時短勤務は大変?女性社員が子育てと仕事を両立するコツ。社員研修・社員教育のリクルートマネジメントスクール
スクールLive

時短勤務は大変?女性社員が子育てと仕事を両立するコツ

近年、育休後に時短勤務で職場復帰する女性社員が増えていますが、通常勤務時と同じ働き方ができずにキャリアアップを諦めてしまうなど、復帰後の働き方の変化に悩む社員も少なくありません。女性社員が子育てと仕事を両立できるように時短制度 を充実させる企業も増えていますが、それだけではうまく両立できないケースもあります。
そこで今回は、女性社員が子育てと仕事を両立するコツについてご説明します。

子育てしながらの時短勤務の心構えと働き方、および時短勤務社員を部下に持つ上司としての心構えとポイントについては、以下の講座で詳しくご紹介します。

◆育児と仕事の両立 ~時間的制約を乗り越え、自分らしく成長し続けるために~【3時間】

◆(上司・管理職向け)育児と仕事の両立支援 ~マネジメントの心得とポイント~【3時間】

女性活躍推進に積極的で、独自の時短制度を設ける企業も増えています。子育てと仕事を両立できる環境自体は整ってきていますが、実際に両立するのは難しい、と感じる女性社員もいるのではないでしょうか。時短勤務が大変な理由として、主に以下の3つが挙げられます。

【1】限られた時間の中で仕事をこなさなければならない
仕事量が多くても、残業をすれば対応可能なケースは多いかもしれません。しかし、時短勤務者の場合、限られた時間の中で仕事をこなす必要があります。通常勤務と同じような取り組み方では、時間内に仕事を終わらせることが難しいケースもあるのです。集中して作業効率を高めたり、業務の進め方を見直したりするなど、業務のスピードアップが求められます。

【2】経験を積めずに焦りや虚しさを感じる
時短勤務をきっかけにマミートラックに乗ってしまう(子育てをしながら仕事を継続できるものの、昇進の機会を失ったり、仕事の内容が限定されたりする)女性社員もいます。
仕事にやりがいを感じていて、今後もキャリアアップしたいという社員の場合、重要なプロジェクトから外されて経験を積めないことに焦りや虚しさを感じるでしょう。

【3】帰宅後も子育てで休めない
子どもがいない社員であれば、たとえ夜遅くまで仕事をしても、会社を出れば自分の時間を取ることができます。しかし、子どもがいる社員は、帰宅後も子育てという仕事が待っています。早く帰宅することができても、夕食の準備や子どもの寝かしつけなどで忙しく、体や気持ちを休める時間がなかなか取れません。

子育てと仕事の両立は難しいと感じ、「子育てを取るか、仕事を取るか」で迷われる方もいるようです。しかし、以下のポイントに注意することによって、子育てと仕事を両立させることができます。

時短勤務に対する上司の理解や支援
子育てと仕事を両立させるためには、本人の努力や工夫だけでなく、上司の理解や支援が欠かせません。仕事熱心な社員は、「時短で仕事を切り上げても大丈夫なのか」ということを心配して、早く帰りづらいものです。
特に、時短勤務の前例がない職場の場合、上司の対応が重要になってきます。時短勤務者への仕事の割り振りにおける配慮や、周囲の同僚も含めたサポート体制の構築など、これまでとは異なる方向のマネジメントをしてもらうことが必要です。

配偶者との家事・子育て の分担
「イクメン」という言葉が定着して久しいですが、日本の男性が家事や子育てに費やす時間は、非常に短い傾向にあります。「平成29年版男女共同参画白書」 によると、日本において「6歳未満の子どもを持つ父親の家事・育児関連時間」は1日当たりわずか1時間7分となっています。男性の育児休暇取得率の高いスウェーデンは3時間21分、アメリカは2時間53分と、欧米諸国が総じて3時間前後というデータと比較すると、日本の男性の家事・子育てへの参加は、先進国の中で低い水準だといえるでしょう。

共働きの夫婦であれば、家事・子育てを配偶者と分担することで、仕事への影響も軽減されます。配偶者に家事・子育ての時間を増やす努力をしてもらうべく、十分に話し合うことが大切です。

立場の近い人と不安や悩みを話し合う
上司や配偶者が時短勤務に協力的であっても、子育てと仕事の両立に対する不安や悩みは尽きないものです。そのため、現在時短勤務をしている人や育休から復帰したばかりの人など、立場の近い人と話し合う機会を持つと良いでしょう。お互いの状況や考え方を知ることで、ストレス解消や両立する方法の共有もできます。

子育てと仕事の両立に関する悩みは、自分一人で抱えていても解決しません。「時短勤務だからキャリアアップを諦めなければならない」「両立がうまくいかないのは自分の責任」と考えるのではなく、上司や同僚、家族などを積極的に巻き込むことが重要です。

時短勤務を利用した子育てと仕事の両立については、以下の講座で詳しく説明しています。

◆育児と仕事の両立 ~時間的制約を乗り越え、自分らしく成長し続けるために~【3時間】

◆(上司・管理職向け)育児と仕事の両立支援 ~マネジメントの心得とポイント~【3時間】