用語集
ビジネスマナーとして押さえたいエレベーターマナーの基本 来客・訪問で信頼を得るコツ
- 公開日:2025/12/11
- 更新日:2025/12/11
エレベーターを利用する際の立ち居振る舞いは、わずかな時間でも周囲の印象に影響を与えます。特にビジネスシーンでは、乗り降りの順序や立ち位置といったエレベーターマナーを理解していないと、お客様や上司に不快感を与える恐れがあります。
ビジネスマナーの一環としてのエレベーターのマナーについて、基本ルールから来客・訪問時のポイントまでを解説します。
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エレベーターマナーがビジネスシーンで求められる理由

エレベーターでの立ち居振る舞いは、ビジネスマナーの基本です。
不適切な対応は、お客様や上司をはじめとする同乗者に不快感を与える恐れがあります。
一人ひとりが会社の代表であることを意識し、正しいエレベーターマナーを実践することで、「安心して任せられる」「誠実に対応してくれそうだ」という良い印象を残せるでしょう。
ビジネスマナーの本質は、相手の期待を考えて自分の行動を組み立てることにあります。
ビジネスシーンでの基本のエレベーターマナー
エレベーターの利用はわずかな時間でも相手の印象に影響します。
基本的なマナーを理解し、適切に、また礼儀正しく行動することが、信頼へとつながります。
▼主なエレベーターマナー
- 乗り降りの基本ルール
- エレベーター内での立ち位置
乗り降りの基本ルール
エレベーターでは、若手社員が操作係として「先乗り・後降り」を行うのが基本です。
▼乗り降りの順序
【乗車時】
- 若手社員が先に乗り込み、「開」ボタンを押して操作係を務める
- お客様 → 社内の役職者 → その他の社員の順に乗車する
【降車時】
- お客様 → 社内の役職者 → その他の社員の順に降車する
- 操作係の若手社員は「開」ボタンを押し続け、全員が降りた後に最後に降りる
エレベーター内での立ち位置
エレベーター内にも上座と下座があります。
奥のスペースが上座、操作盤の近くが下座と覚えるのが基本です。
▼エレベーターの「上座・下座」
- 入り口から見て左奥が上座(操作盤の位置にかかわらず)
- 操作盤の前が下座
- 操作盤が両側にある場合は、左側の操作盤前が下座
ビジネスシーンでのエレベーター待機時・乗車中の基本マナー
エレベーターは多くの人が利用する公共空間であり、ビジネスパーソンにとっては会社の代表としての品位が問われる場でもあります。配慮を欠いた振る舞いは、周囲に迷惑をかけるだけでなく、お客様や上司との信頼関係を損ない、悪印象を与えてしまう可能性があります。
ビジネスマナーとしても意識しておきたい、待機時・乗車中のエレベーターマナーを紹介します。
会社の代表として意識したいエレベーター待機マナー
エレベーターを待つ場面は短時間でも、ビジネスパーソンとしての印象を左右します。待っている間から乗り込むまでに意識しておきたい主なマナーを紹介します。
エレベーターを待つときの主なマナー | |
|---|---|
マナー例 | ポイント |
扉の正面には立たない | 降りる人の妨げになる行為は、迷惑となるうえ、ビジネスパーソンとしての配慮不足の印象を与えます。 |
降りる人を優先する | 降りる人を待つことは、ビジネスパーソンとしての基本であり、相手への敬意の表れです。 |
高齢者や子連れの方を優先する | 周囲への気遣いを忘れない姿勢は、同乗者からの信頼につながります。 |
危険につながる行動を避ける | エレベーターでは安全面への配慮も欠かせません。危険を招く行動を避けることが、信頼されるビジネスパーソンの基本です。 ▼主な注意点
|
信頼関係を築くためのエレベーター内のマナー
閉ざされた空間であるエレベーター内では、一人ひとりの行動が周囲に与える影響が大きくなります。ビジネスパーソンとして意識しておきたい、エレベーター内での主なマナーを紹介します。
エレベーター内での主なマナー | |
|---|---|
マナー例 | ポイント |
通話やスマートフォンの操作は控える | エレベーター内での通話は周囲の迷惑になるだけでなく、情報管理の観点からも不適切です。スマートフォン操作も控え、ビジネスパーソンとしての節度を示しましょう。 |
私語を慎む | 業務上の雑談や噂話は、思わぬ形で信頼を損なう可能性があります。 |
飲食は避ける | においや衛生面で周囲に不快感を与え、プロフェッショナルな印象を損ねます。 |
エレベーター内の鏡の役割を理解する | 奥の壁の鏡は、車いす利用者が後ろ向きで出る際に後方を確認するためのものです。鏡をふさがない位置に立つことは、ビジネスパーソンとしての思いやりを示す行動です。 |
お客様を出迎える・訪問する際のエレベーターマナー

商談や打ち合わせなどで生じる出迎えや訪問は、お客様や関係者と関わる大切な機会です。信頼関係を円滑にするためにも、出迎えや訪問の場面のエレベーターマナーの基本を理解しておくことが求められます。
お客様を出迎えるときのエレベーターマナー
自社に来られたお客様を受付から会議室まで案内する際は、常にお客様を上座へ誘導し、自分は下座に立つことで最大限の敬意を示します。
▼実践ポイント
- 乗るときは、自分が先に入り操作盤の前に立ち、「開」ボタンを押してお客様を招き入れる(安全確保のため)
- お客様に背を向けず、安心して奥のスペース(上座)に立てるよう配慮する
- 降りるときは「開」ボタンを押し、お客様に先に降りていただく
上座は「相手にとって安心で快適に過ごせる場所」であり、単なる形式ではなく尊重と配慮を示す行為です。
訪問する際のエレベーターマナー
相手先企業を訪問する立場でも、まずは下座に立つことで敬意を示します。
▼実践ポイント
- 基本は案内に従い、自分から上座に立つことは避ける
- 「こちらへどうぞ」と薦められた場合のみ、一礼して上座へ移動する
出迎えや訪問は、お客様との接点となる大切な場面です。弊社では、日常のビジネスシーンを通して信頼感のある対応ができるよう、ビジネスマナー研修を提供しています。
【お薦めのビジネスマナー研修】
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まとめ|ビジネスシーンでの基本のエレベーターマナー
エレベーターマナーは、短時間のやり取りであっても相手に信頼や安心感を与える大切なビジネスマナーの1つです。「先乗り・後降り」や「上座・下座」といった基本を押さえ、出迎えや訪問の場面で実践することで、会社の代表としてプロフェッショナルな印象を残すことができます。
個人の品位を高めるだけでなく、企業全体の信頼やブランドイメージの向上にもつながるでしょう。
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繰り返し実践させることで、現場での確実な定着を支援しています。
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