STEP

用語集

タクシー利用時のビジネスマナー 上座・下座からNG行動まで解説

  • 公開日:2025/12/11
  • 更新日:2025/12/11

タクシーはビジネスシーンで頻繁に利用される移動手段です。特に取引先や上司など目上の方と同乗する際は、座る位置や乗降時の所作といった、ちょっとした振る舞いが相手の印象を大きく左右します。

上座・下座の考え方をはじめ、人数別の座席マナーや気をつけたいNG行動の例を解説します。

新入社員研修
ー 新入社員の早期立ち上げを1名からサポート ー

リクルートマネジメントソリューションズの新入社員研修では、
電話応対や名刺交換など、社会人に必要な『8つの基本行動』を軸に、
ビジネスマナーや仕事の進め方の基礎を2日間で習得できるプログラムを提供しています。

単なる型の暗記ではなく「なぜ必要なのか」という本質的な理解を促し、
繰り返し実践させることで、現場での確実な定着を支援しています

タクシー利用時のビジネスマナーの重要性

タクシー利用時のビジネスマナーの重要性

タクシー利用時を含むビジネスマナーの実践は、個人の評価だけでなく、企業全体の信頼やブランドイメージの向上にも寄与します。礼儀正しい対応やこまやかな気配りは、「信頼できる人物」「安心して任せられる企業」といった印象につながります。

また、それにより信頼関係が築かれることで、業務も円滑に進みやすくなります。特にタクシー乗車の場面は、取引先や上司など目上の方と同席することが多いため、座る位置や荷物の扱いといった小さな行動にも配慮が必要です。ちょっとした気遣いが、信頼関係の構築に直結するでしょう。

ビジネスマナーとして知っておくべきタクシーの上座・下座

タクシーの座席にも「上座・下座」の考え方があてはまります。ビジネスシーンでは、座る位置への配慮1つで相手に与える印象が変わります。

単なる位置の上下ではなく、目上の方が安心して快適に過ごせる環境を整えることが、上座・下座の考え方の本質です。上座とは「相手が安心して快適に過ごせる場所」であり、危険が少ない「安全な位置」も含まれます。

▼タクシーの上座

  • ●運転席の後ろが最も上座とされる
  • ●目上の方にとって、安心でき、くつろげる場所を提供するという考え方に基づく

▼タクシーの下座

  • 上座に対する反対の位置
  • 部下や同行者が座るのが基本

ビジネスマナーでは、目上の方に上座を譲り、自分は下座に座ることが配慮の表れとなります。

ビジネスシーンにおけるタクシーの座席マナー

タクシーの座席は、人数や同乗者の状況によって優先順位が変わります。あらかじめ座席の位置関係を理解しておけば、誰をどこに案内すべきか迷わず判断でき、スムーズで気配りのある対応につながります。

人数ごとに変わる座席の序列(※自分を含む人数)

乗車人数

座席の序列

ポイント

2人の場合

①運転席の真後ろ
②助手席または助手席の真後ろ

目上の方に後部座席を薦められた場合や、車内で打ち合わせを行う場合は「助手席の真後ろ」に座りましょう。

3人の場合

①運転席の真後ろ
②助手席の真後ろ
③助手席

最も目上の方を①に案内し、次に②③の順で座ります。

4人の場合

①運転席の真後ろ
②助手席の真後ろ
③後部座席の中央
④助手席

①〜④の順番に目上の方から座ります。

5〜6人の場合

①運転席の真後ろ
②助手席の真後ろ(2列目)
③後部座席の中央(2列目)
④助手席
⑤後部座席の右(3列目)
⑥後部座席の左(3列目)

5人では②の中央席を除き①〜⑥の順で、6人では①〜⑥の順番で座ります。人数が多い場合は序列が曖昧になりやすいため、希望を伺いながら柔軟に対応しましょう。

タクシーでは、座席の序列だけでなく同乗者への配慮も欠かせません。

例えば、ヒールを履いている女性が同乗する場合は、後部中央座席を避けた方が安心して過ごせます。ヒールを履いていると足元が不安定になりやすいため、不快に感じることがあるためです。

