成功確率を高める実践的な施策をご紹介 「女性管理職登用」5つのポイントとは?

2013年8月に弊社で開催し、大好評を博したセミナー「女性管理職登用を推進するポイント」をもとに、女性活用・登用の成功確率を高める実践的な施策をご紹介します。
- P1:かけ声だけで終わっている女性の管理職登用
- P2:MustとCanで主体性を引き出す
- P3:PDCAサイクルで成長を支援する
- P4:経営層のコミットで実現性を高める
- P5:一過性に終わらせない意志を
かけ声だけで終わっている女性の管理職登用
突然ですが、質問があります。
あなたの会社では、女性管理職の登用を推進していますか? 「はい」とお答えくださった人に、さらに質問です。それは、どのような理由からでしょう。
現在、政府の働きかけも影響し、多くの企業が女性の活躍を推進しています。しかし、その理由を明確に答えることのできる企業は決して多くはありません。その中には「世論を受けて、なんとなく」といった声も珍しくなく、目的が曖昧ゆえに、かけ声だけで終わっているケースもあるようです。
一方で、ここに一つの調査結果があります。企業の女性の活躍の現状に関する調査データですが、過去5年間で女性管理職が大幅に増えた企業は業績も向上しているという興味深い傾向が見られるのです(※1)。ここからは、女性管理職の登用という新たな価値創造が、企業の業績増大に寄与している可能性があるとも言えるのです。こうした調査結果の影響もあり、女性管理職登用に注力する企業は今後もさらに増えることが予測されます。しかし、そこには一つの壁が立ちはだかります。肝心の女性側の意識です。
●昇進意欲の高い女性は少数派
では働く女性の意識について見てみましょう。とある調査(※2)によれば、女性は男性に比べて「仕事より家庭生活を優先する」と回答する人が多く見られました。さらに別の調査(※3)によれば、現在、役員として活躍している女性であっても、就任当初は「長く働きたい」「出世したい」という意向を持っていた人は少数であったことがわかりました。つまり、企業側が女性管理職の登用に意欲的でも、意欲を持った対象者を探すことは容易ではないと言えるのです。
では、この女性活躍というテーマについて、次章より成功確率を高めるポイントをご紹介します。
※1:「ポジティブ・アクション(女性活躍推進)とセクシュアルハラスメント防止に関するアンケート調査」2010年6月 みずほ情報総研株式会社
※2:「男女共同参画白書 平成24年版」内閣府男女共同参画局
※3:「女性役員の『一皮むける経験』」works review 2006