初対面・短時間の面談でも、すれ違いのないフォローアップを実現

プロジェクト概要

背景・課題

入社3年目までの定期採用者はジョブローテーションでさまざまな仕事を体験します。普段近くにいて支援することができないなかで、彼・彼女らを変化に強い経営者視点を持った人材に育成することが私たちのミッションです。

検討プロセス・実行施策

年に1度実施される合同研修の場において、「INSIDES」を活用しました。研修本編と面談の2つのシーンで活用し、各人の個性と状態を客観的に可視化することで、今後の業務に前向きに取り組めるようフォローアップすることが目的です。

成果・今後の取り組み

想像していた以上に成果が出て驚きました。INSIDESがなければ、悪気なく個性やコンディションに合わないコミュニケーションをしてしまったかもしれません。客観的なレポートがあることで、適切な支援を行いやすくなり大変心強いと感じました。

背景・課題

3年間のジョブローテーションで変化に強い経営者視点を持った人材を育成する

ヤマト運輸は、宅急便を中心とした個人のお客様や法人のお客様に小口貨物輸送サービスを提供し、受取人のお客様を第一に考えたサービスを提供することで、成長を続けてきた企業です。2019年は100周年を迎える節目の年であり、次の100年に向けた大きな変革期にあります。

eコマースの拡大により取扱数量が急増。贈答を目的とした宅配から、衣類や日用品など自分宛の宅配にお客様の目的も変化しています。今後も、ますますその傾向は大きくなるかもしれません。10年後、20年後のことは誰にも予想ができないという時代に突入しているのではないかと感じています。次の100年もお客様の利便性を満たす宅急便サービスを提供するには、変化に対して強い人材と組織をつくっていく必要があると考えております。

私たち人材採用課は、定期採用社員の採用を行っています。特徴的なのは、採用のみならず入社3年間の育成まで関わることです。当社では、新入社員には3年間のジョブローテーションを通じて経営的視点を培ってもらいます。地域のお客様やセールスドライバーなどと直に接し、現場からバックオフィスまで多様な仕事を経験します。そのなかでは、楽しいと感じる瞬間もつらいと感じる瞬間もあるかもしれません。自分の得意や不得意を理解し、自分なりのキャリアプランを見つけられる3年間としてもらえるように支援することが私たちの役割です。

一方でジョブローテーション期間中、私たち人材採用課はいつも近くにいて支援できるわけではありません。遠くにいながらも、一人ひとりの状況をキャッチアップした上で適切な支援を行わなければと考えていました。

検討プロセス・実行施策

初対面でも相手の状態を理解し適切なアドバイスを行うために「INSIDES」を活用

育成プログラムの一環で、年に1度2日にわたる集合研修を実施しています。目の前の仕事に没頭するなか、少し業務から離れてキャリアを棚卸しすることで今後のヤマト運輸での理想の働き方を描いてもらうことが目的です。同じ年次の約150名を集め、一同にフォローアップする研修です。

 そのなかで本人と本社人事、そして配属先の人事・育成マネジャーの3者で20〜30分ほど面談を実施します。私たちが直接対話する数少ない機会の1つで、職場の状態や知識・スキルの習得状況、今後行いたいことなどに関して話し合う場です。その面談にINSIDESを活用してみてはどうかと、当社を担当していただいている営業担当の美濃田さんから提案がありました。

もともとINSIDESは、研修本編において利用することがすでに決まっていました。本人用の結果レポートを配布し、グループワークを実施してもらいます。

INSIDESは、一人ひとりの現在の内面を可視化することができるツールです。また、その状態に合わせた適切な支援方法に関しても具体的かつ分かりやすくレポートされます。普段の業務を直接見ているわけではない私たちが、短時間の面談で適切なアドバイスを行うためには心強いツールになると感じました。

まず、面談にあたって事前にレポート内容の読み解き方をレクチャーしてもらいました。レポートのなかには本人のタイプや具体的な質問の仕方などポイントが分かりやすく記載されていたので、初対面の人との面談でもあたりをつけて話すことができます。この人はこんな状態なのかもしれない、この人にはこんな話を聞いてみよう、ということをあらかじめ想定して面談に臨みました。

成果・今後の取り組み

間違ったコミュニケーションを防ぎ、あるべきフォローアップ体制を実現

研修本編での活用、面談での活用ともに効果を実感できました。まず、研修本編で社員本人にフィードバックしたところ、思った以上に結果に対する妥当性が高くて安心しました。約150名いるなかで、結果に違和感があると感じた人はほとんどいませんでした。
またねらいどおり、グループワークを通じて自己理解と、多様性に対する気づきを得てもらうことができたと感じています。正直なところ、誰にでも苦手な人や仕事はあると思います。頑張りたいという気持ちがある一方、成果がなかなか実感できない現状とのギャップに苦しんでいる人もいるはずです。私たちは、常に満点の状態でいなければならないとは考えていません。元気なときも苦しいときもあって、それらを通じて自分を知り成長していくのだと思います。INSIDESを通じて客観的に自分を見ることができたこと、そしてそれを集合研修という場で同期入社社員同士が話し合ったことで、私たちが伝えたかったことがうまく伝わる研修になったと手ごたえを感じています。

面談での活用も、想定していた以上によい結果をもたらしました。相手のことをよく知らないと、よかれと思って行ったアドバイスが、時に相手を苦しめることもあると気づきました。例えば、精神的につらくなっている人に対して、前向きでなければならないという趣旨のアドバイスをしても、相手は受け止められる状態ではなく余計に苦しんでしまうでしょう。この場合、本来はまず相手の話を聞いて認めてあげることがファーストステップになるはずです。
しかし、苦しんでいる人ほど自分を元気に見せようとするケースもあり、相手の心理状態を短時間で正確に捉えるのは非常に難しいことです。INSIDESは、そういった意味で心強いツールでした。実際に、第一印象では明るくみえた社員がINSIDESの報告書で心理状態を確認すると実は悩みを抱えていると分かることがありました。その方の個性と悩んでいる背景を踏まえて、「今行っていることを認めてあげて、自らの気づきを促す」という個別対応を行うことですれ違いを避けることにつながりました。もちろん、結果を信じきってしまって面談での対話がおろそかになってはいけません。しかし、事前に相手の情報を知った上で、あたりをつけながら対話を進めることは誤ったコミュニケーションを取ってしまうリスクを小さくできるのだとINSIDESの活用を通じて感じました。

当社には、雇用形態も学歴も職種も年齢も違う本当に幅広い人たちが働いています。ジョブローテーション中の社員は、学生時代からの変化に戸惑うこともあるかもしれません。さらにこれからの時代には、より大きな変化に直面することも多くあるでしょう。宅急便の生みの親である小倉昌男の言葉に、「ヤマトには『変わるべきもの』と『変わるべからざるもの』がある」というものがあります。お客様に喜んでもらうことを常に考え変化に対応していけるような人と組織づくりを行うことが、私たちに求められていることだと考えています。

企業紹介

ヤマト運輸株式会社
クロネコヤマトでおなじみの、宅急便を中心とした各種輸送に関わる事業。「現場こそが経営の中心」という考えを持ち、社員一人ひとりがお客様のことを考え、自ら判断して行動する社風に強みがある。時代の変化に対応すべく、夕方以降勤務の雇用形態「アンカーキャスト」やオープン型宅配便ロッカー「PUDO」の設置など新しい取り組みにも積極的。

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