配属後の定着促進とモチベーションの維持

課題解決のポイント

新入社員が壁にぶつかるタイミングでフォローを入れる

最近の新入社員は悩みや不安があっても、なかなか周囲には出さず自分のなかに抱え込んでしまう傾向があります。したがって、新入社員が壁にぶつかりモチベーションが落ちやすくなると予想される時期に、適切なフォロー施策をあらかじめ準備しておくと効果的です。フォローを入れるタイミングは、大きく2つあります。

1つ目は配属されたあとのタイミングです。この時期は、仕事を一生懸命頑張るものの期待していた仕事とのイメージギャップが生じたりなどして、なかなか成果が出ずにミスや注意されることが増えて落ち込んでいく頃です。配属2〜3カ月後にこうした状態になることが多く、夏休みの前後にフォローを入れるのが1つのパターンです。このタイミングでは、本人が溜め込んでいるものを吐き出させることが重要です。職場でなかなか言えていない悩みやぶつかっている壁などを同期と共有することで、「苦しいのは自分だけではないんだ。みんなも頑張っているんだ」という気持ちになり、前を向きやすくなります。また。あらためて自分の入社動機や将来なりたい姿を思い起こすことで、もう一度頑張るエネルギーを高めることができます。この時期のフォローの内容の具体例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 悩みや困っていることを素直に吐き出してもらう
  • できているところに目を向け、自らの成長の兆しを感じてもらう
  • 入社動機や将来目指す姿などを思い出してもらい、原点に立ち返って取り組めるようにする
  • 研修講師や同期など他者からのアドバイス・フィードバックをもらい、冷静に自分を見つめ直す場を作る

2つ目のタイミングは、1年目の後半になって、任される仕事も増え始め、成果が期待されながらも、焦りと不安を感じがちな時期です。目先の業務をこなすことで一杯になり、すべて自分でやらなければと抱え込んでしまうのです。その結果、周囲への働きかけが弱まって悩みや問題を自分のなかで膨らませ、ますます業務が回らなくなるケースがよく見られます。このタイミングでは、自ら周囲を巻き込んで成果を出していく仕事の仕方や姿勢の育成がポイントとなります。この時期のフォローの内容の具体例としては以下のようなものが挙げられます。

  • 職場の方々のアドバイスや支援を通じて職場からの期待を改めて理解し、自分のこの先の行動を考える(職場サーベイを活用した研修など)
  • 仕事をスムーズに遂行していくための具体的な知識・スキルの付与を行う(社内勉強会、自分の学びたい知識・スキルを選べる選択型研修への参加など)
入社1年目の典型的なモチベーション曲線

施策例

事例:広告・情報サービス関連企業 職場からのフィードバックを活用した意識・行動の改善

背景

  • 企業内の風土として、新入社員は入社半年後(10月)から「自立期」に入ったと見なされ、自力で仕事を遂行することが期待されていた
  • 仕事の量も質も一気に上がる状況にうまく適応できず、落ち込み体調不良になる新入社員が増えるようになった
  • 新入社員側の気質として、真面目で周囲に遠慮してしまい、悩みや問題を相談できずに自分で抱え込んでいるという要因もあった

施策

  • 職場の上司や先輩ともっとコミュニケーションをとりながら仕事を進める姿勢を育てるために、職場サーベイを活用した研修を実施した
  • 研修前に、職場メンバーから新入社員の日頃の行動や今後への期待などを率直に記入してもらい、研修当日はその結果を見ながら自分の行動の振り返りを行った
  • 同期入社同士でじっくりと互いの悩みや課題を共有し合い、相手の成長に向けて率直なフィードバックをし合った

成果

  • 多くの新入社員が、職場の上司や先輩は、もっと自分から働きかけることを期待していることを理解した。また、自分は負担をかけると思い込んでいたが、相談に来ないことが逆に周囲を不安な気持ちにさせていることに気づいた
  • 同期と悩みを共有したことで、苦しんでいるのは自分だけではないことがわかり、気持ちが楽になったという声が聞かれた
  • 多くの新入社員が、職場の期待や同期のアドバイスの中で、明日からできることにチャレンジし、成長していきたいという気持ちを改めて強くした

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