OJTとは
OJTとはOn-the-Job Trainingの略称であり、日常の仕事を通じて必要な知識・技術・技能・態度などを身に付けられるよう、意図的・計画的に指導することを指します。企業内で行われる能力開発方法の一つであり、主として新入社員や若手を対象に制度化している企業が多いです。
OJTリーダーに求められる役割やOJTリーダーの育成方法をご紹介いたします。
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OJTリーダーに求められる役割は多岐にわたりますが、代表的なものとして以下の3つを挙げることができます。
【1】仕事への責任感を持たせる
学生時代は「まだ学生だから」という理由でバイト先などでも注意されることも少ないです。そのため、学校を卒業して新社会人になったばかりの新入社員のなかには、仕事への責任感が希薄な者もいるでしょう。このような社員に対しては、仕事への責任感を持たせることから指導を始める必要があります。
クライアントからの信頼は、約束を守ることの積み重ねによって得られます。納期やアポイントメントといったクライアントとの約束は、確実に守らなくてはなりません。仕事への責任感を持たせるために、約束を守ることの重要性をしっかりと理解させましょう。
【2】報告・連絡・相談(ホウレンソウ)を教える
会社はチームプレイであり、自分一人で進めることはできません。他のメンバーとのコミュニケーションが不可欠です。特に会社の仕組みや業務理解が不十分な新人や後輩の場合、自分一人で業務を進めてしまったり、逆に判断できなかったりする場面が出てきます。
そのため、他のメンバーとスムーズな意思疎通が取れるように、「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」を教えることが重要です。
まずは、報告・連絡・相談のそれぞれの違いを指導しましょう。
「報告」は部下が上司へ仕事の経過や結果を上司に伝えること、「連絡」は自分の意見を含めずに簡単な情報を関係者へ伝えること、「相談」は迷ったときに同僚、先輩、上司から助言をもらうことを指します。
また、新人や後輩にホウレンソウを身に付けてもらい、進捗状況をその都度報告させることで、自分の業務を持ちながら指導を行うOJTリーダーの業務負荷を軽減できる、副次的効果も期待できます。
【3】やる気を高める
入社したばかりはやる気に満ちあふれていても、次第にやる気を失ってしまい、せっかくの才能を生かせないケースがよくあります。このような状況に陥る原因の1つは、OJTリーダーの指導法です。
まだ半人前の新人や後輩がさまざまな場面で失敗するケースは少なくありません。きちんと相手の話を聞かずに怒ってしまうようでは、相手を萎縮させてしまいます。どんなときでも相手の話をさえぎらずに相手の意見に耳を傾け、相手に主体性を持たせることが大切です。
OJTリーダーの育成方法
それでは、どのようにしてOJTリーダーを育成していけば良いのでしょうか。まずは、組織として新人や後輩を育成する理由、人材育成の方針を理解した上で、自分に求められる役割や心構えを明確にすることが重要です。
OJTリーダーが特に身に付けなければならないスキルとして、コミュニケーションスキルが挙げられます。
例えば、グループワークを実施して受講者同士でフィードバックを行う機会を設けます。自分に足りないスキルや自分のコミュニケーションの特徴を知ることができたり、相手のパーソナリティーに応じた効果的な働きかけ方も学ぶことができたりするため、コミュニケーションスキㇽの向上が期待できます。
もし、会社で機会を設けることが難しい場合は、研修に参加することも有用です。リクルートマネジソリューションズでは、実践的なコミュニケーションスキルを学べる研修をご用意しております。
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おわりに
新人や後輩の話に耳を傾けずに、自分の考え方を押し付けてしまうOJTリーダーもいます。しかし、そのようなOJTでは、指示待ちの人材しか育ちません。コミュニケーションを通じて、一人ひとりの個性や可能性を引き出す意識を持つようにしましょう。
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