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【座談会レポート】得られたのは「新しい自分らしさへの気づき」。Z世代新人が語るX-SHIP体験会の成果
- 公開日:2024/04/01
- 更新日:2024/06/28

弊社が2022年9月より提供している、Z世代向けの研修プログラム「X-SHIP(クロスシップ)」。前回のコラムでは、弊社のZ世代の社員向けに実施した「X-SHIP体験会」の様子をお届けした。X-SHIP体験会を経て、受講者の仕事の取り組み方や考え方に変化はあったのだろうか。今回は座談会という形で、X-SHIP体験会の受講者に当時のリアルな感想や、体験会での学びを職場で生かせているかどうかについて聞いてみた。
◆前回コラムはこちら
【体験レポート】Z世代新人・若手育成プログラム「X-SHIP」受講の醍醐味

- 目次
- 「研修時間は内職派」な受講者も引き込まれた、「海と船」の導入セッション
- 同世代からの言葉で、「知らなかった」「見失っていた」自分らしさに気づいた
- 体験会で気づいた「新しい自分らしさ」が、仕事のアプローチを変えるきっかけに
「研修時間は内職派」な受講者も引き込まれた、「海と船」の導入セッション
――先日、皆にはX-SHIPの主要コンテンツを体験してもらったけど、正直なところどうだった? 最初「この研修を受けて、意味ある?」とか思ったりしなかった?(笑)
A:実を言うと、私は研修をあまり真面目に受けないタイプなんです。前職のオンライン研修の時なんて、ほぼ内職していたくらい。でも興味がないわけではないので、「面白そうな話をしているな。もっと聞きたい」というきっかけさえあればスッと入り込めます。その点、X-SHIPは導入のセッションで「話を聞く姿勢」ができた印象ですね。
C:導入のセッションって、今の自分の状態を海と船に例えるやつ? あれ、よかったよね。会社と世代が同じという共通点以外は「初めまして」のメンバーが多かったなかで、まず相互交流しやすい空間をつくってくれたなって。
※X-SHIPでは今の自分の状態を「海と船」に例えて深掘りする。また、大量のテキストよりも、絵や映像からインプットするZ世代のスタイルに合わせ、X-SHIP全体を通して「ビジュアルデザイン」を積極的に取り入れている。(詳しくはこちら)
A:海と船というメタファーを使って話したから、普通の自己紹介よりも相手のコンディションをイメージしやすかったよね。言葉で具体的に「私の所属は何々、業務内容は何々。今は元気です」と伝えられたら、たぶん業務内容や所属に意識が行っちゃったと思う。でも体験会では、「初めまして。今は1人でイカダを漕いでいる気分。天気はマジで嵐だ」と言われたから、相手のコンディションや個性により焦点を合わせやすかった。

――メタファーを使うメリットが意外と大きかった?
C:大きかったです。「メタファーなら、業務レベルがまったく違う人の話にも共感できる」というのも、個人的に新しい発見でした。例えば私のグループには難度の高い案件に携わっているコンサルの方がいたんですけど、そんなすごい人の話でも「今は暗雲が立ちこめているけど、少し先の方には光が射し込んでいる。この荒波を乗り越えたら頑張れそう」と言われたら、「なるほど!」と理解できたんです。詳しく聞いていくと難しい業務内容がたくさん出てきて、全然分からなくなっちゃうんですけど(笑)。
D:「これから相互交流をしながら、自分らしさの理解を深めていきましょう」というテーマのなかで、最初に入社年数も業務レベルも関係なく、フラットに話せたのはよかったよね。研修のスタートラインに皆で立てた感じで。
A:即席のグループだったはずなのに導入でチーム感が出てきて、「皆の話をもっと聞きたい」と思えたのが、研修そのものへの関心も高めてくれた気がします。
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同世代からの言葉で、「知らなかった」「見失っていた」自分らしさに気づいた
――アイスブレイクはしっかりできていたということだね。「#ワーク」と「クエストセッション」という、2つのメインセッションについてはどうだった?
※「#ワーク」とは「自分の思う自分らしさ」をお互いに共有したうえで、相手に感じた「らしさ」を#で贈り合うというグループワーク。Z世代は細やかな感性の持ち主が多く、本人も気づいていない特徴に気づくことも多いため、#ワークにより相互に認知し合うと、場が活性化し、楽しみながら多くの学びを得ることができる。(詳しくはこちら)
A:印象に残っているのは#ワークですね。相手から見た「自分らしさ」を、その場で付箋に書いて渡してもらえるのがすごくよかったなって思っています。私は「ポジティブ」とか「行動が早い」という#をもらったんですけど、自分の思う自分らしさともマッチしていたので、「周りからもそう見えているんだ」と安心もしました。でも、逆に意外な「自分らしさ」を指摘された人もいたみたいです。
C:私がまさにそれかも。「あなたは人のために頑張れるタイプだね」と指摘されたんですけど、自分の思う自分らしさにはないものだったので、実はモヤモヤして帰りました。「え? 私ってそんな風に見える? 私のwill(=今やりたいこと)はそんなところにないけど」って(笑)。
――モヤモヤして、誰かに相談してみたりした?
C:OJTリーダーと毎日朝会で話しているので、「体験会で『誰かのために頑張れるタイプだよね』と言われたんですけど、どう思います?」と、すぐに聞いてみました。そうしたら「まさにそうだと思うよ!」と即答されて、また「ええ~!?」って。いい意味で自分らしさの幅が広がったし、自分らしさについて考える機会になりました。
B:私は「自分らしさを思い出した」感じです。最近ずっと仕事に忙殺されていたんですけど、#ワーク中に同じグループの人から「新しいものを発見するのが好きなんですね」と言われたんです。それで、「ああ、そういえば私それ好きだったなあ」って。「最近何か新しい発見はありました?」と声をかけられて、いかに視界が狭くなっていたかに気づかされました。

