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導入事例

新任主任層にマネジメント研修を実施し、若いうちからマネジメントにチャレンジしてもらう

学校法人 三幸学園

新任主任層にマネジメント研修を実施し、若いうちからマネジメントにチャレンジしてもらう
  • 公開日:2023/10/16
  • 更新日:2024/07/09

事例概要

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背景・課題

三幸グループには、「若手社員に責任ある仕事をどんどん任せていく組織風土」があります。早ければ20代のうちに主任に昇格します。主任層は「責任者の右腕」として、主業務に加えて、担当部門の部下育成・評価まで任されます。「プレイングマネジャー」といってもよいくらいの業務内容なのです。そのため、新任主任層に向けたマネジメント研修はむしろ必須と捉えています。

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検討プロセス・実行施策

新任主任時にマネジメント研修を受講した実体験としては、第一に「マネジメントの原理原則」を学べました。第二に、「自らの特性・強み・弱みを見つめ直し、自分なりのマネジメントスタイルを模索し始める機会」になりました。第三に、集合研修で「マネジメントの悩みについて主任同士で相談できる場」でもありました。主任が上司以外の相談相手を得るという意味でも貴重な場です。

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成果・今後の取り組み

現在、三幸学園では人事制度変革を進めている真っ最中です。管理職として昇進するキャリアパスに加え、専門職として昇進するキャリアパスを設ける「複線型キャリア」の人事制度に変更します。研修の大改革も進めていますが、新任主任層に向けたマネジメント研修は欠かせないため、大きく変えるつもりはありません。専門職キャリア社員にも継続して受講してもらう予定です。

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背景・課題

主任層が部下育成・評価まで任されるから、マネジメント研修が必須

主任層が部下育成・評価まで任されるから、マネジメント研修が必須

上田:私たち三幸グループは、教育事業を担う「学校法人三幸学園」と、人材サービス・資格スクール事業を担う「株式会社日本教育クリエイト」を中心に、計7つの事業を展開するグループ企業です。三幸学園は、全国で64の専門学校、1つの大学、1つの短期大学、2つの高等学校を展開しています。

グループでは、ほかにも社会人向けの人材派遣事業、高齢者の生活に関わる介護事業、こどもの成長に携わる保育事業、美容事業、ダイビング事業などを幅広く展開しています。

私たちが大事にしているのは、「大企業のような強固さと、ベンチャー企業のような挑戦心」です。三幸グループは三幸学園だけで職員数が約9,500名、グループ全体で約11,000名(ともに2023年8月現在)の組織規模に成長しました。しかし一方で、いつまでも挑戦心を絶やさず、社員・顧客・取引先の幸せを追求しつづけようとしているのです。

佐藤:その挑戦心の証拠の1つが、「若手社員に責任ある仕事をどんどん任せていく組織風土」です。私たちは、若手が果敢にチャレンジし、活躍し、成長できる場を用意することで、新しいサービスを次々と生み出し、幸せの数を加速度的に増やしてきたのです。どれだけ大きな組織になっても、この風土を変えるつもりはありません。

例えば、三幸グループでは早ければ入社6年目、20代のうちに主任に昇格します。三幸グループの主任層は「責任者の右腕」として、主業務に加えて、担当部門の部下育成・評価まで任されます。一般的には「プレイングマネジャー」といってもよいくらいの業務内容なのです。そうやって、社員に早くから経営を実践的に学んでもらい、個々の挑戦心と成長スピードを高めているのです。

上田:ですから私たちの場合、新任主任層にマネジメント研修を提供するのは自然なことです。マネジメント業務をある程度任せるのですから、むしろ必須の研修と捉えています。そこで5年以上前から、リクルートマネジメントソリューションズのマネジメント研修(以前はQUADRANT、2022年以降はM-BTを利用しています。

検討プロセス・実行施策

自らの特性・強み・弱みを見つめ直し、自分なりのマネジメントスタイルを模索し始める機会になった

上田:実は、私自身が主任に昇格した際、リクルートマネジメントソリューションズのマネジメント研修を受講しました。その実体験の感想を述べたいと思います。

第一に、「マネジメントの原理原則」を学べたことが大きかったです。三幸グループの主任層は業務量が多く、マネジメント業務を効率的に行う必要があります。マネジメントの原理原則を学ぶと、何かあったときにそこに立ち返ることができ、短時間で質の高いマネジメントを行えるようになるのです。M-BTでは、集合研修前の「Web学習」でマネジメントの基本を学びますが、それを学ぶだけでも価値があると思います。

第二に、「自分の特性・強み・弱みを見つめ直す機会」になりました。マネジャーは、部下の想いや特性や長所をよく理解しながら、適材適所でより強い組織をつくることが求められます。そのとき、マネジャー自身も自らの強み・弱みをよく理解し、自分なりのマネジメントスタイルで臨むことが欠かせません。では、私にはどのようなマネジメントスタイルが似合っているのか。マネジメント研修を受講することで、それを模索し始めることができました。

