導入事例
エンゲージメントスコアが大きく躍進。インサイズで実現する、「マネジメント負荷軽減」と「1on1の質向上」の両立
ヤマハ発動機株式会社
- 公開日:2026/03/02
- 更新日:2026/03/02
事例概要
背景・課題
それまでは同じ事業部内でも機能ごとにオフィスが別の場所にありました。2024年8月のオフィス統合をきっかけに、ただ場所を同じにすることにとどまらず、組織内の負荷を軽減しながらもコミュニケーションの質を高めたいと考えていました。また私たちは、2025年から始まる中期計画の事業部のタグラインである「もっとヤマハが好きになる」を実現するために、マネジャーとスタッフが一体となって目標を推進できる職場環境づくりを目指しています。しかし、2024年に組織エンゲージメントスコアが若干下がってしまったことや、若手社員の育成といった課題もあったなかでインサイズの存在を知り、これらの課題を同時に支援してくれそうだということで、導入してみることになったのです。
検討プロセス・実行施策
導入以来、私たちは3カ月ごとにインサイズのアンケートを取り、「窮々」「悶々」のメンバーにマネジャーが1on1を行ってメンタリティの改善を図る、という取り組みを地道に続けています。マネジャー・メンバーの両方にインサイズ導入の趣旨をしっかり伝えてから導入したのがよかったと感じています。また、管理職向け1on1スキル研修 とインサイズの相乗効果で、コミュニケーションの質の向上につながっています。
成果・今後の取り組み
インサイズスコアは全項目で向上し、マネジャーのコミュニケーション負荷も減少しています。「窮々」「悶々」のメンバーの割合が減っただけでなく組織エンゲージメントスコアも、低下前の2023年を超える非常に高い数値となり、全社平均を大きく上回るなど、定量的な成果も出ています。今後はインサイズのデータをさらに分析し、若手以外のメンバーの育成やキャリア自律などにも活用したいと考えています。
背景・課題
「コミュニケーションの質」「若手育成強化」「マネジャーの負荷軽減」を同時に支援してくれるツールを求めていた

福島:私たちヤマハ発動機・カスタマーエクスペリエンス事業部は、ヤマハ発動機のさまざまな製品のアフターセールスや保守を担当する300名ほどの組織です。営業・マーケティング、サービス、ロジスティックに加え、ヤマハ純正アクセサリーの企画・開発・製作や、バイクレッスンなどを行うYRA(ヤマハライディングアカデミー)の運営などもしています。
また、私たちは、2025年から始まる中期計画の事業部のタグラインである「もっとヤマハが好きになる」を実現するために、マネジャーとスタッフが一体となって目標を推進できる職場環境づくりにも取り組んでいます。
寺本:私たちがインサイズ活用を始めたきっかけは、2024年8月のオフィス統合にありました。これまでは2カ所に分かれていたオフィスを1カ所に統合すると共に、フリーアドレス化を推進しました。ハイブリッドワークも継続している環境下で、懸念点の1つが「コミュニケーションの質」でした。私たちは、オフィス統合をきっかけに、ただ働く場所を同じにすることにとどまらず、組織内の負荷を軽減しながらコミュニケーションの質をさらに高めたいと考えたのです。
福島:それに加え、若手社員の育成を強化したいという想いもありました。この組織は30代が比較的少なく20代が多いために、20代社員へのケアが少し行き届いていないという課題がありました。マネジャーは忙しく、若手育成にこれまで以上の労力をかけるのは難しい状況でした。5年後、10年後を見据えると、若手社員に早く一人前になってもらうことが大切で、そのためのマネジメント支援ツールを探していました。
もう1つ、2024年にこの組織のエンゲージメントスコアが少しだけ下がってしまったのです。私たちのエンゲージメントスコアはもともと全社平均より高く、下がったといっても平均は超えていたのですが、それでも私たちにとっては課題の1つでした。そのときにインサイズの存在を知り、マネジャーの負荷を軽減しながら「コミュニケーションの質」を高めると共に、「若手育成強化」も同時に支援してくれるツールになりそうだということで、導入してみることになったのです。
検討プロセス・実行施策
「自分たちの業務が増えるのではないか」とツール導入に懐疑的なマネジャーへ丁寧に説明

