事業の提供価値を描くためには、ジョブ理論をベースとした、バリュープロポジションキャンバスがよく用いられます。「山の図」とは、そのバリュープロポジションキャンバスをさらに発展させた、より事業の価値を1つのストーリーとして描きやすくしたアプローチのことです。
本コースでは、現在の提供価値との向き合い方に対する問題や企業における課題を紹介しながら、「山の図」を使って、事業をよりナラティブに描くための方法を学びます。
どのような価値を提供するのが正しいのか、という正解探しのアプローチではなく、オリジナリティある提供価値を描き出すための「心技体」を体感する3時間のプログラムです。
新規事業開発の必要性が多くの企業で増している昨今、顧客の声を聞こうという声は広がってきたものの、実際にその顧客の声をどのように事業の価値に昇華すれば良いのかわからない、という方は多いのではないでしょうか?
バリュープロポジションキャンバスを始め、整理のためのフレームワークは数多く存在しますが、うまく使いこなせなければ単なる穴埋めになってしまいがち。フレームワークのそれぞれの項目同士の関係もわからないまま、記入した内容をうまく説明もできないということも、少なくありません。
本来「価値ある事業」というものには、物語(事業のストーリーや、事業の主体となる人が紡ぐナラティブ)が欠かせません。
またオリジナリティある新しい価値というものは、見つけるものではなく、描き出すものです。単に情報を整理すれば見えてくるものではなく、自ら試行錯誤して、価値が生まれる物語や関係性を描き出すことが求められます。
「山の図」では、バリュープロポジションキャンバスなどの背景理論にもなっているジョブ理論の考え方をベースに、一人一人が試行錯誤しながら描き、そしてその物語を語れるようになることを念頭において開発された、新しいキャンバスです。
本講座では、事業の提供価値を描く上で生じやすい問題や課題を紹介しながら、「山の図」というキャンバスでの試行錯誤の仕方を学び、実際に既存の事業を例に事業の提供価値を紐解いたり、描き直してみることに取り組みます。
受講後には以下の状態を目指します。
●提供価値を試行錯誤しながら描くための要点を掴めている
●自社を始め、様々な企業の事業についての提供価値を紐解くことができるようになっている
●「山の図」を用いて、新しい事業を描き始めるイメージが湧いている
担当講師が変更となる場合がございますのでご了承ください。
●イントロダクション
●提供価値を描く上での”落とし穴”と”心構え”
●「山の図」の描き方
●試行錯誤の仕方と、物語の伝え方
開催地 |
WEB
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期間 | 3時間 | 総研修時間(食事時間を除く) | 3時間 |
開催時間 | 3時間(09:00~12:00、13:00~16:00、17:00~20:00の時間帯) |
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受講費用 | 15,000円/名(税抜) ※チケット制対応あり |
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受講対象 |
中堅層リーダー管理職層部長・経営層 新規事業開発や経営企画部門など、自社の事業やサービスの価値を描きたい方に特におすすめです。
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事前課題 /準備 |
あり 当日、研修で使用するファイルを事前配布しています。受講者サイトの事前課題ボタンからPCにダウンロードし、事前課題に取り組んだうえ研修に臨んでください。 オンライン受講の接続情報につきましては、 各書面(受講票、メール等)に記載のあるご自身が参加されるクラスをご確認のうえ、ご参加ください。 |
アイデア出しを行う前のビジョンを明確化が重要であることを講義で学びました。これまでアウトプットを急いで、ビジョンが定まらない状態でアイデア出しを行うことが多かったため、今後は改めてビジョンの明確化に注力したいと考えています。また、「山の図」の資料をブレインストーミングの際に、活用してみようと思います。
講義中に作成した山の図の中で、「誰が喜ぶか?」という問いは、改めて大切だと感じました。自分が担当する業務にも活かしていきたいと思います。
目の前で顧客が直面している問題にフォーカスするだけでなく、その顧客がどのような「進歩」を目指しているか、その進歩においてどのような障壁があるか、そしてそれをどう乗り越えるかという「山の図」全体を俯瞰することが必要性を学びました。
価値観の変化を促す課題のストーリーを見つけることが大切だということを学びました。また、共に課題を解決したいという志を持った仲間が集まるようなストーリーの重要性に改めて気づきました。
関係者と繰り返し協議し、お客様のニーズから目指すべき目的を明確にしていく必要があると感じました。
何を目指すかが重要であり、その目的が明確であれば、共感する人たちが集まるということを学びました。
変化の速度が加速的に増す中で、どのような企業であっても、新しい事業創出が求められるようになってきているのではないでしょうか?
新規事業とは、これまでにないような事業を生み出すこと。すでに成功している事業の真似をするだけでは当然うまく行きませんし、一方で何も手がかりがない中で考えろと言われてもな…という方も少なくないと思います。
また、現場に行って課題を見つけてこい、と言われ、行っては見たものの、見つけられるのは誰しもが見つけられそうな課題ばかりになってしまうと、悩まれている方もいらっしゃると思います。
こうした中で、新しい提供価値を見出すために足りていないのは、試行錯誤して考えるための「道具」ではないかと考え、この「山の図」を生み出しました。ぜひ道具について学びながら、道具を使いこなし、試行錯誤しながら自ら新しい提供価値を見つけられるようになっていただければと思います。
豊富な経験とテーマに精通したプロが効果的な学びを支援します。
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小田 裕和(オダ ヒロカズ)