第三に、集合研修で「マネジメントの悩みについて主任同士で相談できたこと」が貴重でした。私たちの新任主任層に向けたマネジメント研修は、主任実務を2~3カ月ほど経験した後に受講してもらう設計にしています。そうすると、各自が2~3カ月間のマネジメント上の悩みを抱えて集合研修にやってくるのです。集合研修では、その問題をどうやったら解決できるのかを一人ひとりが考えたり、みんなで話し合ったりします。

自らの特性・強み・弱みを見つめ直し、自分なりのマネジメントスタイルを模索し始める機会になった

佐藤:新任主任の多くは、例えば「マネジメントしながら、プレイヤー業務を効率的に実行する方法が分からない」という悩みを抱えています。集合研修では、このような悩みや問題について、皆でアドバイスし合ったり、知恵を出し合ったりします。

この相談し合う関係は、研修後も続くことがよくあります。主任の多くは、現場では上司以外に頼る存在がいません。新任主任層に向けたマネジメント研修は、主任同士が横のつながりをつくり、上司以外の相談相手を得るという意味でも貴重な場なのです。

さらに、研修講師が「こういう視点で組織を捉えることもできます」とか、「その部下をこのように見ることもできるのではないでしょうか」などと問いを投げかけてくれることも、受講者たちの大きなヒントになっています。

成果・今後の取り組み

人事制度を変革した後も、新任主任層に向けたマネジメント研修は継続する予定

人事制度を変革した後も、新任主任層に向けたマネジメント研修は継続する予定

上田:現在、三幸グループでは人事制度変革を進めている真っ最中です。管理職として昇進するキャリアパスに加え、専門職として昇進するキャリアパスを設ける「複線型キャリア」の人事制度に変更予定です。より多様な人材が活躍できるようにして、事業競争力や新規事業開発力を高めることがねらいです。

当然ながら、並行して研修の大改革も進めています。私たちは現在、複線型キャリア人事制度に適した研修・OJT体系を設計しているところです。特に、専門性を高めるための自己研鑽の場をさまざまな形で増やし、専門職のエキスパートを目指す社員が次々に出てくるような仕組みを構築していきたい、と考えています。

佐藤:まさにいま、私たちは研修を抜本的に見直す絶好のタイミングを迎えています。年次ごとの研修は本当に必要なのか。人事や上司が研修受講者を決めるスタイルで本当によいのか。現場が本質的に求めている学びとは何か。そうした根本的な疑問を大切にしながら、研修体系を大きくつくり替えているところです。

上田:しかし、研修体系がどのように変わるにしても、新任主任層に向けたマネジメント研修は欠かせないため、大きく変えるつもりはありません。管理職キャリアだけでなく、専門職キャリアの社員にも継続して受講してもらう予定です。専門職キャリア社員は、労務管理・採用・評価などには直接関わりませんが、リーダーとして周囲を巻き込んだり、部下を育成したりすることにはむしろ積極的に取り組んでもらいますから、マネジメントの基礎はやはり必要なのです。

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ソリューションプランナーの声

齋藤勇也の顔写真

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
ソリューションプランナー 齋藤 勇也

三幸学園様の人材育成における大きな特徴は「責任ある仕事を若手に任せていく」という点にあります。

数ある育成施策のなかの1つである「主任研修」にもその特徴は表れていて、三幸学園様では、多くの企業でマネジャー向けに実施する内容の研修を主任1年目の皆様に対して実施いただいています。

それは、自らのプレイヤー業務だけでなく、「三幸学園の将来を担う部下の育成」や「自組織の業務をさらに推進するための上位役職者の補助」など、一般的な主任の役割として求められる以上の期待がかけられていることの表れです。

私も実際に研修をオブザーブさせていただいた際、新任主任の方の「新たな期待に応えていこう」という気概と、「そのためにしっかりと考え方やスタンスをアップデートさせよう」という真っすぐな姿勢を感じました。

現在、三幸学園様は人事制度改定とそれに伴う教育体系の再構築の真っただ中にあります。
さらなる発展に寄与する教育体系となるよう、リクルートマネジメントソリューションズとしてより一層ご支援をしていきたいです。

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企業紹介

学校法人 三幸学園

教育事業を担う「学校法人三幸学園」と、人材サービス・資格スクール事業を担う「株式会社日本教育クリエイト」を中心とする三幸グループは、【教育×人材】を通して、社会問題の解決に取り組んでいる。三幸学園は、全国で64の専門学校、1つの大学、1つの短期大学、2つの高等学校を展開。また、首都圏を中心に保育施設や高齢者福祉施設を多数運営する。三幸学園の原点は、人材が不足していることによって、社会が困っている状況を解決したいという想い、すなわち「社会に必要とされる人材を育てる」ことにある。多くの卒業生が、三幸学園で学んだ「技能と心」を生かし、社会のあらゆる分野で活躍中である。

※記事の内容および所属等は取材時点のものとなります。 

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