連載・コラム
働く人の本音調査2024 第5回
あなたは自分の性格と、マネジメントの希望と実態との関係を把握していますか?
- 公開日:2025/03/06
- 更新日:2025/03/06

私たちリクルートマネジメントソリューションズは、60年以上にわたり人々の内面(性格、志向、価値観など)を測定してきた技術を生かし、働く皆さんの意識・特性を多角的に捉えるチャレンジをしています。これまでに以下の調査を実施してきましたが、今回は「働く人の本音調査2024」から、パーソナリティタイプごとに魅力を感じる評価・給料の仕組みと、実際の評価・給料の仕組みが異なるのかどうかについて、関係性を見てみましょう。
【リクルートマネジメントソリューションズが実施した調査】
※本調査に関連して、働く皆さんが自身のパーソナリティタイプを簡易に診断するツールとして「働くみんなの性格タイプ診断」をリリースしました。短時間で診断できますので、ご自身のタイプが気になる方はこちらからぜひご利用ください!
パーソナリティタイプは、当社のサービスにおける分類を用いており、図表1の4タイプ(象限)を指します。各象限は、「チャレンジ⇔コツコツ(上下)」「ウェット⇔ロジカル(左右)」により分類されています。
<図表1>4つのパーソナリティタイプ

- 目次
- 「創造」「結果」タイプと「調和」「秩序」タイプで評価・給料への希望が異なる
- 調和・秩序タイプは評価基準の希望と実態が異なる
- 自分の性格とマネジメントの希望と実態との関係を把握してみることをお薦めする
「創造」「結果」タイプと「調和」「秩序」タイプで評価・給料への希望が異なる
まずは、パーソナリティタイプによる評価・給料への希望の違いを見てみましょう。図表2が人事評価において「結果かプロセスか」のどちらを希望するか、図表3が給料(月給や賞与)において「変動(上がりやすいが下がりやすくもある)か安定(上がりづらいが下がることもめったにない)か」のどちらを希望するかを示しています。
<図表2>パーソナリティタイプ別の「結果評価/プロセス評価」の希望

<図表3>パーソナリティタイプ別の「変動給料/安定給料」の希望

上下のチャレンジとコツコツで異なる点で異なる結果が出ました。それぞれ、チャレンジの「創造重視タイプ」・「結果重視タイプ」は結果評価・変動給料を好み、コツコツの「調和重視タイプ」・「秩序重視タイプ」はプロセス評価・安定給料を好む傾向がありました。「創造重視タイプ」・「結果重視タイプ」はリスクを取ってチャレンジするタイプで、「調和重視タイプ」・「秩序重視タイプ」はコツコツと確実さを重視するタイプといった特徴があるため、想定どおりの分析結果です。
調和・秩序タイプは評価基準の希望と実態が異なる
希望の次に、実態を調べてみました(図表4~5)。「結果評価かプロセス評価か」に関しては、全体的に結果評価寄りで、コツコツの「調和重視タイプ」・「秩序重視タイプ」は希望の傾向に反して実態は結果評価であった割合が7割以上とかなり多くなっていました。
また、「変動給料か安定給料か」に関しては、全体的に安定給料寄りで、チャレンジの「創造重視タイプ」・「結果重視タイプ」は希望の傾向に反して実態は安定給料であった割合が6割以上と多くなっていました。
以前の記事で、評価の「希望と実態の不一致群」すなわち、会社の評価、基準に不満を抱いている可能性のある人が4割もいることが分かりました。今回の結果からは、そのなかでもプロセス評価を求める人が多いコツコツの「調和重視タイプ」・「秩序重視タイプ」は、結果重視の会社が多いために不満を抱きやすく、変動給料を求める人が多いチャレンジの「創造重視タイプ」・「結果重視タイプ」は、安定重視の会社が多いために不満を抱きやすい可能性があることが分かります。
この結果を見ると、パーソナリティタイプによって希望する仕組みが異なるという傾向や、必ずしも希望が満たされていない可能性があることが分かります。例えば就職・転職活動において、個人のパーソナリティタイプを考慮することが、会社とのより良いマッチングにつながるかもしれません。
<図表4>パーソナリティタイプ別の「結果評価/プロセス評価」の実態(希望は図表2再掲)

<図表5>パーソナリティタイプ別の「変動給料/安定給料」の実態(希望は図表3再掲)

自分の性格とマネジメントの希望と実態との関係を把握してみることをお薦めする
個人と会社の特徴およびそれらの関係性のなかで、自身が何を求めていて何が満たされていないのか、漠然としたモヤモヤを感じながら働いている人もいるでしょう。その際、今回取り上げたような自身のパーソナリティタイプを捉えてみることをお薦めします。もちろん、個人と会社の特徴・関係性は千差万別なので、パーソナリティタイプだけでは捉えきれないでしょう。ただ、1つの側面として捉えたうえで、自分の性格と仕事の関係への理解を深めていくことで、日常のうち長い時間を割く仕事から満足感を得られると、人生がより豊かになるのではないでしょうか。
本調査に出てきたパーソナリティタイプは、冒頭でご紹介した「働くみんなの性格タイプ診断」で知ることができます。短時間で診断できますので、ご自身のタイプが気になる方はこちらからぜひご利用ください!
<調査概要>

執筆者

技術開発統括部
データ活用推進グループ
シニアコンサルタント
森本 伊織
2014年入社。人事コンサルタントとして、人事制度改定および各種意識調査を実施。支援業界・領域は幅広く、特に製造業・金融業の人事制度改定を担当。2024年より現職。
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