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導入事例

IT人材が理想のキャリアや働き方を選択しイキイキ働く組織づくりのため、1on1ミーティングとINSIDESを活用

東京ガスiネット株式会社

IT人材が理想のキャリアや働き方を選択しイキイキ働く組織づくりのため、1on1ミーティングとINSIDESを活用
  • 公開日:2023/10/30
  • 更新日:2024/07/09

事例概要

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背景・課題

新型コロナウイルスによる一連の影響で、現在当社ではリモートワーク(在宅勤務)と従来のオフィスワークを組み合わせた働き方が定着しています。一方で、上司・部下のコミュニケーションが課題として顕在化しました。そこで、1on1ミーティング(以下、1on1)を段階的に開始すると共に、部下に対する能動的なアプローチを行う手段としてINSIDESの導入を検討に至りました。2021年度のトライアルを経て有効な施策として認められ、新人事処遇制度の導入も重なるなか、2022年度より全社的に展開することになりました。

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検討プロセス・実行施策

1on1とINSIDESの導入にあたっては、上司と部下それぞれにメリットがあることや、人事評価とは関連しないこと等をしっかりと伝えて理解促進を図りました。また、導入当初は、支援ツールであるはずのINSIDESが、却って負荷を高めてしまうことを危惧する声が寄せられましたが、アンケートは少ない設問であることや、インターフェイスも見やすく、分かりやすかったため、上司・部下双方とも負荷にはなりませんでした。

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成果・今後の取り組み

「忙しい上司こそ、1on1とINSIDESをフル活用してほしい」と社内に伝え続けています。多忙な上司であるほど、部下のコンディションをつぶさに把握することは難しい面もありますが、INSIDESを活用することで、短時間で部下の状況を認識できます。そして悩みを聞くなど迅速にフォローを行うことで、さまざまなリスクの発生を抑止できると期待しています。1on1とINSIDESを日常の組織運営に定着させ、社員一人ひとりと会社全体がイキイキとした状態になることを実現したいと考えています。

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背景・課題

より魅力的な組織をつくるうえで、上司・部下のコミュニケーション活性が必須だった

より魅力的な組織をつくるうえで、上司・部下のコミュニケーション活性が必須だった

関内:私たち東京ガスiネットは、東京ガスグループ唯一のシステムインテグレーターです。LNGの調達から輸送、都市ガスの製造・供給、エネルギーソリューションへと続く、東京ガスが手掛ける「LNGバリューチェーン」という一連の工程では多数の業務システムが稼働しており、それらの企画・開発・運営を担当しています。

さらに、東京ガスグループの「DX化」の推進の面では、デジタルの活用により付加価値の高い新たな事業やサービスを生み出す際に、当社が技術力によって支えています。

馬場:2017年に設立30年の節目を迎えた私たちは、あらためて当社の歴史を振り返り、10年後の自分たちのありたい姿を表した「『はじめて』をカタチにする会社」をビジョンとして制定しました。これからの時代、誰も経験したことのない変化が待ち構えています。「『はじめて』をカタチにする会社」は、これまで築き上げてきたものを大切にしながらも、社員自らが変わり、変えていくという決意の言葉です。

拝詞:新型コロナウイルスによって仕事のやり方が大きく変わりました。リモートワーク(在宅勤務)が定着する一方で、人とのコミュニケーションの在り方も大きく変わり、私たち自身も変化・対応をしているものの、社員同士が顔を合わせなくなったことで多くの上司が部下のコンディション把握や状況確認に悩んでいました。また、コロナ禍に入社した新入社員をはじめ、既存社員も含めリモートワーク(在宅勤務)による弊害として孤独感を持つ社員が顕在化しました。このような状況を踏まえ、より上司・部下のコミュニケーションを活性化・充実化させる必要があると認識し、そのツールの1つとして2021年度にINSIDESのトライアルを実施しました。

