中国、インド、シンガポールと日本との比較 アジア4カ国の上司像と働き方に関する調査2012

「アジア4カ国の上司像と働き方に関する調査2012」の実施概要は下表のとおりです。
昨今、日本企業は海外への展開を加速させています。特にアジア諸国に進出する企業が増加する一方、現地の異なる商習慣や就労観に戸惑う日本人赴任者も少なくありません。 この度弊社では、アジア諸国のうち、中国、インド、シンガポールの職場における部下から見た上司のマネジメントスタイルについて、日本との異同を把握することを試みました。異文化によって起こる問題は複雑であり整理や体系化は容易ではありませんが、本調査が今後の日本企業のグローバル展開の一助になれば幸いです。
調査概要

調査結果サマリー
今回実施した調査の結果から、以下のような実態を確認することができました。
【管理職に必要なこと】
・「判断力が優れていること」は4カ国共通の要素
【理想の上司の特徴】
・「部下のヤル気を引き出す」ことを重視する中国・インド、「部下の納得性」を重視するシンガポール
・日本では「周囲への支援の有無も評価する」上司を、対して中国・インドでは「個人目標の達成のみを評価する」上司を理想と回答
【現状と理想とのギャップ】
・中国、シンガポール、日本は「部下と話し合う」ことを望むも、現状の評価は低い
【満足・信頼される上司】
※現在、部下から満足・信頼できると感じられている上司の特徴
・ 中国は「部下の意見、主体性を尊重する上司」
・ インドは「過去の成功や失敗に学ぶ上司」
・ シンガポールは「部下の納得性に配慮する上司」
・ 日本は「部下を総合的に評価する上司」
【就労意識】
・ 働く目的は、中国が「才能発揮」、シンガポールと日本は「収入を得ること」
・ 働く上で重視することは、インドが「高い地位に就くこと」、中国、シンガポールは「専門知識・技能を磨くこと」
【仕事・職場と行動】
・ 仕事と職場の特徴について、中国では「トップダウンによる意思決定」、インドは「一人で独立して仕事を進める」
・ 職場における行動特徴について、インドでは「反対意見があっても気にせず主張する」
詳細なサマリーはこちら→「アジア4カ国の上司像と働き方に関する調査要旨」(850KB)