも、安心感を与えられるマネジャーを目指していきたいと思っています。

取材日:2019/12/09

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企業紹介

株式会社Magic Moment

2017年3月設立(2018年9月事業開始)。マーケティング・セールス・エンジニア領域で豊富な経験と高い実績を持つプロフェッショナル集団。顧客ライフサイクル全体におけるオペレーションの効率化で事業成長を促進するRevenue Ops 事業、データ分析によるインサイト提供事業を展開。クライアントの事業の成長に貢献するため、戦略立案から実行までチームとしてサポートしている。

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