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「7つの習慣」がベストセラーになり続けるわけ

  • 公開日:2008/11/10
  • 更新日:2024/04/11
「7つの習慣」がベストセラーになり続けるわけ

今回の特集では、特にご相談の多いテーマである「女性活躍推進」「中堅社員の活躍支援」「新入社員のマインド醸成」の3つに絞ってそれぞれの導入事例とともに、「7つの習慣」がベストセラーとなり続けるわけをご紹介します。

数多くの企業が「7つの習慣」を導入する理由
導入事例(1)  ~女性活躍推進~
導入事例(2)  ~中堅社員の活躍支援~
「7つの習慣」新入社員版 ~新入社員のマインド醸成~
個人の変革から始まる「インサイドアウト」型の組織変革

数多くの企業が「7つの習慣」を導入する理由

書籍『7つの習慣』(キングベアー出版)は、日本では初版が1996年12月に発売され、翌年にはベストセラーにランキングされました。書店で見かけたり、購入された方も多いのではないでしょうか?

「7つの習慣」研修(以下、「7つの習慣」)は、この書籍をベースに米国で開発されましたが、日本では書籍発刊前の1995年、株式会社リクルートにて7つの習慣研修の事業を開始しました。現在は、弊社株式会社リクルートマネジメントソリューションズが引き継いで企業内研修のお手伝いをしており、これまでに4,500社以上、10万人以上の方に受講いただいています。

日本で「7つの習慣」をご案内してから十数年。時代の変遷に伴いご実施いただく企業の顔ぶれも変わってきました。

1994年当時は、バブル崩壊の影響を受けたものの、さらに躍進を遂げようとしている各業界のトップクラスの企業が「7つの習慣」を採用しました。その後金融ビッグバンが到来した1990年代後半には、都市銀行を中心に金融業界での導入が急拡大しました。2000年に入り医薬・医療業界にはグローバル化の波が押し寄せてきました。いわゆるメディカルビッグバンです。グローバルでの競争が激化した製薬業界では従業員の教育ニーズも高まり導入は加速しました。
では、なぜこのような特徴が表れたのでしょうか?
それは環境変化に直面した従業員一人ひとりが、その変化に柔軟に対応する必要に迫られたからです。しかし過去の経験や価値観からの脱却は容易ではありません。そこで過去の経験にとらわれない新しいものの見方・考え方を持ち、主体性を発揮することで新たな価値創造をする。そのような自立型人材の育成において、「7つの習慣」が有効なツールと判断されたことが理由です。

それでは、最近の「7つの習慣」を導入する企業の研修テーマはどうでしょうか? こちらもやはり現在の社会情勢、雇用環境を反映しているようです。

導入事例(1)  ~女性活躍推進~

働く意味やキャリアを考える

最近よく目にしたり、耳にしたりするのが「女性活躍推進」というキーワードです。企業では女性社員の活躍支援を目的に特別なプロジェクトを発足したり、制度を改定したりさまざまな取り組みをされているようです。それと同時に重要なのは女性社員自身の意識の向上です。そこで自分の働く意味やキャリアを考える機会として、「7つの習慣」(女性向けアレンジ版)のお手伝いが増えています。

■サービス業A社の場合
人事制度改定に伴いアシスタント的業務を担っていた女性一般職も、自分の志向にあったキャリアを選択できるようにした。女性社員の活躍を期待した制度改定だが、会社の施策に関心が低かったり今後に不安を感じている者も多い。

●研修ご担当者の想い
ルーティンワークを漫然とこなすのではなく、主体的に業務の幅も広げ、管理職を目指すくらいの意識も持ってもらいたい。
しかし業務上必要なスキル研修(実務研修)しか実施してこなかった。制度改定に伴い自分のキャリアを考える場として、女性でも受け入れやすい研修を提供したい。

●女性従業員の想い
頼まれた仕事をこなすのが自分の役割で、特に仕事の幅を広げる必要性は感じていない。制度改定は会社の都合であり、自分たちには関係ない(会社に対して懐疑的)。同期入社した男性たちとは自分は違うし、仮に自分が張り切ったら同僚(女性)から冷たくされそう。

7つの習慣研修のねらい・期待/実施プログラム/セッションと受講者感想

【研修受講3ヵ月後のアンケートより】

●自分を考える時間を会社から提供してもらったということは、とてもありがたく、そして重いことだと受け止めた。自分に時 間と費用を充ててくれたのだから、会社に応えたいと思った。まずは自分のできることから始めるようにしている。

●女性管理職という道を目指そうと決めた。「自分が後輩の見本になれたら」、なんて思いながらやっている。

●井の中の蛙だった自分に気付いた。自分の世界しか見てなかったことに気付き、今後は組織の一員として積極的に関わっていきたいと思った。

●これまでは仕事と人生は別物と考えていた。自分の人生の中に仕事はあるのだと気付いた。

「7つの習慣」の中で自分の働く意味やキャリアを考える機会を持つことによって、組織の一員として主体的に働きたいと思えるようになったことがうかがえます。

導入事例(2)  ~中堅社員の活躍支援~

スキル習得ではなく、内発的エネルギーを引き出す
企業の屋台骨として活躍してもらいたい中堅社員に元気がない、疲弊している、モチベーションも下がっているようだ。このような声を聞く機会も増えてきました。閉塞感を感じている中堅社員に対してスキル習得研修はあまり効果的ではないかもしれません。そこで内発的エネルギーを引き出す研修として「7つの習慣」のお手伝いが増えています。

