2011年度新入社員意識調査 厳しい“就活”は、新入社員を積極的にした?

一層厳しさを増した就職活動をくぐりぬけた2011年の新入社員。弊社の新入社員研修「8つの基本行動」の各会場で、自らを「ゆとり世代」と称する一方で、「だからこそ、“これだからゆとりは・・・”と言われないように頑張りたい!」と、前向きで積極的な姿勢を見せていた彼/彼女たちは、今、何を感じているのでしょうか。
彼/彼女たちについて理解を深めるために、これからご紹介する弊社のデータをご活用いただければ幸いです。


調査概要

弊社のリクルートマネジメントスクール(研修公開コース)では、毎年新入社員研修「8つの基本行動」の受講者にご協力いただき、新入社員意識調査を行っています。調査概要は以下となります。

挑戦も大切にしたい?

はじめに、新入社員に「社会人として働いていくうえで大切にしたいと思っていること」を尋ねた結果をご紹介します。

図表01 あなたが社会人として働いていくうえで大切にしたいことは何ですか?(選択率順)

昨年に引き続き、「社会人としてのルール・マナーを身につける」「周囲との良好な関係を築く」の選択率は高く、近頃の若者の特徴とされる「浮いた存在にはなりたくない」との思いが表れているようです。とはいえ、昨年に比すると「社会人としてのルール・マナーを身につける」の選択率が下がっているのは、厳しい就職活動を通じてルールやマナーは既に身につけているとの認識が高まったことの表れかもしれません。

また、「仕事に必要なスキルや知識を身につける」「任された仕事を確実に進める」の選択率も昨年同様に高くなっており、「1人前に仕事ができるよう基礎を固めたい」との思いが伺えます。「8つの基本行動」研修中にも散見された正解を求める志向を加味すると、「失敗したくない」「手堅く正しく行動したい」との傾向とも受け取れます。

一方で、「失敗を恐れずにどんどん挑戦する」の選択率が昨年から上昇している点からは、失敗を避けようとする気持ちを乗り越えて、厳しい就職活動を終え、いよいよ迎える社会人生活に意欲的に取り組みたいと考えていることが伺えます。

職場に求めるものは、やはり周囲との良好な人間関係?

次に、新入社員に「自分が働きたい職場の特徴」を尋ねた結果をご紹介します。

図表02 あなたはどのような特徴を持つ職場で働きたいですか?(選択率順)

各項目の選択率には昨年から大きな変化はなく、「ルール・決め事が明確」以外の選択肢は一定の割合で選択されています。半数以上の新入社員が「お互いに助けあう」を選択しており、「アットホーム」の選択率も高まっていることから、彼/彼女たちは職場において、受け入れられたい、お互いに関わりあいながら働きたいと望んでいるといえます。

上司には、ロールモデルになって欲しい?

続いて、新入社員に「上司に期待すること」を尋ねた結果をご紹介します。

図表03 あなたが上司に期待することは何ですか?(選択率順)

「相手の意見や考え方に耳を傾ける」「一人ひとりに対して丁寧に指導する」の選択率は昨年に引き続き高く、また、「仕事に情熱持って取り組む」の選択率が上昇しています。上司とコミュニケーションをとりながら仕事を進めたい、上司に見ていて欲しいという思いとともに、ロールモデルとして「上司自身が情熱を持って仕事に取り組む姿を見せてほしい」との思いの表れとも解釈できます。

一方で、「部下に仕事を任せること」の選択率は昨年に引き続き低く、新入社員の仕事に対する自信のなさや、上司との関わりが薄くなることへの不安が見て取れます。

コミュニケーションは変わらず苦手、強化したい!

また、新入社員が「これから身につけたい力」を尋ねた結果をご紹介します。

図表04 あなたがこれから身につけたい・伸ばしたいと思っている力は何ですか?(選択率順)

昨年よりもやや選択率は下がったものの、引き続き半数以上の新入社員が「コミュニケーション力」を選択しており、コミュニケーション力への不安は変わらないようです。「語学力」の選択率が上昇していることからは、海外との接点を意識していることが伺えます。

また、「自分が働きたい職場の特徴」は「アットホーム」としながらも、本問では「チームワーク」の選択率が微減し「リーダーシップ」の選択率が上昇しています。ただチームの一員となるだけではなく、いずれは自分自身がイニシアチブを取って仕事を進めたいと考えていると解釈できます。

やはり「仕事についていけるか」は不安!

最後に、新入社員の「仕事・職場生活をするうえで不安」を尋ねた結果をご紹介します。

図表05 あなたが仕事・職場生活をするうえで不安に思っていることは何ですか?(選択率順)

選択率からは昨年に引き続き、まずは「仕事についていけるか」に不安があるようです。

一方で、「先輩・同僚とうまくやっていけるか」「会社の風土が自分に合ったものか」の選択率が上昇しており、厳しい就職環境下では、必ずしも納得いくまで企業の人や風土を見極める余裕がなく、入社の段階になって人間関係や会社の風土に不安を募らせている様子とも受け取れます。また、「生活環境や習慣の変化に対応できるか」や「十分な収入が得られるか」の選択率がやや下がっていることには、厳しい就職環境下で、働く条件についての現実的な就業観が反映されているのかもしれません。

最後に

今回の調査の結果から、昨年に続き今年の新入社員の特徴として、「まずは足元を固めたい」「人と関わっていたい」「チーム・集団でがんばりたい」ということが見て取れました。一方で、「挑戦したい」「リーダーシップを身につけたい」という意欲も上昇し、積極的で前向きな姿勢が伺えます。

職場に受け入れてほしいという思いの強い新入社員が多い中では、まずは周囲が、彼/彼女たちを「気に掛けている」「受け入れている」というサインを出すことが大切です。そのうえで、受け入れるだけではなく一歩進んで関わり、「小さな成功体験」に通じる仕事と「少し挑戦的」な仕事の両方を要望することが、彼/彼女たちの前向きな姿勢を生かし、「足元の自信」と「挑戦への継続的な意欲」、そして「成長」につながるのではないでしょうか。 彼/彼女たちが、その真摯さ、前向きさを糧に活躍していくことを願ってやみません。

関連するテーマ・課題

関連する無料セミナー

関連する記事

お問い合わせはこちらから
WEBからのお問い合わせ
資料請求・お問い合わせ
[報道関係・マスコミの皆様へ]
取材・お問い合わせ
電話でのお問い合わせ
0120-878-300

受付時間
/ 8:30~18:00 月~金(祝祭日除く)

※フリーダイヤルをご利用できない場合は
03-6331-6000へおかけください。

記事のキーワード検索
Page Top