新入社員にはどんなフォロー研修がよいのか 効果的な新人フォロー研修をデザインするポイント

新入社員を現場に送り出した後に、人材開発担当者の頭を悩ますのが、「今年の新入社員には、どんなフォロー研修がよいのか」というテーマです。
実際に担当者の方に伺ってみると、いろいろな研修メニューを考えることができるわりに、実際の研修日程は短く、どれをどのように組み合わせたらよいのか悩む、という声が多いようです。
こういった悩みをすっきりさせるために、今回は、「効果的な新人フォロー研修」をデザインする際のポイントをお伝えします。
- P1:新人フォロー研修のキーワードは「元気回復」
- P2:新人フォロー研修に求められる3つの要素(1)
- P3:新人フォロー研修に求められる3つの要素(2)
- P4:新人フォロー研修に求められる3つの要素(3)
- P5:人事スタッフは、新人にとって最後の砦
新人フォロー研修のキーワードは「元気回復」
現場の期待は「元気に頑張ってほしい」
新人フォロー研修を成功させるための一番のポイントは「現場の期待に応える」研修にすることです。
現場の上司や先輩からすると、春に元気だったはずの新入社員が、夏から秋にかけて「元気が無い」、「何かに悩んでいる」、「壁にぶつかっている」という状態が気になるものです。とはいえ、なかなか忙しくて声をかけられない……「せっかく研修に行くのなら、元気になって帰ってきてほしい」ということが、一番の期待でしょう。
また、採用した経営の側の期待としては、早く一人前になってほしい。そのために、「まずは一つの仕事をやりきってほしい」、そのことを通じて、「自社の仕事の意味や価値を実感し、自信を持ってほしい」。こういったことが、今も昔も変わらぬ期待なのではないでしょうか。
新人本人の側でいうと、入社からの半年〜1年は、大学生のころと生活のリズムが変わり、人間関係が変わり、周囲の期待や要望・責任が変わる時期です。環境変化が激しく、心身共に疲れが出やすいころです。
本人も、「久しぶりに同期と会って、元気になりたい」と思うのがホンネでしょう。
では、「元気回復」につながる研修をどうやってデザインしたらよいのか、ポイントを一つひとつ確認していきます。