――Bさんはクエストセッションで「皆から意見をもらう側」を体験してもらったけど、そこで何か感じたことはあった?
B:素直に、皆から意見をもらえてよかったなって思います。実は体験会に臨む前は、「また周りから同じようなアドバイスをされるんだろうな」と、諦めのような気持ちがありました。ここ1年近くずっと自分のキャリアについて悩んでいて、仕事の意味づけもいろいろな方に相談しながら、散々やっていたので……。
でも今回の体験会は、「私のことを知らない人からたくさん意見をもらえる」というところが新鮮でした。今までは私のことをずっと見ている人が意見をくれていたけど、今回はいい意味で無責任というか、「知らんけど、こうしてみたら?」と新しい視点をくれたんです。
C:あの「知らんけど」なノリがすごくよかったよね。私はBさんと知り合いなので、キャリアで悩みながらも毎日頑張っていることを知っていたんです。だから「何かアドバイスできないか」と思いながらも、「こんなことはもうやっているよね。十分頑張っているのに、これ以上何を言えるんだ」と、遠慮して言えなかったところもありました。
でも体験会では、「とりあえず思ったことは何でも言ってみよう。『こうしたらいいんじゃない? 知らんけど』の気持ちで」という雰囲気に背中を押してもらえた。「知らんけど」の免罪符が発言のハードルを下げてくれたおかげで、Bさんに対してもかえって真心を込めて言葉を贈ることができました。
実はあのクエストセッション、後から「自分も意見をもらう側で受けたかったな」って思ったんです。自分の悩みや課題についても、皆にあれだけ考えてもらえたら嬉しかったな。
D:「自分のことを周りに知ってほしいけど、自分を出しすぎるとよくないんじゃないか……」と考えちゃうことも日々あるなかで、あの場では皆が自分に興味を持ってくれる心地よさがありました。だから意見をもらう側は「もっと自分のことを話したい」と感じるし、意見を言う側も「もっと深掘りしていいんだ」と安心できた。トレーナーさんの力もあったのかもしれません。

C:実は私、「このトレーナーさん、ちゃんと全部のグループを見てくれているんだ」ってビックリしたことがある(笑)。例えば#ワークをやっている時、うちのグループの空気が少し固まってしまったことがあったんです。でもトレーナーさんがスッとやってきて、うまく場をつないでくれて……。「3グループが同時に喋っているのに、この人はどうやって聞いているんだろう?」と驚きもしたけど、そういった安心感も場の雰囲気を支えてくれていたんじゃないかと思います。
◆リリース当初から共感を呼び自然に導入企業が増えたX-SHIPの開発者インタビュー
Z世代が自ら動き出していく新人・若手社員研修「X-SHIP(クロスシップ)」
体験会で気づいた「新しい自分らしさ」が、仕事のアプローチを変えるきっかけに
――体験会を通して、皆にはいろいろな学びや気づきがあったかと思うんだけど、ずばりここが聞きたい。体験会で得た学びを、仕事に生かせている?
C:「じわじわ生かせるようになった方」だと思います。さっきも少し触れたんですけど、私は「人のために頑張れるタイプだよね。優しいよね」と、自分をよく知っている人からも知らない人からも言われたことがすごく意外でした。今までにも誰かに言われたことはあったかもしれないけど、自分の思う自分らしさとズレているので、耳に入っていなかったんじゃないかと思うくらい意外な評価だったんです。
だから今回の体験会をきっかけに、試しに「営業としてこの人のために頑張ってみたい」と思えるお客様を何人か頭に思い浮かべてみました。仕事でも「その人のため」を真剣に考えるようにしてみたんです。そうしたら、結構いい動きができるようになって。

――いい動きって、例えば?
営業としては売上につながらなくても、お客様にはすごく喜んでいただけるような動きですね。お客様が「本当はこうしたいけど、私にはその力がない」と悩まれていたら、「一緒に見立てをやりましょう」と声を掛けてみて、すごく喜んでいただけたり……。
あと大きく変わったのは、お客様のニーズの聞き方です。最近は個人ニーズを聞くようになりました。今までは「御社でこういうニーズってあります?」という風に、組織ニーズで聞いていたんです。その方が決裁も取りやすいし、効率的だと思って。でも今は、「あなたはどう思いますか。あなたとしての気持ちはどうですか」というように、人を見るようになった。自分にとっては大きな変化ですね。
会社から渡された企画書の提案も、今までは「自分の言葉でどう喋るか」をずっと考えていたんです。でも今は「この企画書をベースに、お客様のために自分は何をするか」を考えるようになりました。以前は「この仕事って自分じゃなくてもできるじゃん」という拗ねた気持ちが若干あったんですけど、最近は「自分だからこそできた仕事だ」と感じることもあって、嬉しいです。
――すごく大きな変化だね。いろいろ聞かせてくれてありがとう。
和気あいあいとした雰囲気のなかで、X-SHIPを体験した感想や、体験会後の変化について語り合ってもらった本座談会。体験会で得た学びや気づきをきっかけに、「自分らしい働き方」を見つけた受講者もいることが伝わってくる場となった。
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