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新人・若手が自律的に仕事に向き合うためのスイッチ

【体験レポート】Z世代新人・若手育成プログラム「X-SHIP」受講の醍醐味

  • 公開日:2024/02/05
  • 更新日:2024/05/16
【体験レポート】Z世代新人・若手育成プログラム「X-SHIP」受講の醍醐味

個性や多様性といった、「自分らしさ」「相手らしさ」を大切にする時代を歩んできたZ世代。弊社はそんなZ世代のセルフリーダーシップの発揮と自律の力を高めるプログラムとして、2022年9月に「X-SHIP(クロスシップ)」をリリースした。X-SHIPではどのように、受け身になりがちなZ世代の本音を引き出し、自力でよりよい状況を作っていく「セルフリーダーシップ」を身につけられるようサポートしていくのか。本コラムでは弊社が実施したX-SHIP体験会の様子を通して、Z世代のリアルな声や、体験会の前後で見られた受講者の変化について紹介する。

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X-SHIP体験会のメインプログラムとゴール
「研修って緊張する」 そんな受講者も和ませるアイスブレイクの仕掛け
「これからどうなりたいか」の前に「今の自分の状態・自分らしさ」を再認識してもらう
相手から見た自分らしさを知ってもらう「#ワーク」
相手が抱える課題に対して多くの選択肢を出す「クエストセッション」

X-SHIP体験会のメインプログラムとゴール

X-SHIPは本来2日間のプログラムを通して、セルフリーダーシップにつながる6つのスイッチを学んでいく。それぞれのスイッチを実際に体験してもらいつつ、「よりよい未来に向かって自分はこう行動してみよう」と、前向きに視野を広げてもらうことをゴールとしている。

<図表1>6つのスイッチ

6つのスイッチ

今回は2時間の体験会ということで、セルフリーダーシップに繋がる6つのスイッチのうち、自分のなかに今あるものを生かしていく〈価値観とつなげる〉〈スタイルを生かす〉という2つのスイッチを中心に取り上げた。同世代との相互交流のなかで自分らしさをあらためて見つめ直すと同時に、自分の強みや価値観を仕事に生かしていく視点を学んでもらおうという試みだ。

「研修って緊張する」 そんな受講者も和ませるアイスブレイクの仕掛け

参加者の画像1

今回のX-SHIP体験会の受講者は、弊社に勤めるZ世代の社員を中心とした10名。所属部署や経験年数もそれぞれ異なり、なかには今回初めて顔を合わせる面々もいた。10名にはあらかじめ3つのテーブルに分かれて座ってもらったが、会場の雰囲気はやや硬め。プログラム開始までは会話も少なく、「緊張します」という声も聞こえてきた。

雰囲気が和らいだのは、体験会の導入として1人ずつ自己紹介をした時だ。X-SHIPでは受講者に自己紹介をしてもらう際、氏名と所属に加えて、今の気持ちを天気に例えてもらっている。「なぜその天気なのか、理由も一言添えてください」と、研修トレーナーの今井が声を掛けると、受講者たちはそれぞれ「今の自分の天気」について語ってくれた。

「今の天気は、わりと晴れてはいます。ただ、今後曇ってくるかもしれない。提案中の案件が成約につながるかどうかまだ分からないので、結果がとても気になっています」

「天気は曇りです。最近成長について悩むことが多いので、悶々としている感じです」

晴れや曇りの天気が多いなか、ある受講者の切実な一言で笑いが起こった。

「正直に言うと、今の天気はマジで嵐が来ている感じです」。

嵐と称した理由としては、営業部に配属されて1年になるものの、いまだに営業職への苦手意識が拭えないからだという。義務感を原動力に仕事と向き合っているが、開発部に異動したい気持ちが強まっているとのことだった。

参加者の画像2

1人30秒程度の短い自己紹介でも、近況を天気に例え合うことで、お互いの個性や心情をイメージとして捉えやすくなる。自身の成長やキャリアに課題を感じる一方で、どう行動すればいいのか分からず悩んでいる受講者がいることも分かった。

この状態から相互交流を経て、セルフリーダーシップを発揮するための視点やヒントを得てもらうことが、今回の体験会のゴールとなる。


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「これからどうなりたいか」の前に「今の自分の状態・自分らしさ」を再認識してもらう

まずはセルフリーダーシップの視点を培う土台づくりとして、「今の自分の状態」をさらに深掘りしていくグループワークが実施された。

今井:「そもそもセルフリーダーシップとは、自分起点で動くことで、よりよい状態を自らつくっていく力のことを言います。でも自ら『これからどうなりたいか』を考えるには、まず『今の私ってどんな状態?』と、自分を見つめ直すことが大事です。先ほど、皆さんには今の気持ちを天気に例えてもらいましたが、今度は今の自分の状態を『海と船』に例えてみてください」

<図表2>今の自分の状態

海と船の画像

今井:「海は仕事や職場の環境。船はあなた自身です。波や天気はどんな感じでしょうか。船はいかだですか、大きな船ですか? 操縦は一人、あるいは誰かと漕いでいますか? 今見える景色をグループの方に共有しながら、自分の状態を客観的に確認してみましょう」

「今の自分を海と船に例えるのは難しいね」。グループワークに入るとそんな声も聞こえてきたが、お互いの意見交換を経て、さまざまな「海と船」のイメージが発表された。

参加者の画像3

「今年の4月に入社したばかりなので、自分の船はとても小さいです。逆に周りの船はすごく大きく見えて、イメージとしてはスライドの右側の絵に近いですね。とても太刀打ちできないと思いながらも、小回りは利くはずだと踏ん張っています」