寺本:最初は、私がリーダーを務める事業企画グループに試験的に導入しました。その結果、私が感じていた各メンバーの状態とインサイズの結果がおおよそ一致しており、信頼できるツールだと感じました。そこでまず1年間、全組織に導入してみることに決めました。今はさらに契約を延長し、2年目に入っています。
福島:導入して以来、私たちは3カ月ごとにインサイズのアンケートを取り、マネジャーが「窮々」「悶々」のメンバーに1on1を行ってメンタリティの改善を図る、という取り組みを地道に続けています。
寺本:しかし、全組織に導入する前は、マネジャーの多くがインサイズに疑いの目を向けていました。本当にメンバーのメンタリティを測定できるのか、自分たちのマネジメント業務が増えるのではないか、実は自分たちのマネジメントを評価するツールではないのか、といった懸念を抱いていたのです。また当然のことですが、私たちは最初、インサイズの使い方や結果の見方がよく分かりませんでした。
そこで私たちは、リクルートマネジメントソリューションズにマネジャー向けガイダンス(導入研修)の実施を依頼し、全マネジャーに参加してもらいました。ガイダンスは、ツールを使ううえで注意すべきポイントやデータの読み取り方など、インサイズの理解を深める内容だけでなく、実際に各マネジャーが担当しているメンバーの状態を読み取り、どう関わればよいのかをマネジャー同士でディスカッションする、実践的な内容も含まれていました。このガイダンスでマネジャーたちの不安はある程度払拭され、スムーズに導入することができました。
またメンバーに対しても、導入前に全体会議で、インサイズがどのようなツールなのか、なぜ定期的にアンケートを取るのか、何に使うのかといったことを説明してから始めました。このように、マネジャー・メンバーの両方にインサイズ導入の趣旨をしっかりと伝えてから導入したのがよかったと感じています。
現在も、新任管理職や新入社員、異動してきたメンバーには、必ず最初にインサイズ研修を行うようにしています。また最近では、社内ポータルサイトにインサイズに関するコラムを掲載しています。インサイズで測定できる各性格タイプの特徴解説など、インサイズに関するコラムを毎週投稿してみたところ、想定よりも閲覧数が伸びており、多くのメンバーがインサイズに興味を持っていることがよく分かりました。
全体研修とインサイズが、相乗効果でコミュニケーションの質を高めてくれている