■メーカーB社の場合
採用も手控えてきたここ数年の影響もあり、ますます中堅社員の業務負荷が重くなってきている。管理職層もダブついている状況で、将来のポストも用意してあげられない状況。

●研修部門の想い
中堅社員には業績を上げ続けてもらうと同時に上司へのサポート、そして後輩指導も担ってもらいたい。しかし聞こえてくるのは会社や上司への不満やマイナス発言ばかり。周囲からの360度サーベイで気づかせるような外部圧力的な研修は逆効果であろう。自分の方向性を自ら見出せるような研修を実施したい。

●中堅社員の想い
会社からの期待はひしひしと感じている。でも、後輩は経験の浅い中途や新人ばかり。いつになったらこの忙しさから解放されるのか。仕事に追われる毎日で閉塞感がつのるばかり。上司にも魅力を感じないし、自分の将来も描けなくて不安を感じる。

【「7つの習慣」のねらい・期待 】
仕事から一旦離れ、人生という広い観点で自分自身のあり方(ありたい姿)を客観的に捉え、現実を整理してみる。視野が広がることで心にも余裕が生まれ、改めて仕事の意義を見出せるようになる。またさらに中堅社員としての役割意識や意欲を引き出す。

プログラム/セッションと受講者感想

【受講直後のアンケートより】

●日々の生活(仕事)に行き詰まりを感じた時、それを打破しようとすればするほど悪循環になっていた。新しい活路を見出せるような気がする。

●今回の研修は私にとって、一瞬立ち止まらせてくれた研修だと思っています。他をどうこうというより自分の変革がまずは重要であると感じました。

●非常に印象に残った研修でした。数多くの研修を受けてきましたが、テクニックやスキルを学ぶ研修と違い、人間の本質を見つめ直すいい機会でした。

●第1領域で仕事をこなしている自分を見つけハッとした。どうして自分だけが忙しいのかと思っていたが、忙しくしているのは自分だと気付いた。

「7つの習慣」の中で自分自身のありたい姿を整理してみることによって、内発的エネルギーを引き出せるようになっていることがうかがえます。

「7つの習慣」新入社員版 ~新入社員のマインド醸成~

企業の研修(採用)担当者の方から「最近の新入社員は知識・スキルに長けているけど、受け身だったり協調性に欠けていたり……」といった声を耳にすることが増えています。

そこで今年4月にリリースした「7つの習慣」新入社員版「ディスカバリー」に高い関心を寄せていただいています。この研修の特徴は、組織人としての「心構え」、「仕事への向き合い方」、「ものの見方や考え方」などの意識やスタンスにフォーカスしています。新入社員導入研修だけではなく、内定者フォローや入社後の新入社員フォロー研修でもご利用いただいています。

■プログラムの特徴

(1)組織人として必要なセルフリーダーシップの基本原則に特化したプログラムです。
(2)既に導入されている新入社員研修プログラムとの補完も可能です。
(3)3時間から2日間まで柔軟なプログラム設計が可能です。

学習テーマ

【受講直後のアンケートより】
●自分自身の心がけで周りの状況は変えていけるとわかった。
●配属前に自分自身を見直すいい機会だったと思います。
●とても勉強になりました。学生時代から何も知らずに社会人になってしまうところでした。
●仕事を進める上での心構えのようなものができたと思う。
●自分のマインドが大きく変わり、組織人となっていくための準備ができました。

個人の変革から始まる「インサイドアウト」型の組織変革

組織を構成するのは個人です。その個人が主体的に動かなければ組織は機能しません。7つの習慣研修は個人に働きかけることで組織の目標達成へと導く、インサイドアウトの変革を提唱しています。
今日も企業はさまざまな取り組みをしています。その鍵を握るのはそこで働く一人ひとりです。

【個人の変革から始まる「インサイドアウト」型の組織変革】

個人の変革から始まる「インサイドアウト」型の組織変革

冒頭でもお伝えしたように、7つの習慣研修は日本に上陸してすでに十数年の時を経ました。これだけの時間を経ているにもかかわらず、いまだにたくさんのファンに支えられている理由はどこにあるのでしょうか?
それは、どんな時代にも変わらない普遍的な人間としての原理原則を提唱しているからかもしれません。10年以上導入いただいている企業の研修ご担当者に「7つの習慣」を一言で言うと?と、質問してみました。
「人間力向上を促す研修」「当たり前だけど大事なことを学ぶもの」「道徳教育」「社員を元気にさせる研修」「リーダーシップ研修」とさまざまな答えにどれも“なるほど・・・”と納得してしまった筆者です。この特集を読んでいただいた皆さんからはどんな一言をいただけるのでしょうか?
機会がありましたら一度「7つの習慣」の世界に触れていただけると幸いです。

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