求められる「役割」を認識し職場で実践する マネジメントの原理原則を押さえたリーダー・マネジャーの育成

公開日:2006/01/01
更新日:2017/02/24

企業を取り巻く環境変化のスピードは、年々加速の一途をたどっています。
この激流の時代、リーダー、マネジャーが的確に求められる「役割」を認識し、どのように職場で実践していけばよいのか。
本特集では弊社サービスである「MBC(マネジメントの原理原則を学ぶ管理者基礎研修)」で扱う内容を例に挙げながら考えていきたいと思います。


環境変化の中で、リーダー・マネジャーに求められる役割は高度化している

IT化、グローバル化などに伴う企業環境の急激な変化から、組織リーダーやマネジャーに求められる役割は高度化しているといえます。既に、労働政策研究・研修機構(JIL)の1998年の調査では、 管理職の業務における「必要な知識や能力」「仕事の範囲」「仕事量」において、その質的・量的な割合が以前よりも増加したことが報告されています。加えて、同じくJILのここ5年間に起こった職場の環境変化(複数回答/2003年)調査では、「進捗管理が厳しくなった(54.7%)」「仕事のできる人に仕事が集中するようになった(51.3%)」「社内における意思決定スピードが上がった(44.4%)」など、職場全体においても質・量共に業務が高度化している様子が伺えます。

翻って、日本経営協会発行の『人材白書2003』における経営者・人事サイドへのアンケート、「現在直面している課題 N=262(下図参照)」によると、「1管理職が力不足」がトップに挙げられています。厳しい環境ではありますが、リーダー・マネジャーは前述した環境変化において、より自らに相応しい役割を知り、職場においてそれを果たすことが求められているといえるでしょう。

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