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コミュニケーション研修とは? 実施するメリットや具体的な内容を解説

  • 公開日:2024/12/02
  • 更新日:2025/01/20

社内のコミュニケーションを活性化させたい時や、社員同士の連携をよりスムーズにしたい時には、コミュニケーション研修の導入が効果的です。この記事ではコミュニケーション研修の概要や、効果的な実施方法についてご紹介します。

コミュニケーション研修とは

コミュニケーション研修とは、ビジネスにおけるコミュニケーションスキルを学ぶことができる研修です。具体的には研修を通して、思っていることを適切に伝える「伝達力」や、相手の立場に立って信頼関係を築いていく「傾聴力」、分からないことを調べたり訊いたりする際に欠かせない「質問力」の向上を図ります。

また、コミュニケーションは自分と相手の立場に応じて最適解が変わることもあります。そのためコミュニケーション研修は、すべてのビジネスパーソンに向けた汎用的な内容の研修のほか、新入社員向け・中堅向け・管理職向けというように、対象者に合わせたカリキュラムが組まれるケースも多いです。

コミュニケーション研修の目的

コミュニケーション研修の主な目的は、ビジネスシーンにおける適切なコミュニケーション能力を身につけることです。研修を通して「伝達力」「傾聴力」「質問力」といったコミュニケーション能力が備われば、良好な人間関係を築きやすくなり、業務の連携も取りやすくなります。また、TPOに応じたマナーや言葉遣いができれば、顧客からの信頼も獲得しやすくなるでしょう。その結果、業務成績の向上やモチベーションアップにも繋がります。

さらに、同研修には社員のコミュニケーションスキルの底上げ効果もあります。社会人に必要な対話力や傾聴力などを社員一人ひとりが身につけることにより、社員自身のスキルアップに繋がるほか、社内のコミュニケーションの円滑化や活性化も期待できます。

コミュニケーション研修を実施するメリット

企業がコミュニケーションに特化した研修を実施するメリットは、以下の3つです。

生産性向上と業務効率化に繋がる

1つ目のメリットは、生産性の向上や業務の効率化が期待できることです。

生産性や業務効率が高い企業の特徴の1つに、社員同士のコミュニケーションが円滑であるという点が挙げられます。同僚や上司が適切に連携していれば、情報共有や意見交換がスムーズになり、チーム内のミスや潜在的なリスクを早めにキャッチアップすることも可能です。結果的に組織全体の生産性・業務効率の向上に繋がります。

人材の定着・離職防止

2つ目のメリットは、人材の定着につながる点です。コミュニケーションが円滑な企業は職場の人間関係も良好な傾向にあり、相談事もしやすくなります。社員同士がお互いを思いやる環境ができれば、社内の人間関係に起因する離職も防ぎやすくなるでしょう。

顧客との関係性が向上する

3つ目のメリットは、顧客との関係性が向上することです。コミュニケーション研修では傾聴力や伝達力に加えて、適切な言葉遣いや敬語の使い方といったコミュニケーションの基礎を身につけることができます。研修で学んだスキルを顧客に対して発揮することで、顧客との関係性が構築しやすくなるところがメリットです。

コミュニケーション研修の具体的な内容

コミュニケーション研修の内容は、主に「コミュニケーションの基礎を学ぶもの」「特定の理論に基づいたコミュニケーション術を学ぶもの」「階級に応じたコミュニケーションのコツを学ぶもの」の3タイプに分けられます。具体的な内容を見てみましょう。

ビジネスコミュニケーション研修

社内外の人々とのコミュニケーション全般を「ビジネスコミュニケーション」といいます。ビジネスコミュニケーションに関する研修では、「初対面のお客様との会話の仕方」や「聴く・訊く・伝える力の高め方」といった、ビジネスコミュニケーションの基礎を学ぶことが可能です。

アサーティブ・コミュニケーション研修

アサーティブ・コミュニケーションとは、アメリカの心理学者ジョセフ・ウォルピ提唱のカウンセリング技法をもとにつくられたコミュニケーション方法です。アサーティブ・コミュニケーションに関する研修では、「相手も自分も尊重するコミュニケーション方法」のノウハウや、本音を抱え込みがちな社員への指導方法などを学ぶことができます。

ソーシャルスタイルを活用したコミュニケーション研修

ソーシャルスタイル理論とは、アメリカの産業心理学者であるデビッド・メリルが提唱した「苦手な人とも対話しやすくなるコミュニケーション法」です。この理論では人のコミュニケーションスタイルが4つに分類されており、各スタイルの特色を知ることができます。ソーシャルスタイルに関する研修では自分のスタイル判定をはじめとして、各スタイルに応じた対応法などを学ぶことが可能です。

コーチングコミュニケーション研修

管理職などのリーダークラスは、自分の業務を遂行することに加えて、コーチングのノウハウも求められます。コーチングコミュニケーションに関する研修では、リーダークラスが課題を感じやすい「部下の成長意欲を引き出す接し方」「仕事上のコミュニケーションの取り方」などのノウハウを学ぶことができます。

ロジカルコミュニケーション研修

ロジカルコミュニケーションとは、論理的な思考に基づいたコミュニケーション方法です。ロジカルコミュニケーションに関する研修では、筋道を立てた話し方や、情報の整理の仕方、結論から分かりやすく伝える方法などを学ぶことが可能です。

その他のコミュニケーション研修

その他にも、様々なテーマのコミュニケーション研修があります。

コミュニケーション研修を効果的に実施するポイント

最後に、コミュニケーション研修を効果的に実施するためのポイントをご紹介します。

対象者に合った研修を設定する

コミュニケーション研修は、対象者に合ったプログラムを選びましょう。新入社員が顧客に対応する際のスキルと、マネジャー職がチームを取りまとめる際のスキルが大きく異なるように、コミュニケーションの最適解は当人と相手の立場に応じて変わります。対象者の課題や能力を踏まえたカリキュラムを組むことで、研修の効果を高めることが可能です。

研修の目的と課題を明確にする

研修を実施する際は、目的と課題を明らかにしておくことも大切といえます。なぜなら職種や現場の成熟度によって、研修を通して解決したい課題や重点的に磨きたいスキルも変わってくるからです。

例えば、接客態度についてクレームを受けたことがある飲食店なら、「好印象を持ってもらえるコミュニケーションスキルを現場に定着させる」ことが研修の目的となります。もし現場をまとめる社員の「人を動かすスキル」が不足しているなら、コーチングコミュニケーションの研修を実施してもよいでしょう。現状に合った研修を選ぶことで、より高い研修効果が期待できます。

研修後は振り返りを行う

研修後は、学んだことを業務で繰り返し実践してもらうことが大切です。定期的な振り返りや事後課題に取り組んでもらうなどして、「研修を受けただけ」で終わらないよう働きかけるとよいでしょう。

実践で使える研修内容を取り入れる

研修内容を現場に定着させたい場合は、実務を想定したロールプレイを研修に取り入れる方法もお薦めです。実務でそのまま生かせるカリキュラムを取り入れることで、職場での再現性を高めることができるでしょう。

まとめ

コミュニケーション研修の概要や、効果的な実施方法についてご紹介しました。

弊社では、コミュニケーション能力の向上に役立つさまざまなサービスをご提供しています。例えば「互いの納得を引き出すビジネスコミュニケーション研修」では、「聴く(傾聴力)」「訊く(質問力)」「伝える(伝達力)」という3つのスキルを学ぶことで、相手の納得と信頼を得る対話力の基本を身につけることができます。コミュニケーション研修の導入をお考えの方は、下記リンクもぜひご一読ください。

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