タクシー乗車時から降車時までのビジネスマナー

タクシーの乗車から降車までの振る舞いにおいてこまやかな気配りをすることは、相手からの信頼につながる重要なビジネスマナーです。

タクシー乗車時から降車時までのビジネスマナー

▼乗車時から降車時までのビジネスマナー

  • タクシーは事前に手配する
  • 荷物は率先して預かる
  • 目上の方から先に乗車し、自分は最後に乗る
  • 助手席の人が道案内と支払いを担当する
  • 降車時は忘れ物を確認する

タクシーは事前に手配する

タクシーは事前に手配するか、流し営業を適切な場所で呼び止めます。目上の方がスムーズに乗れるよう先回りするのがビジネスマナーです。交通量の多い場所や順番を無視した割り込みは避けましょう。

荷物は率先して預かる

目上の方の荷物は自分が預かり、必要に応じてトランクに積み込みます。乗車前に「トランクをご利用されますか」と相手に確認し、その旨運転手に伝えると丁寧です。到着後は料金精算前にトランクを開けてもらうよう運転手に依頼しましょう。

目上の方から先に乗車し、自分は最後に乗る

目上の方が全員乗るまでドアを押さえて待ち、自分は最後に乗車します。慌ただしい場面でも、全員の乗車を確認してから乗るとスマートです。雨天時は、目上の方が濡れないように、乗車完了まで傘を差し続けるようにしましょう。

助手席の人が道案内と支払いを担当する

目的地やルートを事前に確認し、運転手に停車位置を伝えます。雨天時は屋根のある場所に停めてもらうと親切です。支払いは現金・カード・アプリ決済に対応できるよう準備し、領収書を受け取りましょう。

降車時は忘れ物を確認する

最後に降りる人は、必ず後部座席の忘れ物を確認します。小さな気配りが信頼につながります。

ビジネスシーンにおけるタクシー利用時にやりがちなNG行動

些細な行動でも、目上の方にはマイナスの印象を与えることがあります。特に座席や振る舞いに関する「無意識の癖」が、思わぬ失礼につながるため注意が必要です。

▼タクシー乗車時によくあるNG行動

  • 無理に上座を薦める
  • 先に自分が乗車してしまう
  • 足を組んだり大きく広げたりする
  • 携帯を頻繁に操作する

無理に上座を薦める

上座・下座にこだわりすぎるのは逆効果です。強引に座席を指定するのは失礼にあたります。自分が上座に座ることになった場合でも、道案内や支払いを率先して行い、気配りを示しましょう。

先に自分が乗車してしまう

目上の方より先に乗車することは、避けるべきとされています。全員が乗車し終えるまでドアを押さえて待ち、誤ってドアが閉まらないよう配慮しましょう。

足を組んだり大きく広げたりする

車内での座り方も印象を左右します。足を組んだり広げたりする姿勢は態度が悪く見えるため避けましょう。後部座席から見えにくいとしても、姿勢を正し、落ち着いた振る舞いを心がけることが礼儀です。

携帯を頻繁に操作する

道案内のための利用は問題ありませんが、黙々と操作し続けるのは印象を悪くします。乗車中は会話や雰囲気に配慮し、明るく礼儀正しい態度を意識しましょう。

まとめ|タクシー乗車時のビジネスマナーは配慮と柔軟さが鍵

タクシーにおけるビジネスマナーは、座席の優先順位や荷物の扱いなど、一見些細に見える所作に表れます。小さな気配りができるかどうかは、「信頼できる人物」「安心して任せられる企業」といった評価に直結します。

状況に応じて柔軟に対応し、適切なマナーを実践することで、社内外での信頼関係をより強固に築いていきましょう。

弊社では、日常のビジネスシーンで、信頼感のある振る舞いができるようになるためのビジネスマナー研修を提供しています。

【お薦めのビジネスマナー研修】
信頼を高めるビジネスマナー研修(講師派遣型)
信頼を高めるビジネスマナー研修(公開型)
新入社員研修

おすすめの
無料セミナー

Online seminar

サービスを
ご検討中のお客様へ

電話でのお問い合わせ
0120-878-300

受付/8:30~18:00/月~金(祝祭日を除く)
※お急ぎでなければWEBからお問い合わせください
※フリーダイヤルをご利用できない場合は
03-6331-6000へおかけください

SPI・NMAT・JMATの
お問い合わせ
0120-314-855

受付/10:00~17:00/月~金(祝祭日を除く)

facebook
x