「船としては大きいです。海も荒れているわけではないし、気をつけるべき障害物や航路もよく見えていて、同じ船にいる皆もすごく頼もしい。でもその大きい船のなかで自分がどれだけ貢献できているのかは、全然見えません。聞こうと思えば聞ける環境ではあるのですが……」

自分の今の状態を深掘りしてもらったところで、あらためて「自分らしさ」について皆で話し合った。「自分の学び方はどんなタイプ?」「ストレスの発散方法は?」「自分らしいキーワードって何?」――それぞれのお題について意見を出し合い、親近感や自分との違いを感じてもらった。

相手から見た自分らしさを知ってもらう「#ワーク」

「自分らしさって何だろう?」のまとめとして、本日のメインセッションである「#(ハッシュタグ)ワーク」を実施した。#ワークとは「自分の思う自分らしさ」をお互いに共有したうえで、相手に感じた「らしさ」を#で贈り合うというグループワークだ。

まず事前準備として、「自分のなかで特に印象深い経験」をグループ内で共有してもらった。例えばある受講者は「誰かに貢献できた経験」として、「大学生の頃に地域活性化のプロジェクトに参加し、地域に新しい風を吹かせることができた」という経験を挙げている。なかにはリフレッシュできた経験について「サッカーのゲームで友達を完膚なきまでに打ち負かしたことです」と発表し、笑いを誘った受講者もいた。

参加者の画像4

グループ内で「自分らしさ」を共有したところで、お互いに質問し合う時間も設けられた。例えば自分らしさとして「人が好きではないところがある」とこぼした受講者に対して、「人が好きではないのに、人材に関わるこの会社にどうして入社したの?」と質問した人もいた。

質問された受講者は「あー……確かに」と考えたうえで、こう答えた。「人が好きじゃないというより、人に対して嫌な部分があるという方が正しいかも。特に、気づかないうちに誰かの足を踏んでいるような人が無理なんです。それで『皆が公平に過ごせる社会を自分でつくるとしたら、どこで実現したいのか』と考えてみたら、働く場所だって思ったんですよね。だからこの業界で、やってやろうって」

答えを聞いた同世代からは、「実はすごく人が好きじゃないとできない考え方だと思うな」という意見が挙がった。本人も「そう、矛盾している。アンビバレントなの」と苦笑。そんな受講者に対して、同じグループのメンバーから次のようなハッシュタグが贈られた。

<図表3>ハッシュタグ例

ハッシュタグ例

ハッシュタグをもらった受講者のなかには、照れくさそうにしている人もいれば、「こういう風に見えているんですね」と意外そうにしている人もいた。他人から見た「あなたらしさ」を知ることで、自分らしさへの理解を深めるセッションとなった。

参加者の画像5

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相手が抱える課題に対して多くの選択肢を出す「クエストセッション」

2時間という短い時間ではあったが、本体験会では相互交流を通して、お互いの自分らしさを再認識してもらった。体験会の締めくくりとして最後に実施したのが、「クエストセッション」だ。このセッションでは「これから相手がよりよい状況になっていくためにはどんな方法があるか」を皆で考え、遠慮せずにどんどん選択肢を出していく。

例えば先ほどのアンビバレントな受講者は、「営業という仕事そのものに苦手意識があり、今はなんとか周囲の期待に応えるだけになっています」と述べた。体験会の冒頭で今の自分の状況を嵐と表現し、営業職への苦手意識があると語ったその受講者は、「本当は開発がしたい」と悩んでいるのだという。一方で、満足に営業の仕事をこなせない現状も歯がゆく感じており、「組織に迷惑を掛けていると思います」と打ち明けた。

そんな悩みに対し、周囲からはさまざまな選択肢が寄せられた。

「営業だから営業だけをやるっていう枠にとらわれるんじゃなくて、自分でキャンペーンを立てたり、開発にチャレンジしたりしてみるのはどうだろう」

「今は組織に迷惑を掛けていると感じるなら、タイムスパンを長く取ってみては? 『時間は少しかかるけどしっかり成長して、恩を返す』という気持ちに切り替えたら、前向きになれるかもしれない」

「営業から開発に行って活躍したような、誰か目標となる人を見つけてみるといいかも」

クエストセッションを経て、さまざまな「選択肢」に触れた受講者たち。「今見えている景色は、体験会の前と後で変わりそうですか?」と研修トレーナーの今井が問いかけると、自分の考え方の変化をまとめてくれた。

「自分はどちらかというと場を盛り上げようとする性格ですが、お客様の前ではどうも萎縮しがちでした。学生時代ならまだしも、社会ではあまり求められないことだとも思っていたんです。でもこれからは、持ち前の素直さをもっと出していきたいなって」

「自分はちょっと考えすぎかもしれないって再認識しました。行動派の人に背中を押してもらえたら、もっと前向きに動けるかも」

講師の画像2

各セッションを通して、若手新人社員の悩みや、抱えている課題が垣間見えた本体験会。最初はぎこちなかった受講者たちも、同世代との相互交流を経て「自分らしさ」を再認識し合い、よりよい未来に向かってどう行動していくべきか指針を得られる時間となった。今回は体験会ということでプログラムが短縮されているが、X-SHIPの雰囲気や受講者の変化を感じていただければ幸いだ。

なお、今回の体験会でも分かるとおり、X-SHIPではZ世代のリアルな本音がうかがえるシーンが多い。そこで体験会の後日に、よりZ世代のリアルを探るべく、Z世代新人の座談会を実施した。次回はその様子をお届けしたい。

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