すでに起こっている未来と向き合う 「働き方」と「人材マネジメント」の変化

弊社では2014年2月7日(金)に「RMS message LIVE 2014」を開催いたします。4回目となる今回は、弊社での研究活動や調査結果から近未来の「働く」を考えるための情報を提供し、人事が直面しうる問題について、議論を深めたいと考えています。
それに先立ち、今回の特集では、社会調査の推計などから高確率で訪れると考えられる未来=「すでに起こっている未来」の観点から、今後の「働き方」と「人材マネジメント」についての考察を、弊社組織行動研究所所長 古野庸一よりご紹介いたします。
これからの「働き方」を考えよう
近年、「高年齢者雇用安定法の改正」「女性活躍促進」「限定社員」「雇用の流動化」「派遣規制の緩和」など、「働き方」に関する議論はますます活発化しています。
実際、「キャリア」「企業」というキーワードで、新聞・雑誌記事の検索を行うと、その掲載数は1993年に966件だったのに対し、2013年(10月時点)で5393件と、5倍以上に増えています。このことからも、明らかな世間の関心の増加傾向が窺えます(図表.1)。
図表.1 「キャリア」「企業」の記事掲載件数の推移(件数)

また、リンダ・グラットン氏による『ワーク・シフト』に代表されるように、新しい「働き方」に関する書籍がベストセラー化しており、「働き方」に対する社会的関心が高まっているように思われます。
そもそも、このような「働き方」に対する関心の高まりは、なぜ起こっているのか?
まずはこの疑問から考えていきましょう。