課題解決のポイント
戦略の実行フェーズで問われる3つの課題を突破する
コミュニケーションエンジニアリングでは、戦略の実行フェーズで多くの企業が躓き停滞している状況を、3日間程度の合宿セッションを通じて、一気に突破するような取り組みを多くの企業に提供しています。
合宿セッションに参加していただくのは、主に事業の主要な幹部です。戦略の推進には、まず幹部たちが一丸となって本気で取り組む態勢を作るのが不可欠だからです。その後は、必要に応じて下の階層に展開していきます。事業トップには、合宿セッションにオブザーバーとして参加していただきます。
人が何かをやろうとする強い意志や覚悟をもつとき、その思いの核には、必ず何らかの「したい」という思いがあります。「やらねばならぬ、やるべき」で動く人にも、その思いの裏には、「したい」という望む思いが強くあるのです。会社の危機をどれだけ訴えても、会社の存続に強い思いがない人には危機感は宿りません。だからこそ、われわれは「したい」思いを徹底的に鼓舞するアプローチをとります。
この合宿を利用する多くの企業や部門は、さまざまな問題や障害があり戦略課題が停滞している状態にあります。そうしたとき、目標とギャップの分析、原因究明、対策といった合理的アプローチをとりがちですが、われわれはそのようなアプローチを一切とりません。「したい」気持ちを鼓舞することに、徹底的に集中するのです。問題・障害を突破するにふさわしい意欲があって初めて、現実を直視できるようになり、問題突破の試行錯誤が持続的に行われると考えているからです。
その原動力となる「したい」思いがどこに宿っているかは、人や会社によってさまざまですが、どこかに必ずあります。例えば、以下のようなことです。
- 会社、仲間、製品、技術、顧客、地域などへの愛着
- 自分の誇り・プライド
- 仲間の決意や思い
- 信用する人からの期待・信頼
自身や仲間のこれまでのヒストリー、喜怒哀楽、こだわり、自信の拠り所になっている成功体験。役割や立場を超えて、そうしたことを存分に対話し、交流していくと、各自のなかに「したい」思いがあふれてきます。その状態で、現実をしっかり見つめ、やるのかやらないのかを選択してもらうと、多くの人は前向きな選択をします。その際、研修に集まった関係者が覚悟決め、一緒に問題を解決していこうとする空気を醸成することが重要です。うまくいかないとき、その背景には必ず、「二律背反」や「組織間の連携」といった問題が潜んでいます。それらを解決するために、研修内で一致団結した状態を作るのです。
二律背反に立ち向かうチーム、目先の損得を超えて、ともに戦略を実現していこうとする同志は、深いレベルの信頼があってこそ実現できるものです。「あなたがそこまでやると言うなら、私もリスクを負おう」と、皆が思えるようなチームを作ることが先決です。われわれは、その実現を第一に考えています。
施策事例
事例1情報通信サービス関連企業
何をやっても動かなかった戦略が動き出した
- 背景
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- 大手メーカー1社からの受託開発が8割で、かつては超安定企業だった
- しかし、リーマンショックを機に仕事が半減した
- 新規顧客開拓、新規事業開発が急務だったが、思うように進まなかった
- 施策
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- 事業幹部の部長層に3日間の合宿セッションを実施
- その後も、テーマに応じて1日程度のセッションを数回実施した
- 新しいサービスが創られ、市場にリリースされた
- これまであまりなかった営業と開発の連携によって、新規の顧客、新規の受注が目に見えて増えてきた
- 売上の規模自体はさほど変わっていないが、新規顧客・新規サービスの売上が2割を占めるに至った
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