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企業研修とは? 目的や種類、実施する際の注意点について解説

  • 公開日:2024/08/27
  • 更新日:2024/08/27

企業研修とは、新入社員をはじめとした自社社員のスキルアップに向けて、企業が実施する研修のことです。本記事では、企業研修の概要はもちろん、企業研修の目的やトレンド、具体的な研修の種類などについてまとめました。

企業研修とは

企業研修とは、企業が社員に対して実施する「業務に必要な知識やスキルを習得させるための教育プログラム」のことです。新入社員・若手・中堅社員・管理職といったそれぞれの層が抱える課題や目的に合った研修を実施することで、人材育成の促進や、組織力のアップが期待できるというメリットがあります。

また、近年はオンラインコミュニケーションの発達によって、企業研修の実施方法の幅も広がりました。社内・社外研修はもちろん、オンライン研修やオンデマンド研修といったさまざまな方法が取れるようになり、場所的・時間的制約を受けにくくなったことから、多くの会社が企業研修という制度を取り入れています。

企業研修の目的

企業研修の主な目的としては、以下の2つが挙げられます。

人材育成を行うため

1つ目は、社員のスキルアップを支援するためです。研修や社内勉強会といった形で定期的に学びの場を設けることで、社員のビジネススキルや対応力を底上げし、企業の競争力の向上に繋げます。

例えば新入社員向けの企業研修では、業務に必要なノウハウを短期間で集中的にレクチャーすることで、新入社員の即戦力化を促すことができます。また、中堅社員の企業研修では、より専門性の高いスキルの習得をサポートすることで、各事業の効率化やビジネス力の底上げに繋げることが可能です。

組織開発を行うため

2つ目は、組織開発を行うためです。

組織開発とは、企業という組織全体のパフォーマンスを最大化させるための取り組みのことです。企業には個性もスキルも異なる多くの社員が集まっていますが、必ずしも相乗効果を発揮できているとは限りません。一人ひとりが優秀な人材でも、組織としての連携や動き方がうまく行っていない場合はパフォーマンスが大きく下がってしまうこともあります。

組織開発を目的とする企業研修は、このような組織としての動き方や連携の課題を打開するために実施されます。効果的なコミュニケーションを妨げている風土や関係性を洗い出し、社員の多くが一緒に改善策を学ぶことで、よりハイパフォーマンスな組織作りが叶うメリットがあります。

企業研修の種類

企業研修の種類は、主に階層別研修・職種別研修・選択型研修の3タイプに分けられます。それぞれの違いについて見てみましょう。

階層別研修

階層別研修とは、管理職・リーダー・中堅・若手といった階層ごとの役割やノウハウが学べる研修です。社員が昇格・昇進したタイミングで実施されることが多く、各階層への理解を深め、現場で即戦力化を促す効果があります。

管理職研修

管理職研修では、主に管理職に求められるマネジメントスキルの基本や応用を学ぶプログラムが組まれます。
管理職は優秀なプレイヤーだった人が選ばれることが多いものの、プレイヤーと管理職では期待される役割が大きく異なるため、優秀なプレイヤーだった人ほど管理職として壁にぶつかりやすいということも起こりがちです。
そんな管理職の早期立ち上がりを支援するため、マネジメントの基礎や応用、コンプライアンスについてのノウハウ、ハラスメント対策の基本などが学べる研修が組まれます。

リーダー研修

リーダー研修では、チームリーダーや管理職の補佐役、次期管理職候補に向けたプログラムが組まれます。具体的には、チームを導くリーダーシップのあり方を学ぶ研修や、後輩の育て方を学ぶ研修、「そもそもリーダーとは何か」という役割意識を学ぶ研修などが挙げられるでしょう。

中堅社員研修

中堅社員とはチームのコアメンバーであり、ゆくゆくはリーダーとしての活躍も見込まれる層のことです。中堅社員研修ではそんな彼らの自律性を伸ばし、職場を牽引するノウハウをレクチャーすることに重点が置かれます。中堅社員としての役割やビジネススキルを学ぶ研修、キャリア研修などがよく実施されます。

若手社員研修

若手社員研修では、入社2年目から独り立ちあたりまでの層に向けたプログラムが提供されます。ロジカルシンキングのノウハウや、目的を意識した仕事の進め方など、ビジネスに欠かせない知識の習得が中心です。

新入社員研修

新入社員研修では、学生から社会人になったばかりの社員に身につけてほしい社会人の基本を中心にカリキュラムが組まれることが多いです。ビジネスマナーや社会人としての基本スタンスを学んだり、EXCELやコンプライアンスなど職場ですぐに必要になるビジネススキルを学んだりします。新入社員の頃はつまずきやすい時期でもあるため、入社半年から1年でフォロー研修を行う企業も多くなっています。

職種別専門スキル開発研修

職種別専門スキル開発研修とは、各職種に欠かせない専門スキルを身につけるための研修です。営業職や人事、マーケティングといった各職種に求められる専門技術をセットで学ぶことができます。

選択型研修

選択型研修とは文字どおり、学習テーマを自分で選択する研修のことです。社員一人ひとりに合わせた能力開発をサポートするのはもちろん、社内に「いつでも学べる風土」を作ることで、企業力をアップさせる効果もあります。

企業研修を実施する際の注意点

最後に、企業研修を実施する際の注意点を紹介します。

研修の目標や目的を設定する

企業研修は社員にとって業務の延長になりやすく、受講者によっては目的意識の薄さから、「研修を受けただけ」で終わってしまうこともあります。研修後に身につけてほしいスキルや、解決されるべき課題をあらかじめ明確にしてから研修を実施することが大切です。

研修の振り返りや効果測定を行う

企業研修を実施した後は、「やっただけ」で終わらないように、一定の期間を置いてから知識およびスキルの習得度を確認することが大切です。併せて実際の業務の変化も見える化することで、研修効果を最大化することができます。

弊社では研修効果の見える化をサポートする取り組みも行っていますので、興味がある方はぜひご覧ください。

研修を行う際のコストを把握する

企業研修には社外・社内のいずれにせよ金銭面および時間面なコストが発生します。特に時間的コストが大きいと社員の負担になりかねないため、現状を把握した上で、自社に必要な研修を行うようにしましょう。

まとめ

企業研修の概要や具体的な種類について紹介しました。

従来、企業研修は研修会社による対面のプログラムが主流でしたが、近年ではオンラインコミュニケーションの発展により、オンライン研修も積極的に取り入れられるようになりました。ライブ配信はもちろん、録画済みの動画で学べるオンデマンド研修も増えたことから、より短時間かつ高頻度に企業研修を実施することも可能になっています。

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