最新調査の結果と考察 企業内のイノベーターの実態とは?
2014年10月22日

日本では以前からイノベーションの必要性が叫ばれて、近年では政府も成長戦略の中核として「イノベーション」を掲げています。一方で、「そうはいっても、イノベーションが起こらない/起こせない」というのが、多くの日本企業に共通した悩みではないでしょうか?
今月の特集では、「企業の中でイノベーションを起こしている/起こそうとしている人」に着目した人材マネジメントの観点での調査をもとに、考察をお届けします。
- P1:イノベーターを対象とした最新調査
- P2:働く時間の10%は「市場や現場の観察」
- P3:多様な経験が、イノベーションの「タネ」
- P4:安定志向と役割意識の強い企業内のイノベーター
- P5:失敗を許容する文化と経営陣の本気を切望
イノベーターを対象とした最新調査
多くの企業が、新たな成長領域を求めて、「イノベーション」に注目しています。イノベーションは「事業戦略」「研究開発」におけるテーマである一方で、「人材マネジメント」のテーマでもあるといえます。
なぜなら、企業内でイノベーションを起こそうとすると、従来の組織慣行から抜け出して、新たな成長領域に挑戦する人材や組織をいかにして作り出すかという問題に直面するからです。
そこで、弊社では「企業のなかからイノベーションを生み出す個人=イノベーター」の実態を明らかにするために、アンケート調査(図表.1)を行いました。

今回の特集では、その結果をご紹介しながら、イノベーション創造に向けた人材マネジメントへのヒントを考えていきたいと思います。