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2012年新入社員意識調査

ゆとり世代の新入社員は何を求めているのか?

  • 公開日:2012/05/07
  • 更新日:2024/04/11
ゆとり世代の新入社員は何を求めているのか?

「ゆとり世代」「平成生まれ」と称されがちで、厳しい就職活動をくぐり抜けた2012年の新入社員。
毎年、弊社リクルートマネジメントソリューションズの新入社員導入研修「8つの基本行動」を受講した新入社員の方にご協力いただき、意識調査を行っています。今年の新入社員が社会人としてのスタートにあたり、何を大切にして働きたいと思い、どのような期待と不安を持っているのかを、調査結果を元に読み取っていきたいと思います。
調査概要は以下の通りです。

【調査目的】
新入社員が企業に入社するにあたり、どのような期待や不安を抱えているのかを定量的に明らかにすること

【実施機関】
2012年3月22日~4月6日

【調査対象】
全国各地で開催した、弊社新入社員導入研修「8つの基本行動」の当該期間での受講者696名
(男女比 約6:4、最終学歴大卒以上 約85%、300名未満企業の新入社員割合 約65%)

【調査内容】
●調査領域
・働いていくうえで大切にしたいこと
・働きたい職場
・上司に期待すること
・身に付けたい力
・不安に思っていること
●調査形式
それぞれの領域で、選択肢のうち当てはまるものを最大3つまで選択する形式

目次
目指すのは「スマートに高い成果を出す社会人」?
望むのは「互いの個性を尊重し、関わりあえる職場」?
求めるのは「適度な距離感のある厳しい上司」?
身につけたいのは「チームワークを活かす専門知識」?
不安なのは「ちゃんと社会人になれるのか」?

目指すのは「スマートに高い成果を出す社会人」?

はじめに、新入社員に「社会人として働いていくうえで大切にしたいと思っていること」を尋ねた結果をご紹介します。

【図表1.「あなたの社会人として働いていくうえで大切にしたいことは何ですか」(選択率順)】

【図表1.「あなたの社会人として働いていくうえで大切にしたいことは何ですか」(選択率順)】

選択率上位からの順位は3年前からほぼ変わらず、昨今の厳しい就職活動を乗り越えて内定を得た新入社員の意識傾向に大きな変化は無いように見受けられます。
しかし細かく見てみると、黄色で表記している3項目については、昨年よりも更に大切にしたいと思っている一方で、青色で表記している3項目については逆に選択率が下がっています。
昨今の「8つの基本行動」受講者の行動特徴として見受けられる「分からないままやって間違えたら相手に迷惑をかけ、チームワークを乱すかもしれない」「闇雲に挑戦して失敗するのは非効率。まずは正解や手本のとおりにやれば、無難だし叱られることもない」という様子も、この傾向を裏づけているともいえます。
仕事においては高い成果を求めていこうという意欲を持ちながらも、 「周囲との良好な関係を築く」ことは変わらず大切にしていることを加味すると、成果までの道のりにおいては目立ち過ぎず、スマートにこなしていきたいという思いの表れかもしれません。

望むのは「互いの個性を尊重し、関わりあえる職場」?

次に、「自分が働きたい職場の特徴」を尋ねた結果をご紹介します。

【図表2.「あなたはどのような特徴を持つ職場で働きたいですか」(選択率順)】

【図表2.「あなたはどのような特徴を持つ職場で働きたいですか」(選択率順)】

昨年に比べ、選択率上位3項目の入れ替わっています。
昨年まで上位3項目であった「お互いに助け合う」「アットホーム」「活気がある」(青色表記項目)がいずれも選択率が下がり、「お互いの個性を尊重する」「遠慮せずに意見を言い合える」「皆が一つの目標を共有している」(黄色表記項目)の選択率が上がりました。
昨年の新入社員の特徴「温かな職場の雰囲気でお互いに関わり合い、受け入れてもらいながら働きたい」と比較すると、今年は「職場の温かさも求めつつ、自分たちの個性も認め、受け入れて欲しい」と望んでいるようです。
少子化の影響もあってか、親や先生など、周囲からの承認に慣れて育った傾向が強まっているのかもしれません。

求めるのは「適度な距離感のある厳しい上司」?

