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導入事例

エンゲージメントサーベイをきっかけに初めてのマネジメント研修を導入

エヌティーテクノ株式会社

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  • 公開日:2025/05/19
  • 更新日:2025/05/19

事例概要

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背景・課題

私たちは2023年度に理念を刷新し、2030年ビジョンを策定しました。2030年ビジョンは、『「自律×自立」2つの“じりつ”を軸に未来を築く』です。従業員の自律と自立を後押しする第一歩として、2023年度から「エンゲージメントサーベイ」の導入を決めました。従業員のマインドと組織課題を見える化して、研修など何らかの施策につなげ、人財価値を高める支援を行うことを目的としています。

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検討プロセス・実行施策

サーベイ結果を受けて、2024年3月、私たちは初めてのマネジメント研修を実施しました。実施してみて分かったのですが、実は多くのマネジャーがマネジメント研修を求めていました。続いて2024年11月に、第2回マネジメント研修を実施。今度は「マネジャーとしての自分軸や志を考えるプログラム」にして、お互いの価値観や志について存分に話し合ってもらいました。

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成果・今後の取り組み

2024年のエンゲージメントサーベイは、マネジメントのスコアが少し伸びました。マネジメント研修の良い影響があったと考えています。それ以上にインパクトが大きかったのは、マネジメント研修のおかげで激変した部長が現れたことです。ある部長がマネジメントスタイルを180度変えて、部署全体が大きく変わりました。他の多くのマネジャーも、「人の側面」の重要性を理解しました。

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背景・課題

「2030年ビジョン」策定に合わせ、人財価値を高めるためにエンゲージメントサーベイを導入

山本:私たちエヌティーテクノは、自動車の“中枢神経”であるオートマチックトランスミッション(A/T)を支える高精度部品を製造している会社です。近年は電動化の進展にともない、EV向けのeAxle(イーアクスル)部品の製造にも取り組んでいます。

私たちはこれまで、右肩上がりで順調に成長を続けてきました。しかし、ご存じのとおり自動車業界は激変期を迎えており、先行きは不透明です。少なくとも、従来のビジネスモデルだけで成長を続けられる保証はなくなりました。そこで私たちは2023年度に理念を刷新し、2030年ビジョンを策定しました。

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2030年ビジョンは、『「自律×自立」2つの“じりつ”を軸に未来を築く』というものです。従業員それぞれの自律と自立を後押しして、大切な価値観を育み、会社生活を通じて自分の軸を創り上げ、仕事・プライベートどちらでも立派な社会人として自分の可能性を最大限に発揮できるよう支援していくことを決めました。

従業員一人ひとりの価値観ややりがいを尊重した育成を進めなければ、今後のビジネス成長はあり得ない。私たちはそう考えたのです。

そこで私たちは、従業員の自律と自立を後押しする第一歩として、2023年度から「エンゲージメントサーベイ」の導入を決めました。従業員のマインドと組織課題を見える化して、人財価値の向上につなげていくためです。

実は、前年の2022年度にコンプライアンスサーベイを導入したのですが、サーベイを実施するだけで終わってしまい、その後の施策にうまくつながりませんでした。エンゲージメントサーベイはその反省を生かして、最初から研修など何らかの施策につなげ、人財価値を高める支援を行うことを目的に据えました。

室田:リクルートマネジメントソリューションズは、エンゲージメントサーベイの提案時に、私たちに寄り添って深くヒアリングしてくれたのがまず好印象でした。また、私たちにとってはサーベイだけでなく、各種研修やタレントマネジメントシステムなどを一貫して提供してもらえる点も魅力的でした。山本が語ったとおり、私たちは最初から、研修なども実施する前提でサーベイの導入を考えていました。ですから、さまざまなサービスをワンストップで提供してもらえることがありがたかったのです。

検討プロセス・実行施策

サーベイ結果を受け、初めてのマネジメント研修を実施してみることに

山本:2023年の秋、私たちは初めてのエンゲージメントサーベイを実施しました。そのエンゲージメントスコアから、さまざまな組織課題が見えてきました。私たちはそのことをポジティブに捉えています。課題が可視化され、動きやすくなったからです。

また、エンゲージメントスコアのおかげで、特にマネジャーたちが部下に積極的に向き合うようになりました。私たちは製造業ですから、日々さまざまなデータに向き合っています。部下のエンゲージメントがデータになったことで、マネジャーが部下と向き合いやすくなったのです。これは嬉しいことでした。

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鈴木:サーベイの結果で特に目立ったのが、「マネジメントの課題」でした。私たちはコンプライアンスや労務管理などの研修は行っていましたが、一方で“マネジメントとは?”というテーマの研修は実施しておらず、そろそろ始めようという話が出ていました。

そこで、エンゲージメントサーベイ発の施策の第1弾として、初めてのマネジメント研修をやってみることにしたのです。サーベイと併せて、こちらもリクルートマネジメントソリューションズにお願いするのは自然な流れでした。

実施してみると、実は多くのマネジャーがマネジメント研修を求めていた

室田:2024年3月、私たちは初めてのマネジメント研修を実施しました。最初は全員でマネジメントの基礎を学ぼうと考え、「マネジメントの基本知識を実践的に学ぶ管理職研修」を採用しました。マネジャーだけでなく、本部長・部長にも同じ研修を受けてもらいました。

鈴木:実施してみて分かったのですが、実は多くのマネジャーがマネジメント研修を求めていました。誰もがマネジメントの基礎を学ばずにマネジャーになったという認識があり、基礎を学ぶ必要性を感じていたのです。そもそも真面目な人財の集まる会社ではあるのですが、この研修に関しては本部長・部長も含めて本当に素直に学び、吸収していました。