2部署及び若年層社員を対象に実施したトライアルの結果、上司の約70%、部下の約60%よりINSIDESが有効であるとの回答を得ました。上司・部下ともに、「コミュニケーションのきっかけを得ることができた」との声を多く聞きました。「お互いの性格タイプが分かって、相互理解に役立った」「コミュニケーションのすれ違いを解決できた」といった嬉しい声もありました。さらに分析の結果、上司がINSIDESを活用してアクションを起こすと、部下にポジティブな効果があることも分かりました。一部には「もともと分かっているので必要ない」といった声もありましたが、全体としてはINSIDESが有効なツールであると判断し、全社展開を決めました。

関内:INSIDESの全社展開にあたり、並行して全社展開を準備していた1on1の支援ツールとしてINSIDESレポートを活用することとしました。その背景には、2022年度の人事処遇制度の改定があります。

私は、当社において「人材」が最も重要な経営資源であると考えています。国内の労働市場ではIT人材が益々貴重になっている現在、仕事を通じた専門性の向上と自己成長を軸とし、専門性の発揮によるパフォーマンスを適切に評価できる仕組みを導入する必要があると考えました。
そこで、社員が入社10年目前後で自らの専門性を主体的に選び、その後は各自のスペシャリティを極めていける人事処遇制度に変えました。

この人事処遇制度において、社員が専門性の選択、キャリアを考える際には上司・部下の継続的な対話が欠かせません。上司・部下の対話の機会として1on1を活用いただき、日々の業務や生活などの会話に加え、キャリアについても会話できる機会として活用してもらいたいと考えています。1on1は、上司のための場ではなく、部下が自ら考え、答えを見つけ出す機会にして欲しいと繰り返し話をしてきました。1on1を続けるなかで、社員一人ひとりが自らのキャリアや生活について考え続け、自らの進むべき方向を見つけ出してほしいと願っています。INSIDESは、そのための補助ツールとして活用してもらいたいと考えています。

検討プロセス・実行施策

INSIDESは想定以上に上司・部下の負荷が軽く、利便性が高い

INSIDESは想定以上に上司・部下の負荷が軽く、利便性が高い1

関内:INSIDES は2022年度から全社展開しています。1on1は、2022年度に役員層からマネジャー・チームリーダー層まで必須として開始しました。2023年度より全社員を対象に開始しています。1on1もINSIDESも軌道に乗ったところであり、定着するまでにはもう少し時間がかかると考えています。

1on1とINSIDESを開始する際は、心理的ハードルを下げることを心掛けました。社員のなかには、INSIDESが人事評価に繋がる取り組みであると勘違いする方がいることを懸念しました。誤った認識を持たれたまま、正しく回答していただけなければINSIDES導入の目的が果たせないと考え、上司・部下双方にメリットがある取り組みであることをしっかりと伝えて理解を得ることにしました。具体的には、1on1は、上司の情報収集の場ではなく、あくまでも「部下の成長のための時間」であること、また、INSIDESでは、特に部下となる社員に対し、自らのコンディションなどのフィードバックを受けられるツールであることを伝えました。

INSIDESは想定以上に上司・部下の負荷が軽く、利便性が高い2

拝詞:私たちが当初、危惧していたのは、INSIDESは上司・部下の負荷を高めてしまうのではないか?ということでした。しかし実際に使ってみると、負荷は少なく、分かりやすく使いやすいツールであることが分かりました。各インターフェイスが見やすく使いやすいため、部下が回答する際も上司が活用する際も、ストレスが少ないのです。その点ではすでに満足しています。

また、INSIDESを活用する際、リクルートマネジメントソリューションズの活用支援チームの皆さんにさまざまな局面で助けられています。数値の見方などで相談に乗ってもらうことが多く、適切なフィードバックを得られています。INSIDESの専門家がバックにいることで、安心して使うことができます。