続いて、「上司に期待すること」を尋ねた結果をご紹介します。

【図表3.「あなたが上司に期待することは何ですか」(選択率順)】

【図表3.「あなたが上司に期待することは何ですか」(選択率順)】

先ほどの「望む職場」同様に、選択率上位3項目が入れ替わり、選択率の差も大きくなっています。
「相手の意見や考え方に耳を傾ける」と同時に「言うべきことは言い、厳しく指導する」の選択率が昨年に比べて上がっています(黄色表記項目)。
一方、「仕事に情熱を持って取り組むこと」「一人ひとりに対して丁寧に指導する」の選択率は下がっており(青色表記部分) 、上司に求める関わり方が変化していると思われます。
意見に耳を傾け、メリハリのある厳しい指導をして欲しいと思いながらも、その関わり方は全てのプロセスに熱心に介入して欲しわけではないという、彼/彼女らなりの求める距離感があるようです。

身につけたいのは「チームワークを活かす専門知識」?

また、「これから身につけたい力」を尋ねた結果をご紹介します。

【図表4.「あなたはこれからどのような力を身につけたいですか」(選択率順)】

【図表4.「あなたはこれからどのような力を身につけたいですか」(選択率順)】

一番身につけたい力は、変わらず「コミュニケーション力」で、6割近い新入社員が選択しています。
今年は「専門知識」「チームワーク」の選択率が上昇し(黄色選択項目)、「リーダーシップ」の選択率が下がりました(青色選択項目)。
今年の「8つの基本行動」の受講者は、研修開始前から初対面同士でありながら、積極的にコミュニケーションを取り、打ち解けた状態で研修がスタートするチームが多く見られました。例年、研修初日の開始前は全員が無口なまま席にじっと座ってシーンとした状態からスタートすることが当たり前の光景でしたが、今年の光景は「コミュニケーション」や「チームワーク」を重視することが見てとれる象徴的な場面だったのかもしれません。
一方で、コミュニケーションを取ることには積極的でも、率先してグループワークを引っ張ろうとするリー ダーの存在は非常に少なかったのも特徴です。
対人コミュニケーションにおけるリーダーシップを発揮して成果を出すよりは、自らの専門知識を活かしながらチームワークによって成果を出すことを望んでいるのかもしれません。

不安なのは「ちゃんと社会人になれるのか」?

最後に、「仕事・職場生活をするうえでの不安」を尋ねた結果をご紹介します。

【図表5.「あなたが仕事・職場生活をするうえで不安に思っていることは何ですか」(選択率順)】

毎年一番多い「仕事についていけるか」の選択率がさらに上がり、6割を超えています。
「生活環境や習慣の変化に対応できるか」の選択率も上がっていることを考えると(黄色選択項目)、ちゃんとした社会人になれるのかを不安に感じているようです。また「自分が成長できるか」「やりたい仕事ができるか」の選択率は下がっています (青色選択項目)。
就職活動が厳しさを増す環境の中で、入社を目標に必死に就職活動を行うことを通じて、「どのような仕事があるのか」「自分はやりたい仕事を通じて成長できるのか」という「仕事」や「成長」への具体的な不安の手前で、「自分はちゃんと社会の一員となれるか」という「社会人」への不安を持っているようです。

さいごに

今回の調査の結果から、今年の新入社員の特徴として「仕事で成果を出したい」「効果的なコミュニケーションやチームワークを大切にしたい」という思いが見てとれました。
「8つの基本行動」研修においても、「社会人に必要なものは何でも習得していきたい」という高い意欲や真面目さがうかがえる積極的な受講姿勢が特徴的でした。また、「厳しく、ダメな所はダメだと指摘いただけてよかった」「他社の新入社員の方と一緒のグループで取り組めたのがよかった。時に厳しく教えて頂いたので気も引き締まりました」などの受講後アンケートコメントが例年よりも多いことも、調査結果を裏づけているのではないでしょうか。
上司・先輩からの成果に対する具体的な要望や個々人への効果的な関わりによって、「高い成果を出し、成長していきたい」という彼/彼女らの積極的な思いが一日でも早く形になり、社会人としての活躍につながることを期待しております。

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