「喜ばれ必要とされる存在」となるために あなたの会社のコンピテンシー、眠っていませんか?

何年か前から、人事・教育の世界において、「コンピテンシー」というキーワードに注目が集まっています。
社会経済生産性本部の2003年度調査によると、2割の企業がコンピテンシーを導入し、5割を超える企業が検討中のようです。
コンピテンシーにはいろいろな解釈があるようですが、概ね「高業績者の行動特性」や「成果を生み出すために必要な能力」と定義されています。ここで突然ですが、既にコンピテンシーを導入されている会社の皆さんに一つの投げかけをしたいと思います。
あなたの会社のコンピテンシーは、現場の従業員にとって「喜ばれ必要とされる存在」となっていますか?


A君の物語

ある小さな会社に、素直な青年A君が勤めていました。
A君は技術者として活躍していましたが、いつかは、都会の会社で営業という仕事をしてみたいと思っていました。
その後A君は一大決心をしてあこがれの都会の会社に転職し、生まれて初めての営業という仕事に就くことができました。
ところが、A君。
頑張ろうという気合はあるものの、何をどうやったら売れるようになるのかよく分からず、成績もさっぱり上がりません。しかし、いろんな同僚の営業活動を見ているうちに、元技術者で注意深いA君はあることに気がつきました。
「売れている人たちと売れていない人たちの行動パターンは明らかに異なっており、売れている人たちは、ある場面では共通して似たような行動をとっているようだ...」
A君は、売れている人たちの各々の営業活動場面ごとに共通している行動を整理し、自分で真似をしてみました。
すると、徐々に売れるようになり、営業担当として活躍できるようになりました・・・。
小学生の作文のような物語ですが、この内容は忘れがちな大事なことを示唆しています。

コンピテンシー、「活用」 していますか?

冒頭に述べた通り、ここ数年、コンピテンシーはブームといえるほど普及してきました。
弊社もお客様の人事制度改定の際、評価制度にコンピテンシーを導入するお手伝いをしています。
これによって、上司の勝手な価値観などあいまいな基準で行われてきた人事考課が、職務遂行において重要とされる行動(コンピテンシー)を基準として評価されるようになりました。人事評価制度において、大きな進歩であるといえるでしょう。
しかし、コンピテンシーの活用はこれで終わりでしょうか?せっかく、つくったにもかかわらず、人事考課時の評価指標としてしか使用していない会社が多いのではないでしょうか?このままではコンピテンシーの本当の良さが活かされず、あまりにも、もったいないことです。 
ここで一度考えてみてください。
あなたの会社のコンピテンシーは、「十分に活用されている」と言えますか?

コンピテンシーが活き活き!〜それは高業績への道〜

私事で恐縮ですが、私は人事コンサルタントとして、多くの会社に対してコンピテンシー導入のお手伝いをしてきました。しかし昨年、人事コンサルタントの仕事を離れ、「パフォーマンスコンサルタント」としての活動を始めました。
(「パフォーマンスコンサルタント」とは、営業・販売現場における組織・人の強化や仕組みづくりを通して業績向上を支援する仕事です)
仕事は変われど、引き続きコンピテンシー導入の支援も行っています。しかし、「評価制度におけるコンピテンシー」と「営業・販売現場の方々が求めるコンピテンシー」では、大切にすべきことが微妙に異なっていると実感しています。大事な行動を提示し正しい方向へ導くことを目的としている点は両者共通です。

しかし、前者は評価すべきポイントを絞り込み一義的に表現することで、「何を(what)」がシンプルに伝わることに重点を置きますが、後者は「何を(what)」だけでなく「どのようにして(how)」も記述して、その行動が映像としてイメージできることに重点を置きます。更に後者は、「何故それが重要かという背景」や「実際の高業績者のノウハウ」を併記することなども行い、現場の人がいかに実践につなげ、高い業績をあげることができるかにこだわります。
また、業績向上のためにはコンピテンシー自体を開発することも重要であり、様々な研修や施策を組み合わせることでそれを実現することができるでしょう。

詳細についてはここでは述べませんが、コンピテンシーを現場で喜んで使ってもらうために様々な工夫ができます。もちろん、これから新しく作るのではなく、評価制度の中で既に設定されているコンピテンシーをうまく活かして、上記のような施策を講じることもできます。コンピテンシーはそもそも「高業績者の行動の集大成」であるので、高業績をあげるためにもっともっと活用できるはずなのです。これからつくるコンピテンシー、せっかくつくったコンピテンシー。
個人のみならず組織の業績を向上させるためにも、うまく使わないと、もったいないですよね。

最後に〜A君の物語(その後)〜

あのA君の物語には、続きがあります。
売れるようになったA君は、売れている人たちとディスカッションし、「私は、この行動については、こんな工夫をすることで、商談をうまく進めているよ!」といったノウハウや成功事例の交換や蓄積を行っていきました。A君はそれらのポイントをまとめ、売れずに悩んでいる同僚や後輩に教えてあげることで、A君の組織は見事な業績をあげることができるようになりました。
その後、A君は優秀な営業マネジャーになったとさ。
めでたし、めでたし。

あなたの会社のコンピテンシーは、現場の従業員にとって「喜ばれ必要とされる存在」となっていますか?
それとも眠ったままですか?
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