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オンライン研修とは? メリット・デメリットや始め方を徹底解説

  • 公開日:2021/03/19
  • 更新日:2024/06/07

オンライン研修は、講師や受講者が同じ場所に集まることなく、オンライン上で開催される研修です。ZoomなどのWEB会議ツールを使って行います。

オンライン研修では、対面の研修と異なり長距離の移動が不要となるため、離れた拠点に勤務する社員でも参加できるなどのメリットがあります。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、移動が最小限ですみ、一堂に会することも不要なオンライン研修の需要も高まりました。

オンライン研修サービスや集合研修や自主学習(E-learningやテスト、読書など)との違いについてはこちら
オンライン研修とは~背景とそのメリット~

以下では、オンライン研修のメリットとデメリット、録画型・リアルタイム型といった種類についての解説や、導入の進め方などをご紹介します。

オンライン研修のメリット・デメリット

オンライン研修のメリット・デメリット

2020年の新型コロナウィルス感染防止対策の影響を受け、オンライン研修の必要性や有用性に注目が集まっています。しかし、オンライン研修の本格導入を検討中であれば、あらかじめその有用性とあわせて注意すべき点も押さえておくことも重要です。ここでは、オンライン研修のメリット・デメリットをご紹介します。

■オンライン研修のメリット

(1)遠方の社員でも自宅や拠点オフィスから受講できる

全員が1箇所に集まって実施する集合研修と異なり、インターネットに接続できる環境と機器が揃っていればどこにいても受講可能です。これにより地方拠点の受講者も出張などの負担なしに研修に参加することができます。

(2)コストが削減できる

交通機関の利用や宿泊などが発生しないため、研修参加時の交通費や宿泊費が発生しません。また、全員が集合できる会場を用意する必要もありません。

(3)参加者の業務調整負担の軽減

研修前後の移動時間を確保する必要がなくなるため、集合型に比べて業務時間の調整がしやすくなります。
短時間の研修であれば会議の直後に研修を受講したり、業務の合間に研修を受講したりといったことも可能になります。

■オンライン研修のデメリット

(1)参加者側のネットワーク環境により快適に受講できない場合がある

参加者側の受講環境を均一に保てないため、ネットワークの接続状況が悪かったがために、講師の話を十分に聞き取れなかったり、画面が粗くなり資料の文字が読み取れなかったりといった参加者が出てくる場合もあります。場合によっては、研修中に通信が遮断されたり乱れたりして、受講ができなくなるケースもあります。
オンライン研修を企画する際には、参加者が十分なネットワーク環境が用意できているか確認することをおすすめします。

(2)参加者の受講状況や集中度が分かりにくい

オンライン研修では、カメラを使っていたとしても写っている範囲しか見ることができません。参加者が多い研修の場合には、一人ひとりの表情を見ることも難しい場合があります。
そのため、参加者が研修の内容を理解しているかどうか、メモを取るなどして意欲的に受講しているかどうかなどが分かりにくいことが、オンライン研修のデメリットのひとつです。

(3)実習型や技術の習得を目的とした講習には適していない

研修内容に、実務に必要な手技や接客技能などを習得するための項目が含まれている場合、オンライン研修では対応が難しい場合があります。ワークショップや実習をともなった研修をオンラインで行う際は、実施に相応の工夫が必要となる可能性があります。

(4)グループワークやディスカッションがしづらい

オンライン研修では、ワークやディスカッションを通して研修への理解を深めることが難しい点もデメリットの1つです。
ただし、参加者をグループ分けして行うブレイクアウトセッションや、ワーク用の資料を事前に準備しておくことで、オンライン研修でもグループワークやディスカッションを効果的に行うことは可能です。

オンライン研修の種類

オンライン研修には、大きく分けて録画型とリアルタイム型の2種類があります。ここでは、それぞれの研修の特徴についてご紹介します。

■録画型オンライン研修

各参加者が、あらかじめ録画された講義を視聴して受講する形のオンライン研修です。好きな時間に何度でも見直すことができ、反復することで受講内容をより深く習得できるメリットがあります。
その反面、講師や他の参加者とのコミュニケーションが取れないため、その場での質疑応答もできません。
不明点をその場で解決したり、講師や他の参加者と交流を図ったりすることが難しくなるデメリットもあります。

