2013年新入社員意識調査 ゆとり世代の新入社員は何を求めているのか?

公開日:2013/05/22
更新日:2017/02/24

リクルートマネジメントソリューションズでは、毎年、新入社員に社会人としてのスタートをきるにあたっての意識調査を行っています。今春の新入社員は、何を大切にして働きたいと思い、どのような期待と不安を持っているのでしょうか? 実際の研修場面で見られた特徴も踏まえながら、調査結果を解釈していきます。

調査は、「新入社員が入社にあたり、どのような期待や不安を抱えているのかを定量的に明らかにすること 」を目的に、5つの質問についての選択肢のうち、当てはまるものを最大3つまで選択する形式で行いました。2013年3月21日〜4月16日に、全国各地で開催した新入社員導入研修「8つの基本行動」の当該期間での受講者1,115名(男女比=約6:4/最終学歴:大卒以上=約84%/300名未満企業比率=約65%) を対象としています。


言われたことをやれば仕事は終わり?

はじめに、今年の新入社員は、社会人として働いていくうえで何を大切にしたいと思っているのでしょうか?(図表1)

選択率上位の順位は2年前からほぼ変わらず、「まずは社会人として、周囲と良好な関係を築きながら着実に仕事ができるようになりたい」という思いに大きな変化はないようです。
2012年との差を詳しく見ると、今年は「何事も率先して真剣に取り組むこと」の選択率が上がっています。一方で、「何があってもあきらめずにやりきること」「仕事で高い成果を出すこと」の選択率が下がっています。

「高い成果を出すためにやりきりたい」というよりは、「何事もやってみて、まずは確実に仕事をこなしたい」と思っているようです。

研修場面においても、今年の新入社員は指示された課題をきちんとこなし、コツを掴むのも早い人が多く見られました。一方で、より高い成果を目指して自分なりに工夫したり、自主的に繰り返し課題に取り組んだりする人は、あまり見られませんでした。
したがって、「言われたことをやれば、仕事は終わり」という受け身の姿勢に留まらないように、上司・先輩は、できたことは認めつつさらなるチャレンジを後押しするようなサポートをしていく必要があるかもしれません。

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