用語集
ビジネススキルとは? 意味や種類・スキルアップの方法
- 公開日:2021/03/19
- 更新日:2024/08/27
ビジネススキルとは?
ビジネススキルとは、さまざまな業務の遂行や経営上の意思決定など、幅広いビジネスシーンに必要な技能を指す言葉です。スキルという言葉が使用されるときには、「特定の物事を成し遂げるために習得する高度な技能」との意味を持つことがあります。つまりビジネススキルは、訓練や学習などに励んで培われる、実践に活用できる特殊な技能ともいえます。
ビジネススキルのなかには、特定の業務を行うために求められる専門的なものや、あらゆるビジネスシーンに役立つ汎用的なものなど、多種多様な種類があります。どのようなビジネススキルにも共通しているのは、スキルを身に付けることが、仕事の成果や業務の効率化・生産性向上などに繋がる点です。
今必要なビジネススキルとは? 第1回
今さら聞けない「ビジネススキル」とは何か?
ビジネススキルと似た言葉との違い
ビジネススキルと似たような言葉はいくつもありますが、厳密にはそれぞれ意味合いやニュアンスが異なります。ではここからは、特にビジネススキルと混同しやすい用語をピックアップし、使われ方の違いなどを簡単に解説していきます。
スキルと能力の違い
能力とは、何かしらの物事を実行するために根本的に備わった力を指す場合が多く、例えば身体機能や性格なども含んで使われるケースが多々あります。どちらかといえば、能力は先天的な才能や適性に近く、一方でスキルは後天的に身に付ける力を示します。いわばスキルの基礎となるのが能力といったイメージです。
スキルと知識の違い
知識とは、頭に入っている情報を指すのが一般的で、例えば特定の物事に対する理解や判断の基本となるものです。スキルは、具体的な作業や行動をする実践的なアウトプットであり、知識があっても現実の場面で力を発揮できなければスキルを発揮できているとはいえません。知識を使って、スキルを発揮するようなイメージです。
スキルと技術の違い
技術とは、特定の物事の生産・制作・処理などをするための手段を指し、対個人に限らず、一般的には社会で認められたテクノロジーも含まれます。例えば宇宙工学やインターネットなど、科学分野の応用的な知識や手段といったニュアンスもあるのが技術です。一方でスキルは人間による行動・動作・処理に対して使われることが多く、具体例としてはプログラミングやデザインなど、個人単位でも発揮できるものを示します。
ビジネススキルの種類
社会人として仕事をするうえで必要なビジネススキルには、数多くの種類が存在しています。なお一般的には、アメリカのハーバード大学教授で経営学者のロバート・L・カッツ氏が提唱した、次のような3つに分類されるビジネススキルが基本とされています。
テクニカルスキル
テクニカルスキルは各業務を遂行するための技能全般を指し、特定の作業・処理を実行したり、顧客に対応したりする際に役立つものです。テクニカルスキルのなかには、各業界・職種に限って求められる専門型の技能や高度な特化型技術をはじめ、幅広いビジネスシーンで活用できる汎用型の技能もあります。具体的には、専門型・高度な特化型として、医師・士業などに必要な国家資格や、システム開発・設計・マーケティング・経理・商談といったスキルが挙げられます。
また汎用型の代表例としては、PC処理・情報収集・資料作成・スケジューリングなどのスキルがあります。さまざまな業界や職種で必要となる、電話応対やメール作成などの基礎業務に役立つビジネスマナーも、テクニカルスキルの1つです。なお以下のような、新入社員向けのビジネスマナー研修に使える講座もあるので、ぜひご活用ください。
ヒューマンスキル
ヒューマンスキルは、さまざまな立場の人との良好な人間関係を構築するのに役立つ、対人に関する技能です。例えば同僚・上司・部下といった社内の仲間との連携を強めたり、顧客からの信頼を得たりするのにヒューマンスキルが大きく影響します。具体例としては、コミュニケーション力・コーチング力・ヒアリング力・交渉力・プレゼンテーション力・リーダーシップなどが挙げられます。なかでも代表的なコミュニケーション力やコーチング力を磨ける以下のような講座もあるので、ぜひ活用してみてください。
コンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキルは、さまざまな問題や事象を本質的に捉えるために必要とされる、概念化能力とも呼ばれる技能です。コンセプチュアルスキルを身に付けることで、現状を深く分析したり、知識や情報をもとに仮説を立てたりなど、おもにビジネス上の根本的な課題解決ができるようになります。コンセプチュアルスキルの例としては、ロジカルシンキング・水平思考・俯瞰力・探求心・柔軟的発想・好奇心などが挙げられます。なかでも代表的な、論理的思考ともいわれるロジカルシンキングの習得に向けた、以下のような研修もあるので活用してみてください。
効率よくスキルアップする方法
では実際に、ビジネススキルの習得や向上に活用できる、具体的な方法についても見ていきましょう。
外部の研修サービスやセミナーに参加する
ビジネスパーソンや各企業が利用できるサービスとして、特定分野に詳しい専門家による研修やセミナー、勉強会なども数多く開催されています。さまざまなテーマや内容のプログラムがあるので、求めるビジネススキルや参加できそうな開催地などから検索し、より効果の高そうな講座を選んでみましょう。なかには無料サービスやオンライン講座などもあり、必要に応じて柔軟に活用できます。また外部のサービスを使うことで、社外のビジネスパーソンと接する機会にもなり、人脈が広がったり情報交換ができたりするチャンスにも期待できます。
会社で活躍している人から吸収する
社内でも、高い成果や生産性などを達成している人材は、その業界や職種に必要とされる確かなスキルを持っています。例えば営業職なら、商談における会話の流れやクロージング方法など、お手本として社内で共有し合うのも良い方法です。社内の成功事例を集めたマニュアルや、社員同士で意見交換ができる相談会などがあると、実際に活躍する人材からのスキルの吸収もしやすいでしょう。
資格取得を目指す
例えば国家資格や民間検定などの取得を目指して、集中的に勉強をすることでスキルアップを図る方法もあります。その業界や職種に関連するもの以外にも、資格を取ることで確かなノウハウが身に付けば、それを生かして新たな挑戦ができる可能性も出てくるでしょう。また資格取得のように、明確な目標を設定することで、スキルアップに向けたモチベーションを維持しやすいメリットもあります。
まとめ
ビジネスや経営には確かな正解がないうえに、現代は社会情勢やテクノロジーなどの変動が激しく、将来的な不確実性も高いVUCAといわれる時代になっています。そうしたなかでも、時代に取り残されない組織としてパフォーマンスを高めていくためには、社員一人ひとりが確かなスキルを磨くことが欠かせません。
またビジネスを取り巻く環境も、変化しやすい現代に対応できる組織を構築するには、各人材で幅広いスキルをカバーしていく必要があります。なお以下のプログラムでは、組織の課題などに応じて、より適切な講座を選べるビジネススキル研修を実施しておりますので、組織力向上を目指す際にはぜひご活用ください。
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