調査サマリー

20代〜50代の会社員が自律的な学びを継続する方法とは

会社員の自律的な学びに関する実態調査

公開日
更新日
会社員の自律的な学びに関する実態調査

「会社員の自律的な学びに関する実態調査」の実施概要は下表のとおりです。

調査概要

調査概要

調査結果サマリー

今回実施した調査の結果から、以下のような実態を確認することができました。

興味をもち取り組んでいる学びの内容

●学びの内容
・「1年以上にわたり継続的に、自ら興味をもって取り組み、上達したり詳しくなったりしたと感じていること(学習、趣味、活動など)」があると答えた人に対して、そのうち最も熱心に取り組んでいることを1つ選んで、具体的な内容とそれを継続している理由を書いてもらったところ、『語学/仕事系』(語学、ビジネス知識・スキル、IT・情報処理)と『生活/文化系』(金融・投資、生活、文化・芸術、スポーツ・健康)に分類できた。
・『語学/仕事系』が約4割、『生活/文化系』が約6割、小分類では多い順に「スポーツ・健康」「語学」「ビジネス知識・スキル」。
・『語学/仕事系』は20代から30代で増加し、いったん40代で減少するが、50代で再び増加。
・職種では、開発職で『語学/仕事系』(特に語学、IT・情報処理)、営業・サービス職で『生活/文化系』(特にスポーツ・健康)が多い傾向。

●頻度と期間
・取り組みの頻度は、週に4日以上が27.0%、週に2~3日が32.7%で、約6割が週に2~3日以上。特に頻度が多いのは「語学」「IT・情報処理」、比較的少ないのは「生活」「文化・芸術」。
・取り組み期間は、1~3年が41.9%と最も多く、ついで5年以上が38.7%。5年以上が多いのは「文化・芸術」「スポーツ・健康」、逆に1~3年が多いのは「ビジネス知識・スキル」「IT・情報処理」「金融・投資」。

学び始めた理由・きっかけと取り組みから得ているもの

●学び始めた理由・きっかけ
・語学/仕事系では、「今の仕事に役立てたいと思った」が5割以上、「将来の仕事に役立てたいと思った」が4割以上と実用的な動機から始めた人が多い。「面白そうだと思った」という興味的な動機も4割弱。「会社の研修や学習促進がきっかけで」という受動的なきっかけも2割程度。
・生活/文化系では、「面白そうだと思った」が5割以上と多く見られますが、「たまたま触れる機会があった」「人から誘われた」という浅い興味から始めた人も2割程度。
・該当の学びへのエンゲージメント(学習課題に没頭して取り組んでいる心理状態)の高さとの関係を見ると、必ずしも目的的な動機でなくても、充実した学びにつながる可能性。

●取り組みから得ているもの
・語学/仕事系、生活/文化系ともに「そのことに取り組むのが楽しい」「自分が上達したり成長したりするのを感じる」など、楽しさと成長を感じている。
・語学/仕事系では、「仕事や生活に役立つ」「収入アップや仕事の獲得につながる」という仕事上の実用性や「周囲から一目置かれる」という優越感、「新しい知識や能力が獲得できた」「新しいものの見方ができるようになった」という能力の獲得実感において高い傾向。
・生活/文化系では「毎日が楽しくなった」という情緒的な満足感や「その話題になるとたくさん話せる」という関係性の充実感が高い。

自律的な学びを継続するための方法

●自律的な学びを継続するための方法
・一般に自律的な学習を促すと考えられる方法のうち、目標や見通しをもつ(プランニング)、行動や認知を自己管理する(コントロール)、振り返りと調整を行う(モニタリング)、仲間や指導者との関係性を構築する(リレーションシップ)について、どのくらい行っていたかを尋ねた。
・学びが継続したとき、継続しなかったときで比較すると、語学/仕事系、生活/文化系のいずれも、継続したときの方がすべての項目が高い。
・特に差が大きかったのは「すでにある程度の興味や知識がある領域である」「自分がより興味をもてる領域に特化してさらに深く取り組む」「やる気が薄れたときも、自分で気持ちをコントロールする」。
・領域別には、語学/仕事系は「自分の状況・状態が分かるようなフィードバックを得られる」「発表したり使ったりなどアウトプットの機会がある」、生活/文化系は「自分にあったやり方・ペースで取り組める」「情報交換したり一緒に取り組んだりする仲間がいる」が高かった。

●自分なりの継続のコツ・持論
・「自ら興味をもったことを、継続的に学んだり取り組んだりするために、あなたが大事だと考えるコツや工夫(持論)」についての自由記述を求めたところ、前述の「プランニング」「コントロール」「モニタリング」「リレーションシップ」に該当する具体的な工夫に関するものが複数見られた。

調査結果の詳細は、
・調査レポート「社会人が学びを継続していくためにカギとなることは何か?」をご参照ください。

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