■リアルタイム型オンライン研修

リアルタイム型のオンライン研修は、ZoomなどのWEB会議ツールを使用して実施されます。その場でチャットによる質問やディスカッションができるため、疑問点の解決や有用な議論の創出につながるメリットがあります。
ただし、研修の内容をアーカイブ保存などで再度視聴できない場合は、反復学習ができないデメリットもあります。決められた日時に合わせて参加する必要がある点も、忙しい社員にとってはネックになるでしょう。

今後のオンライン研修のあり方

今後のオンライン研修のあり方

2020年の新型コロナウイルス感染症流行を契機に、ビジネス研修における今後の学習方法としてオンライン研修の有用性が大きく見直されました。アフターコロナと呼ばれるこの先の社会において、オンライン研修は新しい人事教育の主流の一つとなっていくでしょう。

また、「座学はオンラインで、会話や手技をともなう実技講習は対面で」など、オンライン研修とその他の方法を組み合わせて柔軟に対応することも可能です。

オンライン研修の今後に関しては、以下のコラムもぜひご参照ください。
●学びのオンライン化の未来

オンライン研修の始め方

今後は、社内教育にオンライン研修を取り入れる企業がさらに増えていくことが予測されます。新たにオンライン研修を取り入れるためには、どのような手順で準備を進めれば良いのでしょうか。
ここでは、オンライン研修の始め方を順にご紹介します。

(1)WEB会議システムを契約する

ZoomやSkypeなど、オンライン会議を行えるツールのなかで自社に最適なものを選定し、サービスの契約を行います。外部の研修サービスを利用する場合は、指定ツールを確認します。

(2)オンライン研修に必要なツールを準備する

研修にはパソコンやスピーカー・イヤホン、マイク、インターネット接続などが必要となるため、全参加者および講師がそれらの機器や環境を準備しなければなりません。
また、(1)で選定・確認したWEB会議ツールを、研修開始までに参加者全員が使用できるか確認しておく必要があります。

(3)参加者にオンライン研修のテクニカルトレーニングを実施する

ネットワークの接続状況やWEB会議ツールの動作状況を確かめるため、研修前にトレーニングを行って操作方法の習得や環境確認をする機会を設けましょう。オンライン会議・研修に不慣れな社員もスムーズに受講できるよう、受講マニュアルなどを整備しておくと有効です。
自社で研修を実施する場合、講師側も回線状況や周辺機器の動作チェック、会場の画面への映り具合や音声状況などを整えておかなければなりません。

(4)研修内容や日程を決めて告知する

自社研修の場合、研修実施の準備が整い次第、具体的な研修内容や実施日程を決め、参加者への告知を行います。各参加者に、快適に受講できる場所を自宅やオフィスで確保してもらっておくことも重要です。

(5)研修資料を事前に共有する

研修に用いる資料を作成してPDFやスライドなどのデータにまとめ、研修実施前に参加者へ配布します。
各参加者にも資料に目を通してもらい、参加者側で必要な予習事項があれば当日までに実施してもらうことも手です。資料の内容に関する講習が短時間で行えれば、チャットによる質疑応答やディスカッションの時間を多く取ることもできます。

おわりに

遠隔地の事業所やテレワーク時の打ち合わせに、オンライン会議を活用してきた企業も少なくないと思います。これからは人事教育にもオンライン会議ツールを利用して行う、オンライン研修を取り入れる機会さらに増えていくことでしょう。
オンライン研修を早期に成功させるためには、ツール導入時の事前準備や動作環境の確認のほか、資料を事前共有するなどの準備が大切です。研修内容の吟味と併せ、ネットワークをはじめとする必要なインフラなどを再確認し、スムーズで安定した受講状況を実現しておきましょう。

オンライン研修についてはこちらのページで詳しくご紹介しています。
◆オンライン研修のご案内

オンライン研修については、以下のコラムでもご案内しています。ぜひこちらもご参照ください。
●互いに学び合うオンライン研修を実施するために

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