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調査サマリー
管理職の置かれている現実
「管理職の仕事とやりがいに関する実態調査」の実施概要は下表のとおりです。
昨今、ビジネスパーソンの価値観の多様化、専門職制度などキャリアパスのバリエーションの拡充、管理職自身が抱える高いストレスとメンタルヘルスの問題などもあり、必ずしも管理職になることが魅力的だとは考えられていないようです。では、現在管理職として仕事に取り組んでいる人々は、そもそも管理職として仕事をしたいと思っていたのでしょうか。また、実際に仕事をしてみた結果、管理職という仕事にやりがいを感じているのでしょうか。
今回は、現在管理職として働いている人々が、どのような思いを抱いて働いているのか、またどのような現実におかれているのかについて、部下を持つ課長クラスの管理職(以下マネジャー)を対象とした調査を行いました。
今回実施した調査の結果から、以下のような実態を確認することができました。
マネジャーの仕事に対して抱いていたイメージ
● 「いずれ、自分はマネジャーになるだろう」と思っていた人の割合は8割超。一方、「マネジャーの仕事をしたい」と思っていた人の割合は6割程度。
● 昇進前に抱いていたマネジャーの仕事のイメージとして、マネジャーの仕事をしたいと思っていた人ほどポジティブなイメージを持っていた。特に差が大きかったものとして、マネジャーの仕事をしたいと思っていた人の約9割が「自分の能力を生かすチャンス」と捉えていたのに対して、マネジャーの仕事をしたいと思っていなかった人は半数以下。
● マネジャーの仕事をしたくないと思っていた人ほど、マネジャーの仕事に対してネガティブなイメージを持っていた。特に差が大きかったのは「自分で自由にできる時間が減る不安」「部下を管理する責任に対する不安」。
マネジャーの仕事の実感
● マネジャーの仕事をしたいと思っていた人のほうが、「成長を実感する機会が増えた」「キャリアの見通しが明確になった」「会社へのロイヤリティが高まった」と感じている。
● マネジャーの仕事をしたいと思っていなかった人の約7割は「人間関係に悩むことが多くなった」「専門能力を発揮する場面が少なくなった」。
マネジャーのキャリア観
● マネジャーの仕事をしたいと思っていた人ほど、より高い職位の管理職として働きたいという希望を持っている。
● マネジャーの仕事をしたいと思っていなかった人については、3人に1人は「このままマネジャーの仕事を続けていく」と思っている。理由は、「より高い職位の管理職の仕事で求められる能力に自信がないから」の選択率が最多。
マネジャーのプロ
● 「そもそも、『マネジャーのプロ』というものはいないと思っている」の回答率は2割以下。
● もともとマネジャーの仕事をしたいと思っていた人ほど、マネジャーのプロを目指そうと思っている。
自主的に行っている学びのテーマ
● マネジャーの仕事をしたいと思っていて、自分の周りにマネジャーのプロがいると思っている人は、リーダーシップはもちろん、語学などの学びに取り組んでいる。
● それ以外の人の半数程度は「特に取り組んでいることはない」との回答。
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