論文

A Simple Approach for Differential Test Functioning Based on Sum Scores

発表年月
2026年6月

特異テスト機能(Differential test functioning, DTF)は、潜在特性の差では説明できない集団間の得点差を示す概念であり、その大きさは素点尺度で示すと解釈しやすい。しかし、既存のDTF効果量指標の多くは項目反応理論(IRT)モデルに依存している。

本研究では、素点尺度での合計得点の実務的価値に着目し、DTFの大きさを素点単位で直接推定する、観測得点に基づく簡便な指標Index Sおよび標準化指標としてIndex S_stdも提案した。

2パラメータ・ロジスティックモデル(2PL)によるシミュレーションでは、サンプルサイズ、テストの長さ、DIFの種類・割合・方向、焦点集団の潜在特性分布を変化させ、BiasおよびRMSE、既存のIRTベースDTF指標との相関から有用性を評価した。さらに、TIMSS 2023の中学2年相当学年の数学データを用いた日米比較により、その実用性を評価した。その結果、本指標はテストの安定運用、品質管理に活用可能なものであることが示された。

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発表者
坂本佑太朗
熊谷龍一(東北大学大学院教育学研究科)
出典
Educational and Psychological Measurement誌
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