福島:なお、ヤマハ発動機は全社的な取り組みとして、新任管理職にリクルートマネジメントソリューションズの「管理職向け1on1スキル研修」を実施しています。これは、新任管理職が1年間をかけてコミュニケーションスキルを実践的に高めるプログラムです。
インサイズとは別に、このようなコミュニケーションスキル向上の取り組みも重要だと考えています。
寺本:私自身も管理職向け1on1スキル研修を受講しましたが、この研修とインサイズには相乗効果があると感じています。この研修では、対話スキルや1on1のやり方などを体系的かつ実践的に学びます。これらのスキルは、もちろん「窮々」「悶々」メンバーとの1on1などで役に立っています。
また、実際にインサイズを使い始めてよく分かったのですが、インサイズのメンタリティや性格タイプ診断の情報があると、相手をより深く理解することができます。それにより、1on1で学んだコミュニケーションスキルを適切に使えるようになって、コミュニケーションの質が高まるのです。また、相手の状態をある程度把握したうえで1on1に臨めるので、マネジャー側としても精神的な負荷が減るのです。
福島:インサイズの強みは見える化・データ化です。一方、研修ではコミュニケーションのスキルが身につけられます。もちろん1on1において研修で学ぶコミュニケーションスキルは欠かせませんが、データがなければ、「どういう状態なのか」「何に悩んでいるのか」といったことを手探りで聞き出していかなければならず、またその精度も人によってバラつきが出てしまいます。ここにかかる時間をショートカットし、また精度を補強してくれるという点で、インサイズのデータは非常にありがたいです。
成果・今後の取り組み
エンゲージメントスコアが大きく躍進。多忙なマネジャーのマネジメント負荷も減少
福島:定量的な成果からお話しすると、組織エンゲージメントスコアは、低下する前の2023年を超える非常に高い数値となり、全社平均を大きく上回りました。また、インサイズに関していうと、「窮々」「悶々」が減ると同時に、「展望やキャリアイメージを持てる」「1on1に関する項目」など、複数の項目でスコアが改善しています。もちろん、これらのすべてがインサイズのおかげというわけではありません。例えば、新オフィスのフリーアドレス化でコミュニケーションが活性化されたことも確実にプラスに働いているでしょう。ただ、インサイズを起点とした1on1コミュニケーション施策が良い影響をあたえてくれていることは間違いありません。
また、課長・メンバー間のコミュニケーションの効率化を実現することができ、課長のメンバーマネジメントの負荷も軽減できています。私が見る限りでは、職場の雰囲気、働いている人たちの顔つきもこれまで以上に良い感じになっています。新任マネジャーからは、「普段忙しくてなかなか個別に対応できないが、定期的に状況を確認できるので助かっている」という声も聞こえてきています。
声かけを工夫することによって、メンバーのメンタリティを改善に導けた
福島:インサイズは、「窮々」「悶々」メンバーのメンタリティを改善するうえでも着実に効果を出しています。例えば以前、私には「充実」に見えていたのに、実際は「窮々」「悶々」というメンバーがいました。傍から見ると仕事は順調なのですが、本人に話を聞くと、うまくいっていないというのです。つまり、この人は自分に厳しいのです。そこで、私が「あなたは十分にできていますよ」「十分に自分の役割を果たしていますよ」と繰り返しこちらへの“映り方”を伝えるようにしたところ、メンタリティが改善しました。このようなメンタリティ改善のケースが社内にいくつもあり、インサイズの大きなメリットだと感じています。

寺本:インサイズの活用を深めていくなかで、「窮々」「悶々」が必ずしも悪いわけではないのではないか、という仮説も見えてきました。成長過程において、苦しい場面で一時的にメンタリティが悪化することがありますが、課題が達成できると「充実」へと回復します。
このような「ポジティブな窮々・悶々」が見分けられれば、見守ったり寄り添ったりと、性格タイプに合わせたフォローができるのではないかと考えています。インサイズのカスタマーサクセスの力も借りながら、今後深掘りしていきたいと思います。
植田:私は、メンバーとしてインサイズを受けていますが、自分の状態を可視化できるのは良いことだと思います。それから、上司に自分の状態を分かってもらえる機会としてもありがたいと感じます。自分とマネジャーのお互いの性格タイプを踏まえて、コミュニケーションの仕方を考えることができるのも助かっています。
若手以外のメンバーの育成にもインサイズデータを活用したい
福島:今後は、インサイズデータをもっとさまざまな用途で活用したいと考えています。例えば最近、この組織には中途社員やシニア社員が増えてきています。こうした多様なバックグラウンドを持つメンバーを深く理解し、それぞれに適した育成をするために、インサイズをどうしたら有効活用できるのか、知恵を絞っているところです。
冒頭でお話ししたとおり、部の人員構成は若手が多くなっています。そのため、かつてのように「手本となる多くの先輩社員に囲まれながら、おのずと若手社員が育っていく」ということは期待できません。そんな環境だからこそ、メンバー一人ひとりのキャリア自律を促し、若手の早期戦力化を実現するためにも、インサイズというデータをこれからも積極的に活用していきたいです。
取材日:2025/11/21
企業紹介

ヤマハ発動機株式会社
ヤマハ発動機は、小型エンジンを起点とする「パワートレイン技術」、人の感覚を大切にした「電子制御技術」、走行や航走を支える「車体・艇体技術」、そして確かなモノづくりの土台となる「生産技術」を基盤技術に、事業の多軸化とグローバル化を進めてきました。二輪車や電動アシスト自転車などのランドモビリティ事業、ボート、船外機などのマリン事業、サーフェスマウンターや産業用ロボットなどのロボティクス事業、さらにはファイナンス事業など、多軸に事業を展開しています。
※記事の内容および所属等は取材時点のものとなります。
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