馬場:現在、1on1とINSIDESをより浸透させるために、どのような取り組みを行うべきか日々検討しています。昨年度は各部長へのヒアリングや社員アンケートを行い、良い取り組みや課題なども認識したところです。まだ企画段階ですが、次年度は「1on1のテーマ別勉強会」を準備しています。キャリア・ワークライフバランス・日常業務など、テーマによって対話のコツや注意点などは異なります。テーマ別に勉強会を開催することで、参加者が苦手テーマを克服したり、得意テーマを伸ばしたりできると考えています。このような取り組みを増やし、メニューを充実していくことで、1on1やINSIDESを最大限活用し、特に上司となる社員には、部下の自己成長を促してもらいたいと考えています。

成果・今後の取り組み

忙しい上司こそ、1on1とINSIDESをフル活用してほしいと伝え続けている

関内:2022年度から1on1とINSIDESを導入してきたなか、多くの社員がその効果を実感しつつあります。ただ、課題の1つとして認識しているのは、上司が忙しく、1on1の先送りやINSIDESのアンケート結果確認とその結果に応じた部下へのフォローをついつい疎かにしてしまいがちな点です。

私たちは、「忙しい上司こそ、1on1を継続的に実施すること、そして、INSIDESをフル活用してほしい」と社内に伝え続けています。継続して活用することにより、短い時間でも上司が部下をより深く理解できることになると考えています。また、部下の状況を都度把握することで、部下が不安や悩みを抱え込まず、心理的安全性が高まることにより、さまざまなリスク低減に繋がると考えています。メンバーがイキイキと元気な状態で業務を遂行することで、職場運営も滞りなく行われ、結果的に、組織マネジメントを担う上司の負荷が軽減されていくと考えています。私たちがそう発信し続けることが、1on1・INSIDESの活用度の向上に繋がっていきます。

拝詞:現在、私たちは1on1の主な目的を、上司・部下の信頼関係構築に置いています。何を対話するにしても、まずは信頼関係づくりが必要だからです。しかし、今後は、信頼関係を築いたうえで、キャリアやワーク・ライフバランスについてもっと対話し、部下の自己成長を促す場にしていきたいと考えています。

忙しい上司こそ、1on1とINSIDESをフル活用してほしいと伝え続けている

馬場:そのうえで近い将来には、1on1とINSIDESを組織の日常に根づかせた“当たり前”の状態にしたいと思っています。そうなったときには、新しい人事処遇制度も十全に機能しているでしょう。1on1とINSIDESは会社の風土や制度に密接に関係していると考えています。

関内:いま私たちは、「イキイキ組織」づくりを進めています。これまで健康経営を推し進めた結果、昨年度に引き続き、「健康経営優良法人」に認定されました。社員が心身ともに健康でなければ、良い仕事はできないと考えており、健康経営は極めて重要です。しかし、「イキイキ組織」は、健康経営だけで成就できることではありません。また、特効薬があるわけでもありません。そうしたなか、上司・部下の継続的な1on1を通じて、社員一人ひとりが自身のキャリア形成やワーク・ライフバランスなどの方向性を自己選択し、より良い生活の実現に繋がるよう、さまざまな取り組みを進めていきます。INSIDESは、そのために欠かせないツールになりつつあります。

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企業紹介

東京ガスiネット株式会社

東京ガスiネットは、東京ガスグループで唯一のシステムインテグレーター。1987年の設立以来、ITの力でグループ全体のビジネスを支え、人々の生活の基盤となるエネルギーインフラを構築。東京ガスグループは、LNGの調達から輸送、都市ガスの製造・供給、エネルギーソリューションへと続く「LNGバリューチェーン」のもとで事業を展開。「事業インフラの担い手」として東京ガスグループのITを支え、「安定」を実現。また「デジタル化の推進者」として、ITを通じた業務改革や新サービスの提案・推進を行い、「効率」「革新」という付加価値を提供。

※記事の内容および所属等は取材時点のものとなります。

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