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人事になったら知っておきたい10のこと 〜人事トレンド編〜 第1回

「なぜタレントマネジメントシステムが注目されているのですか?」

  • 公開日:2022/05/23
  • 更新日:2024/07/04
「なぜタレントマネジメントシステムが注目されているのですか?」

初めて人事になったとき何から学べばよいか、どのように情報収集をすればよいか、人事に異動された方からよくご相談をいただきます。 人事は、変化の激しい世のなかの動きと連動しながらも、自社の事業や戦略に合った企画を打ち出していく必要があります。そのため、「年々忙しくなっている」という声もお聞きします。 前回シリーズでは、人事のなかでも、人事企画・人材開発のみなさまのお役に立ちそうな知識を基礎編としてお届けしました。今回は、コロナ禍で大きな変化を迎えている人事トレンドについて解説します。 本連載では、人事のなかでも、人事企画・人材開発のみなさまのお役に立ちそうなトレンドのテーマを回ごとに取りあげ、ストーリー仕立てで紹介していきます。架空のキャラクターである人事担当の北山さんが、ベテラン人事であるフクロウ先輩と共に人事トレンドを学ぶコラムです。

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登場人物のプロフィール
プロローグ
第1章 なぜタレントマネジメントシステムが注目されているのですか?
第2章 タレントマネジメントとは?
第3章 タレントマネジメントシステムでできること

登場人物のプロフィール

北山ともこさん

北山ともこさん
設立12年、社員300名のIT企業に勤務する、新卒入社5年目の社員。2年間は営業部に所属していたが、人事部へ異動して3年目になる。はじめは育成担当だったが、今では人事業務に幅広く関われるようになった。趣味はカフェ巡りとアクセサリー作り。

フクロウ先輩

フクロウ先輩
同社、人事12年目のベテラン社員。人事企画や社員育成のほか、組織活性などの職務も経験。特に人事部メンバーの育成に力を入れており、北山さんのことも気にかけている。
なぜフクロウの姿をしているかは社長と人事部長以外知らない。

プロローグ

人事部在籍3年目になった北山さん。人事領域で注目を集めている話題やキーワードについて、ベテラン人事担当のフクロウ先輩から指南を受けます。

本日のテーマは、テレワーク推進によりデータ活用やDX推進が加速し、注目されている「タレントマネジメントシステム」です。

第1章 なぜタレントマネジメントシステムが注目されているのですか?

フクロウ先輩「今日は人事制度改定のプロジェクトのキックオフだ。北山さんもプロジェクトメンバーだったね」

北山さん「はい! なんとかついていけるように頑張ります!」

フクロウ先輩「今回はなんといっても、タレントマネジメントシステムの導入を予定しているからね。忙しくなるよ!」

北山さん「そういえば、最近タレントマネジメントシステムの広告をよく見かけるようになりました。なぜタレントマネジメントシステムが注目されているのですか?」

フクロウ先輩「よし、一緒に考えてみようか!」

フクロウ先輩のワンポイント解説

タレントマネジメントシステムが注目されている背景には、人材データをもとにした評価や昇進・昇格、異動・配置が求められるようになったことがある。さらに、コロナ禍によってテレワークなどの働き方が多様化し、企業内のDX(デジタルトランスフォーメーション)も活発になったことも要因として挙げられる。

フクロウ先輩のワンポイント解説フッター

第2章 タレントマネジメントとは?

北山さん「そもそも、タレントマネジメントシステムとは、具体的にどんなものなのでしょうか?」

フクロウ先輩「そうだね。まずはタレントマネジメントとは何か、押さえておこう!」

「タレントマネジメント」とは人事マネジメント手法の1つを指し、社員の能力や資質、経験値などの人材情報を一元管理したうえで、最適な人事配置や人材開発を行うこと。

(用語集)タレントマネジメントとは

フクロウ先輩のワンポイント解説フッター

北山さん「社員の数や情報が多くなると、情報は一元管理した方が探しやすいですもんね」

フクロウ先輩「そうなんだ。社長や人事が全員の顔や仕事内容を熟知していれば、システム化はしなくてもいいかもしれないね」

北山さん「それに、今はシステム化でいろいろなことが実現できますもんね。情報を集めたり、検索したりするだけでなく、組織づくりにも役立ちそうですね」

フクロウ先輩「そうだね。システムについて考える前に、もう少しタレントマネジメントについて知っておこうか」

フクロウ先輩の「もっと知りたい!」

タレントマネジメントにはどんな課題があるだろう?

よく挙げられるのが、「人事業務の効率化」だ。例えば、Excelによる評価運用の限界は多くの会社で問題になっている。

さらに、戦略人事が求められる昨今は「人事機能の向上」も大きなテーマになる。例えば、異動・配置の場面では、職務定義が明確になっておらず、最適な配置ができないことも問題になることが多い。

タレントマネジメントフロー
フクロウ先輩の「もっと知りたい!」フッター

北山さん「こうして、タレントマネジメントの主な問題を見ると、人事制度と連動していないと活用しにくそうです」

フクロウ先輩「そうなんだ。職務定義や登用基準も人事制度として明確にしておかないと、社員にとって納得感のあるタレントマネジメントは実現しないよね」

北山さん「だから私たちの会社も、人事制度の改定と共にタレントマネジメントシステムを導入しようとしているんですね」

フクロウ先輩「そのとおり!」

北山さんフクロウ先輩1

第3章 タレントマネジメントシステムでできること

北山さん「タレントマネジメントシステムといっても、いろいろなツールがありますよね」

フクロウ先輩「そうだね。基本的には、人事データを蓄積するデータベースがあって、利用目的によって活用できるアプリケーションがさまざまあるんだ。ツールによって特徴は異なるから、どんな活用をしたいかで比較検討できるといいね」

北山さん「活用したい目的の範囲が広くなればなるほど、ツールの導入も時間と労力がかかりそうですね。しっかり要件を定義しないと!」

フクロウ先輩の「もっと知りたい!」

タレントマネジメントシステムの活用レベルを考えてみよう。

よくあるお悩みのExcelによる評価運用からの脱却はレベル2の「見える化」だ。レベル3は人事イベントやマネジメントにおける活用、レベル4は組織づくりに活用できる段階ともいえる。

活用レベル

詳しくはこちら
経営・人事と働く社員 双方の視点からの導入ポイント
個の可能性を最大化するタレントマネジメントシステム


導入事例
「カオナビ」導入によって、短期間で支店の垣根を取り払うことに成功し、「多支店協働プロジェクトチーム」が生まれてきた

フクロウ先輩の「もっと知りたい!」フッター

北山さん「私たちの会社だと、レベル3の〈人事イベントでの活用〉が今回の導入目的になりますね!」

フクロウ先輩「そうそう。よく情報をキャッチアップしているね!」

北山さん「もちろんですよ、もう人事3年目ですからね! コロナ禍を経験して、人事もより一層強い機能にしていかなくちゃ、と思っています」

フクロウ先輩「そうだね。経営メンバーと一緒に、強い会社にしていけるといいよね。それから、より柔軟に、社員が働きやすくなるようタレントマネジメントシステムを活用していこう!」

北山さん「はい!」

北山さんフクロウ先輩2
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