室田:続いて2024年11月に、第2回マネジメント研修を実施しました。今度は「マネジャーとしての自分軸や志を考えるプログラム」にしました。マネジャーたちに自分なりの価値観でやりたいことを考え、行動を起こすようになってもらいたいからです。こちらも本部長・部長・マネジャーの全員に受講してもらいました。

鈴木:この研修では、受講者たちにお互いの価値観や志について存分に話し合ってもらいました。私たちにはこれまで、そのような話し合いの機会がありませんでした。しかし、従業員の自律と自立を後押しし、大切な価値観を育むうえで、この種の対話の機会は欠かせません。研修終了後、あるマネジャーが「一人ひとりの意見や考え方、価値観がこれほど違うのだから、会議がなかなかまとまらないのも当然だ」という感想を述べていました。

また、皆のことを深く知ることができて良かった、と喜ぶマネジャーも多くいました。多くのマネジャーが、社内に多様な価値観があることを実感したのです。その意味でも、良い機会になったと考えています。 

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室田:私もマネジャーの1人として参加しましたが、一人ひとりの考え方がこれほど違うとは思いませんでした。皆の考え方がよく分かると同時に、自分の考え方の良いところ、悪いところも見えてきました。他のマネジャーの長所をたくさん知って、良い刺激を受けました。

また、第2回マネジメント研修で印象的だったことの1つは、「部下一人ひとりの考え方や価値観を踏まえて考えを巡らせるのがマネジメントです」という戸並トレーナーの言葉です。当たり前ですが、マネジャーだけでなく部下も全員、価値観が異なるわけです。多くのマネジャーが、そのことを体感的に理解した研修にもなったと感じています。

成果・今後の取り組み

ある部長がマネジメントスタイルを180度変えて、部署全体が大きく変化

鈴木:2024年も継続してエンゲージメントサーベイを実施しました。すると、マネジメントのスコアが少し伸びました。マネジメント研修の成果だといいきれるわけではありませんが、良い影響はあったと考えています。

それ以上にインパクトが大きかったのは、マネジメント研修のおかげで激変した部長が現れたことです。ある部長が、マネジメント研修の学びを素直に受け入れて、自らのマネジメントスタイルを180度変えたのです。一言でいえば、彼は部下を“人財”として見るようになりました。それが極めてポジティブな効果を上げており、部署全体が大きく変わりました。この部長はもともと数字を重視するタイプだったので、数値で結果が出るエンゲージメントサーベイの導入もプラスに働いたのだと考えています。

室田:この部長だけでなく、他のマネジャーも多かれ少なかれ変化しています。例えば、会議などの場で、マネジャーたちが「価値観」や「やりがい」という言葉を発するようになりました。これまでの私たちは、「仕事の側面」を重視したマネジメントをしてきました。ところが今回のマネジメント研修を受けたことで、多くのマネジャーが「人の側面」も大事だということを理解したのです。

鈴木:リクルートマネジメントソリューションズの研修が成果につながっているのは、研修後のフォローに力を入れている点も大きいと感じています。私たち自身、今回の施策でよく分かりましたが、サーベイや研修を「線」としてつなげ、研修効果を高めるうえで最も大事なのは、実施後のフォローでした。リクルートマネジメントソリューションズは、そのことをよく分かっている会社だと思います。

2024年度からエンゲージメントスコアがKGI・KPI指標の1つに

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山本:2024年度から、エンゲージメントスコアがKGI・KPI指標の1つになりました。ですから、今後はマネジメント層の意識改革だけでなく、エンゲージメントスコア向上のためにさまざまな施策を行っていきます。次は、経営層とマネジャーの対話会を実施します。さらにリーダー層や若手層に向けた施策なども構想中です。

もちろん、エンゲージメントサーベイとマネジメント研修は継続的に実施します。特にエンゲージメントサーベイは、従業員のマインドの経年変化の観察、研修効果の測定、新たな組織課題の発見などに欠かせないツールだと考えています。

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ソリューションプランナーの声

戸並の顔写真

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
HRDトレーナー
戸並 清志

今回、エヌティーテクノ様からは「会社をあげて変革していこうとする意思」を強く感じました。その特徴的な点が5つあります。

まず1つ目は、刷新した理念の浸透を上位目的に置き、エンゲージメントサーベイと研修を一体のものとして、2~3年の中期的な取り組みとして考えていたこと。これは私自身「自律×自立」を深く考える機会になりました。続いて2つ目は、同じ研修を本部長・部長・マネジャーの全員が受講するという決断をされたこと。3つ目は、弊社との打ち合わせに経営本部本部長(執行役員)・人事総務部長・人事総務マネジャーの3名が同席され、人・組織・事業についての強い問題意識・危機意識、変革への想いを率直に話してくださったこと。4つ目は、副社長が各研修へ度々見学に来られ、自らもグループワークに入り熱心かつ支援的に対話されていたこと。そして最後は、その4つに一貫性を感じたことです。

いろいろな要素が合わさり、人や組織の活性化が進みます。お客様企業の経営ボードや人事、受講者、弊社のソリューションプランナー・コンサルタント・トレーナー・研修スタッフなど、関係者の意思疎通の質に施策の質が支えられ、価値が生まれることを実感する体験でした。

取材日:2025/03/04

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企業紹介

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エヌティーテクノ株式会社

エヌティーテクノでは、自動車の“中枢神経”であるオートマチックトランスミッション(A/T)を支える高精度部品を製造している。近年は電動化の進展にともない、EV向けのeAxle(イーアクスル)部品の製造にも取り組み、次世代の自動車技術に貢献。自動車業界が電動化へと進化を遂げるなか、従来技術と新しい技術の両方において卓越性を追求し続けている。

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