人材育成・研修 お役立ち情報・用語集GLOSSARY
公開日:2020/08/25
更新日:2023/06/30

人材育成とは

人材育成とは、企業に貢献できる人材を育成することを指します。
手法としては、「OJT(On the Job Training)」「Off-JT(Off the Job Training)」「SD(Self Development)」の3つに分類されます。

人材育成の意義や手法について詳しく解説していきます。

 

人材育成の意義や種類をチェック

なぜ企業において人材育成が必要なのでしょうか?また、人材育成にはどのような種類があるのでしょうか。ここでは、人材育成の意義と種類について確認します。

人材育成の意義

人材育成を行い社員のパフォーマンスを高めることで、企業業績の向上が期待できます。つまり人材の成長は、企業の成長にとって必要なことなのです。
また、人材育成に取り組むことによって、育成する側にとっても、「育成経験を通じて、自身の成長にもつながる」「人材育成を成功させるために、社内に協力し合う風土が醸成される」というメリットがあります。

人材育成の種類

人材育成には、育成対象に応じた種類があります。育成対象とは、例えば階層別に分けると新入社員、中堅社員、管理職などを指し、それぞれ人材育成の目標が異なります。

一般的に新入社員を対象とする人材育成は、専門性よりも社会人の基礎を身に付けるということに主眼が置かれます。これが中堅社員になると、一定の専門性を身に付け、中核メンバーとして他のメンバーに指示を出せるにようになることが目標になります。
部下の育成と組織の牽引を担う管理職の場合、部下のマネジメントや評価を適切に行えるようになるための研修を実施する必要があります。

人材育成の導入事例
新卒新人を短期間でデジタル人財に育てるためのCDPと新人研修体系を構築
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人材育成の手法にはどのようなものがあるのか

人材育成の手法にはどのようなものがあるのか

人材育成は、前述した通り、大きく「OJT(On the Job Training)」「Off-JT(Off the Job Training)」「SD(Self Development)」の3つに分類されます。

OJTはOJTトレーナーの指導を受けながら職場で業務内容を学ぶ方法です。OJTトレーナーとは、OJTの教育を担当する先輩社員のことで、職場で日々の業務の指導を行います

これに対して、職場を離れて能力開発に取り組む方法をOff-JTと呼びます。

例えば、前章で示した階層別の研修や、ロジカルシンキングやプレゼンテーションなどのビジネススキルを身に付ける研修、各社の業務に必要な専門的な研修などがあります。2020年以降企業研修のオンライン化が一気に進み、zoomなどのオンラインツールを通して自宅や離れたオフィスにいても研修を受講できるようになりました。またWEBや動画を使ったオンデマンド式の研修でも昨今は豊富なラインナップが用意されています。

SDは自己啓発のことです。SDを促すため、通信教育の受講費用を補助したり、資格取得時にお祝い金を出したりする会社もあります。
目的に応じてこれらの3つの手法を使い分けたり、組み合わせたりしていくことがポイントです。

人材育成を成功させるための3つのポイント

人材育成を成功させるための3つのポイント

人材育成は企業の成長に欠かせませんが、「人材育成に取り組んでいても効果が感じられない」という企業も少なくありません。 そこでここでは、人材育成を成功させるための3つのポイントをご紹介します。

人材育成の目的を明確化する

人材育成の目的を明確化することによって、その目的を達成するために必要なことも明確になります。
例えば、次世代リーダーの育成が目的の場合、次世代リーダー候補者に求められる要件の定義や候補者選抜が必要です。選抜された対象者に研修を実施する際は、次世代リーダー候補者としての意識付けと、研修の目的を伝えることで、施策の効果が高まります。

社員の自発性を引き出す環境作り

入社前にやる気に満ちあふれていた社員が、入社後に指示待ちになってしまうケースはよく見られます。この原因の1つは、自分の頭で考えて行動するよりも、ルールや前例に従うことを良しとする風土です。「不要な社内ルールをなくす」「納得性の高い評価制度を作る」「チャレンジを奨励し、失敗を責めない」など、会社として社員の自発性を引き出す環境作りに取り組む必要があります。

実践機会を設ける

研修の実施は人材育成の一環として有効ですが、学習内容を定着させるためには実践機会を設ける必要があります。研修受講者に行動計画を立ててもらった上で、学んだ内容を生かせる業務を任せたり、権限を委譲したりすると良いでしょう。上司と共に一定期間ごとに振り返りを行うことによって、実践を促進することができます。


企業における人材育成において自社にあった教育体系をプランニングすることは非常に重要です。リクルートマネジメントソリューションズでは教育体系構築を支援する情報発信をしていますのでぜひご参考ください。

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◆【コラム】中小企業の人材育成を考える 第1回 人材育成のよくあるお悩み「マネジメントを強化したい」はなぜダメなのか? の 詳細はこちら から


おわりに

今回は人材育成の概要や手法、成功させるポイントについてご紹介しました。人材育成は、企業が長期的に競争力を維持・向上できるかどうかを左右します。人材育成には手間もかかりますが、競合他社との差別化を図るために、積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。


効果的な人材育成の方法については、以下の研修で詳しく紹介しています。

研修企画・設計入門 〜研修効果を高める研修デザイン〜の 詳細はこちら から

部下の行動と学習を促進する「1on1」(1対1の定期ミーティング)のすすめ 〜効果的な進め方とポイント〜の 詳細はこちら から

今の時代の新人・若手育成のポイント 〜育て方を変えればここまで変わる〜の 詳細はこちら から



人材育成に関する情報をこちらの連載コラムでもご案内しております。ぜひこちらもご覧ください。

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